Klaine小説。
前編とか後編とかありますが特に繋がってるわけじゃないのでどこからみても大丈夫です。
シーズン4の4話妄想。色々おかしいと思いますがご愛嬌とゆうことで←
↓
↓
↓
涙が枯れる気はしなかった。彼への気持ちが際限なく満ちていた、昔も、今も。
I for you.後編
窓の外には薄暗い雲が広がっている、ガラスに映った自分の顔は行きの飛行機以上に酷い顔だった。たまにニューヨークの遠い灯りがみえて窓の暗い顔に星を散らしたようだった。
カートがどれだけ大切な存在だったか、親友で、恋人で、初めての人で、最愛のひとで、ブレインにとって彼は全てだった。それはいつもわかっていた。
カートをニューヨークに送り出して、マッキンリーに一人になった。沢山のクラブに入ったし、今年は最終学年で学級委員にも当選し、グリーのニ冠王を目指す忙しい年でもある。
一年なんてあっと言う間に過ぎてカートと共にニューヨークにいる、そう思っていた。
でもそれは違った。
カートが大切だった、だから転校もしたし、生活も全て変えた。でも自分の100%がカートのためであったかと聞かれたら流石に違うと答えていただろう。今だったらなんて答えるだろうか?素直に100%と言えるだろうか、それともそれを認めざるおえないことで逆に自分は言えないのではないか、
辛かった、彼と離れることがこんなに苦しくて辛くて寂しくて、まるで何も世界の味が無くなるなんて思ってもみなかった。
カートが卒業する前にやはり別れておくべきじゃなかったか?そんなことが頭を過ったそんなことしてもすぐに彼の足元にすがっていたことは考えなくても解っていた。
それでも愛しいカートとの楽しみにしていた電話中に仕事に行かなきゃいけなくなったりしてそこでも置いてきぼりになるその時、頭からそんな疑問が浮かんでは消えてくれなかった。
終わらない自問自答と灰色の孤独感の中、疲れた自分に微笑みかけたのは知らない他の男だった。それでもその微笑みはまるで“一晩君に安らぎをあげるよ”と言っていた。
ただ、許して欲しかった、だからあんな裏切りを下のかもしれない。
それか取り乱して、なんで僕をすてたんだって、僕を愛してたっていったじゃないか、っていってほしかったのかもしれなかった。
求めていたのもしたのも幼稚な愛情表現。
でも都会にいる君は笑っていた。僕のいないこの街で。
ーガラスに映った顔に流星が流れた。頬が冷たい、やっとわかった。
僕は泣いているんだ。ー
嫌いになれなかった、むしのいい話だ。勝手に浮気して、地元を離れ自分の夢のため恋人は頑張っているのに、自分を嫌ってくれるか、自分が彼から離れられるように嫌いになろうと差し向けた。
むしがいい話だ。男がしかも恋人にするようなことじゃ絶対にない。自己嫌悪で溺れそうだった、溺れてしまいたかった。
それでも溺れたのは自己嫌悪の黒い水でなくて、彼から愛されなくなったための涙だった。
「っ…」
涙が止めどなく流れた。止まらない、止まるすべも知らない。
感情が流れて行く、
カートを愛しているとゆう感情以外が。
好きで、好きで愛していてたまらなかった。カートといないふとした一瞬一瞬なにかに裂かれているような、そんな感覚だった。
好きで好きで愛していて愛し過ぎていたのだ。
涙が枯れる気はしなかった。彼への気持ちが際限なく満ちていた、昔も、今も。
「でね、Warblersの皆もブレインのこと心配してたよ。セバスチャンだけは自分の心配しなくちゃいけないだろうからね。」
カートはWarblersからあずかっていた花を花瓶へ移すとベットに腰かけていたブレインの隣へとぽふん、と座った。
鈴のなるような声で笑う
「ふふ、サンタナともいってたけど州大会ではぜったいセバスチャンを泣かせてやろうね。」
あ、とカートの楽しそうな様子が止んだ。
「Warblersとせっかく仲直りしたのに、なんだかごめんね…」
「いいんだよ、カート。Warblersも大切な仲間だから真剣勝負する、それからセバスチャンも絶対泣かそう。」
「そうだね。」
カートが枕を抱いてベットに寝転がる。どんな風にセバスチャンが泣くのが楽しいか考えていれのかひどくご機嫌だった。
「楽しみだね。」
「州大会?もちろん、でも今日は、」
「君のナースマンだからさ。」
また楽しそうにうふふ、と笑うとブレインの隣へとなおり胸をはった。
「お兄さんになんでもいいたまえ。」
そしてまたふわふわと笑った、ブレインの気持ちが明るくなる。二人で座っているダブルベットは雲なんだろう。まるでブリトニーみたいな考えにまた笑うと、カートの大切にされる目にからめとられた。
「だからさ、なんでも言って。」
腕をひろげれば何も言わずに来てくれた、そのまま確かめるように胸に頭を埋めればヘヤスプレ―と女性用じゃないのにスッキリとしてどこか甘い香水の香りがして、温かい。
最高に安全で落ち着ける場所。
「恥ずかしいけど…不安なんだ、手術も、目が見えなくるかもしれないことも。」
まだ、ある。でもカートに言っていいのかためらていれば、こうすれば吐き出しやすいと肩を撫でてくれる。
「…マッキンリーに来たことで、もしかしてWarblersの皆を傷つけたのかもって…」
「…」
「これは僕が選んだことだ、君のせいでもないし後悔もしてない、Warblersに遊びに行ったときも前と変わらなかった、でも…ときどき思ってしまう…」
「…辛かったよね…」
カートの目を見れば、ただの同情や困惑だけでいった訳じゃないとすぐわかった。彼も同じように学校を離れて同じことを思った。そして今度はその状況を恋人にかしてしまった。
ただ抱き締めていてくれるカートが好きだった。
ブレインが言うのをためらったように自責の念にもかられていたがカートにはブレインを放すことはできないし、例え口だけだとしても戻ってもいいなんて言えなかった。彼を傷つけてしまったとしても、彼のことを愛しているから。
撫でてくれていた手をとると、一瞬のためらいもなく握りかえしてくれる。ブレインの胸に愛しさが溢れた。
その感情が、触れ合った面積に気持ちが流れてお互い通じあう。お互い言葉が足りなかったりしてすれ違ったりケンカすることや傷つけあうこともある。でもこんな時は抱きしめあって見つめるだけでお互いに触れられた。
何も言わない、それでも抱き締めることをやめれない、傷ついてしまうほど真っ直ぐで自分に正直で自由な、そんなカートが好きなのだ。
「…震えが止まったみたいだ。」
「ふふ…ブレイン専用のナースだから。」
「じゃあ、今夜のベットでも看護してもらおう。」
カートの頬が赤くなったのをみて、ブレインはしたり顔して彼の腕を引いた。
自分の部屋の鏡の前、ダルトンのネクタイもしっくりきている。ブレインはこの時が好きだった。今の学校になって毎日が楽しい、仲間もできて歌うことができる。
楽しい毎日。それに今日は目が覚めた時からなにかピンときていた。今日はなにかがおこる。
なにかとても良いことが。
メンバーと今日の講堂での即席ライブの最終打合せを終えると廊下を歩く足取りも軽い、ライブを大成功にする自信がある。
ただ、これが朝の予感の正体ではないと思う。
何かに出会える気がして足の向かうままに歩いたり、友達の輪にはいり話したりする。
大きく切り取られた窓の日に微睡みつつ話しているとメンバーからの目配せがある。そろそろ時間だ。
今日も半分過ぎた、たとえこのワクワクが予感で終わったとしても楽しい気分で1日過ぎたのだ。それだけでもブレインは十分満足だった。
歌い終わったらそのままコーヒーショップでも行ってこの気分に浸ろう。
腕時計を見た。時間はぎりぎりだが近道を使えば間に合う、ブレインはまず鞄を取りにロッカーへと向かった。
今日も楽しみにしてるよ、まだこんなとこにいて大丈夫?早くいかないといい席とれないぜ、はいタッチをかわしたりしながら廊下をまがり、螺旋階段の前へと出た。
後は近道を抜けるだけー
「ちょっといい?」
声をかけられた。
廊下には何十人とゆう同じ制服の生徒がいた。声をかけてきた見慣れない彼だってもしかしたら自分に話かけてきたのかはわからない。
それでもわかった。
彼に話しかけられた、と。
伏し目がちな彼と目が合う。
空色のビー玉みたいな目、好奇心と、困惑それにどこか寂しさ。
ブレインは解った。
今日の予感は彼だ。
「質問していいかな、転校生だ。」
上ずったようなソプラノが周りの慌ただしい足音に際立つ、
今日の予感の正体はなんなんだろういいこととは自分にとってなのか、彼にとってなのか、小さな喜びなのかそれともなにか自分を、全てを、かえてしまうようなおおきなことなのかー
楽しくなりそうだ。
「行こう。」
ブレインは臆することなくジャケットを忘れた彼の手をとった。
前編とか後編とかありますが特に繋がってるわけじゃないのでどこからみても大丈夫です。
シーズン4の4話妄想。色々おかしいと思いますがご愛嬌とゆうことで←
↓
↓
↓
涙が枯れる気はしなかった。彼への気持ちが際限なく満ちていた、昔も、今も。
I for you.後編
窓の外には薄暗い雲が広がっている、ガラスに映った自分の顔は行きの飛行機以上に酷い顔だった。たまにニューヨークの遠い灯りがみえて窓の暗い顔に星を散らしたようだった。
カートがどれだけ大切な存在だったか、親友で、恋人で、初めての人で、最愛のひとで、ブレインにとって彼は全てだった。それはいつもわかっていた。
カートをニューヨークに送り出して、マッキンリーに一人になった。沢山のクラブに入ったし、今年は最終学年で学級委員にも当選し、グリーのニ冠王を目指す忙しい年でもある。
一年なんてあっと言う間に過ぎてカートと共にニューヨークにいる、そう思っていた。
でもそれは違った。
カートが大切だった、だから転校もしたし、生活も全て変えた。でも自分の100%がカートのためであったかと聞かれたら流石に違うと答えていただろう。今だったらなんて答えるだろうか?素直に100%と言えるだろうか、それともそれを認めざるおえないことで逆に自分は言えないのではないか、
辛かった、彼と離れることがこんなに苦しくて辛くて寂しくて、まるで何も世界の味が無くなるなんて思ってもみなかった。
カートが卒業する前にやはり別れておくべきじゃなかったか?そんなことが頭を過ったそんなことしてもすぐに彼の足元にすがっていたことは考えなくても解っていた。
それでも愛しいカートとの楽しみにしていた電話中に仕事に行かなきゃいけなくなったりしてそこでも置いてきぼりになるその時、頭からそんな疑問が浮かんでは消えてくれなかった。
終わらない自問自答と灰色の孤独感の中、疲れた自分に微笑みかけたのは知らない他の男だった。それでもその微笑みはまるで“一晩君に安らぎをあげるよ”と言っていた。
ただ、許して欲しかった、だからあんな裏切りを下のかもしれない。
それか取り乱して、なんで僕をすてたんだって、僕を愛してたっていったじゃないか、っていってほしかったのかもしれなかった。
求めていたのもしたのも幼稚な愛情表現。
でも都会にいる君は笑っていた。僕のいないこの街で。
ーガラスに映った顔に流星が流れた。頬が冷たい、やっとわかった。
僕は泣いているんだ。ー
嫌いになれなかった、むしのいい話だ。勝手に浮気して、地元を離れ自分の夢のため恋人は頑張っているのに、自分を嫌ってくれるか、自分が彼から離れられるように嫌いになろうと差し向けた。
むしがいい話だ。男がしかも恋人にするようなことじゃ絶対にない。自己嫌悪で溺れそうだった、溺れてしまいたかった。
それでも溺れたのは自己嫌悪の黒い水でなくて、彼から愛されなくなったための涙だった。
「っ…」
涙が止めどなく流れた。止まらない、止まるすべも知らない。
感情が流れて行く、
カートを愛しているとゆう感情以外が。
好きで、好きで愛していてたまらなかった。カートといないふとした一瞬一瞬なにかに裂かれているような、そんな感覚だった。
好きで好きで愛していて愛し過ぎていたのだ。
涙が枯れる気はしなかった。彼への気持ちが際限なく満ちていた、昔も、今も。
「でね、Warblersの皆もブレインのこと心配してたよ。セバスチャンだけは自分の心配しなくちゃいけないだろうからね。」
カートはWarblersからあずかっていた花を花瓶へ移すとベットに腰かけていたブレインの隣へとぽふん、と座った。
鈴のなるような声で笑う
「ふふ、サンタナともいってたけど州大会ではぜったいセバスチャンを泣かせてやろうね。」
あ、とカートの楽しそうな様子が止んだ。
「Warblersとせっかく仲直りしたのに、なんだかごめんね…」
「いいんだよ、カート。Warblersも大切な仲間だから真剣勝負する、それからセバスチャンも絶対泣かそう。」
「そうだね。」
カートが枕を抱いてベットに寝転がる。どんな風にセバスチャンが泣くのが楽しいか考えていれのかひどくご機嫌だった。
「楽しみだね。」
「州大会?もちろん、でも今日は、」
「君のナースマンだからさ。」
また楽しそうにうふふ、と笑うとブレインの隣へとなおり胸をはった。
「お兄さんになんでもいいたまえ。」
そしてまたふわふわと笑った、ブレインの気持ちが明るくなる。二人で座っているダブルベットは雲なんだろう。まるでブリトニーみたいな考えにまた笑うと、カートの大切にされる目にからめとられた。
「だからさ、なんでも言って。」
腕をひろげれば何も言わずに来てくれた、そのまま確かめるように胸に頭を埋めればヘヤスプレ―と女性用じゃないのにスッキリとしてどこか甘い香水の香りがして、温かい。
最高に安全で落ち着ける場所。
「恥ずかしいけど…不安なんだ、手術も、目が見えなくるかもしれないことも。」
まだ、ある。でもカートに言っていいのかためらていれば、こうすれば吐き出しやすいと肩を撫でてくれる。
「…マッキンリーに来たことで、もしかしてWarblersの皆を傷つけたのかもって…」
「…」
「これは僕が選んだことだ、君のせいでもないし後悔もしてない、Warblersに遊びに行ったときも前と変わらなかった、でも…ときどき思ってしまう…」
「…辛かったよね…」
カートの目を見れば、ただの同情や困惑だけでいった訳じゃないとすぐわかった。彼も同じように学校を離れて同じことを思った。そして今度はその状況を恋人にかしてしまった。
ただ抱き締めていてくれるカートが好きだった。
ブレインが言うのをためらったように自責の念にもかられていたがカートにはブレインを放すことはできないし、例え口だけだとしても戻ってもいいなんて言えなかった。彼を傷つけてしまったとしても、彼のことを愛しているから。
撫でてくれていた手をとると、一瞬のためらいもなく握りかえしてくれる。ブレインの胸に愛しさが溢れた。
その感情が、触れ合った面積に気持ちが流れてお互い通じあう。お互い言葉が足りなかったりしてすれ違ったりケンカすることや傷つけあうこともある。でもこんな時は抱きしめあって見つめるだけでお互いに触れられた。
何も言わない、それでも抱き締めることをやめれない、傷ついてしまうほど真っ直ぐで自分に正直で自由な、そんなカートが好きなのだ。
「…震えが止まったみたいだ。」
「ふふ…ブレイン専用のナースだから。」
「じゃあ、今夜のベットでも看護してもらおう。」
カートの頬が赤くなったのをみて、ブレインはしたり顔して彼の腕を引いた。
自分の部屋の鏡の前、ダルトンのネクタイもしっくりきている。ブレインはこの時が好きだった。今の学校になって毎日が楽しい、仲間もできて歌うことができる。
楽しい毎日。それに今日は目が覚めた時からなにかピンときていた。今日はなにかがおこる。
なにかとても良いことが。
メンバーと今日の講堂での即席ライブの最終打合せを終えると廊下を歩く足取りも軽い、ライブを大成功にする自信がある。
ただ、これが朝の予感の正体ではないと思う。
何かに出会える気がして足の向かうままに歩いたり、友達の輪にはいり話したりする。
大きく切り取られた窓の日に微睡みつつ話しているとメンバーからの目配せがある。そろそろ時間だ。
今日も半分過ぎた、たとえこのワクワクが予感で終わったとしても楽しい気分で1日過ぎたのだ。それだけでもブレインは十分満足だった。
歌い終わったらそのままコーヒーショップでも行ってこの気分に浸ろう。
腕時計を見た。時間はぎりぎりだが近道を使えば間に合う、ブレインはまず鞄を取りにロッカーへと向かった。
今日も楽しみにしてるよ、まだこんなとこにいて大丈夫?早くいかないといい席とれないぜ、はいタッチをかわしたりしながら廊下をまがり、螺旋階段の前へと出た。
後は近道を抜けるだけー
「ちょっといい?」
声をかけられた。
廊下には何十人とゆう同じ制服の生徒がいた。声をかけてきた見慣れない彼だってもしかしたら自分に話かけてきたのかはわからない。
それでもわかった。
彼に話しかけられた、と。
伏し目がちな彼と目が合う。
空色のビー玉みたいな目、好奇心と、困惑それにどこか寂しさ。
ブレインは解った。
今日の予感は彼だ。
「質問していいかな、転校生だ。」
上ずったようなソプラノが周りの慌ただしい足音に際立つ、
今日の予感の正体はなんなんだろういいこととは自分にとってなのか、彼にとってなのか、小さな喜びなのかそれともなにか自分を、全てを、かえてしまうようなおおきなことなのかー
楽しくなりそうだ。
「行こう。」
ブレインは臆することなくジャケットを忘れた彼の手をとった。