失われた瞳に残された光☆

左眼を失ってから22年

医大へ再受診

2024-12-05 20:59:32 | 日記

2004/11/11この日、医大で検査日です。

 

何をどう検査するのかドキドキでした

 

どこか切られるのか

ま、採血はあるよな

目玉に麻酔して覗くやつと… あとは…あとは…

 

私の名前が呼ばれ、母は待合室のまま、私は別室の方へ。

先日、教授の横におられた若い方の先生が来られました

この先生はのちに私の主治医になられる方です

 

ざっと、同じような眼科での検査をして(眼圧とか視力検査など)

 

順番は忘れましたが、すごく辛かった検査2つほど綴ります

 

1つ目は、CTによる毛細血管や取巻く臓器を映し出し細部まで画像を撮る検査です

  

これは、普通CT検査ではなくて造影剤なるものを腕から点滴しながらの撮影です

造影剤点滴する時がとても嫌な違和感がします

特に造影剤が注入される時、すぐ身体の内側から鼻を抜け匂いがします

薬液のようなへんなツ~ンとくるような匂いです。あまり気持ちの良いもんではないです

 

2つ目は、眼底検査です

  

CTの時と同じく、これも普通の眼底検査ではないです、もちろん造影剤注入です

CTの造影剤は点滴のようなもんでしたが、眼底検査の時は目に直接レンズをくっ付け、

片方の腕に大きめ注射器の先に細長い30センチ位のチューブが付きその先に細い針、この針を点滴の様に腕に差し込みます

そして眼に当てているレンズの先強烈な光直視しながら(絶対に眼を瞑ってはいけません!)、それと同時造影剤を入れ撮影する…と いった検査

 

(主治医)「○○さん、行くよ?造影剤入ると急に吐き気するからその時は無理せず言ってね。いくよ?」

(私)  「はい。」

 

ぅう”ぉえ”っ!!!う”ぉえ””っ!!(まるで志村けん 笑)

       

からは鼻水からはヨダレ(28歳・嫁入り前)

 

(主治医)「わかるよ!これ、しんどいのよ。誰でもそうなるからね、少し休もうか。」

(私)  「すみません…。」(28歳・嫁入り前・ティッシュでヨダレ鼻水ぬぐう)

2分ぐらいですぐに

(主治医)「辛いけどすぐ終わらせようね、次も同じだから踏ん張ってね。」

(私)  「え…はい、まって。え…わかりました。」(28歳・嫁入り前・3回程繰り返す)

 

!!

この検査だけはもう2度したくありません

 

 

 

ひと通りの検査が終わり、教授診察

結果はやっぱり同じ、分からない

      

ただ、まだ治験段階提案を新しくしてくれましたが、それはあまりにも未知数怖かったので諦めました

(22年経った今ではこの治療で私と同じ症例が治るそうです!眼を摘出せずに!医療の進歩はすごいですね)

 

今回の診察では、眼の中にある腫瘍が今の所、小さ目なので様子観察として1ヶ月空けて再診となりました

 

 

 

断然、この1ヶ月は辛い時期となったんですが…

 

 

 

読んでくれた方、ありがとうございます

 

また綴りたいと思います

 

 

 

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医大に行く

2024-12-05 17:47:47 | 日記

2004/11/8 この日に医大に行きます。

 

私が住んでいる所から医大までは,

高速を乗り継いで3時間半みっちりかかります

朝の早くから母と一緒に医大を往復したのを思い出します

手術になるまで、何回通ったのかは忘れてしまいましたが

 

病院って、とにかく予約してあっても意味が無い

 

待っても待っても呼ばれない…

どこの病院もそんなもんですよね

 

待ちくたびれた状態で呼ばれたのは、

L時に並んでいくつかの小部屋に分かれた遮光カーテン奥の一室に入りました。

薄暗い狭い空間に色白で少し年配の先生が座っていて、

右側には若い眼鏡をかけた先生も一緒におられました

私と母が入ると何とも狭い空間…

先生はのちにその医大の教授と判明します

 

紹介状を読みながら静かに冷たい物言いで語ります

(教授)「眼の中に腫瘍ができるのは珍しく11万人に1人と非常に少ない。悪性ならメラノーマの確率高く、眼の外側に広がってしまうと年齢も若くあっ、とゆうまに転移し生存率低くなってしまう、が・・・眼の中にある状態では今の医学では調べようがないのが現実摘出して悪い物かどうかを判断するしか手立てがないんだね。例えば、眼に針かなんか刺して中身が何か調べられればいいけど、それしちゃうと針を抜いた時に血液が流れ出しちゃうでしょ?良性なら問題ないけど、悪性だったら…即、転移するからね、近い臓器から血液通ってね。だからすごく厄介な所に出来ちゃったんだよね。」(*11万人に1人は当時の記憶で現在はわかりません)

(私・母)「……………………。」

 

言葉がありませんでした。

 

多分、母はアレやコレやと質問していたと思いますが、私は方針状態で、やっぱし… か、 と。

母は、眼を摘出すれば悪性だった場合どうなるのか良性なら眼をとらず何とか治療法はないのか

など何度も同じような質問を繰り返し教授に聞いていたような気がします。

それでも、教授の返答は冷たく、バッサリと「摘出しなければ分かりません。」これだけです 

 

次回、眼の中の何かをもっと…細かく診るために検査予約待ち中、

(私)「教授って、冷たいよなぁ…やっぱし慣れっこなんかなぁ…。沢山の患者診てると。」

(母)「…そうだね…でもキリがないよね、まだ分からないしね。なんでだろうね。」

私より先にポロポロ泣いて…

何言ってるのか分からんなぁ

 

(母)「ごめんねぇ、お母さんがさきに泣いちゃって~、ごめんねぇ。」

(私)「ええよ、なんかようわからん…。」

って、私はしばらく病院の天井を見ていました

涙がこぼれないよう

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