ニューヨークチーズケーキ

今はgleeのまゆげ王子×お洒落くん・ばっとまん蝙蝠×夜鳥中心。更新は寝ているカメ並。

ブレイクハート5話

2013-03-11 | グリー(眉毛王子×お洒落くん)

グリー新入生がすごく可愛いですね!
ライダーがすごく好きです。癒し。
マーリーとライダーが居るのを見てるとほっこりしますね。カップル的にはジェイクとマーリー、ライダーとチア部の子みたいになってくんですかね?
ユニークもすごく好きです。ユニークとマーリーも見ててほっこりタイプですね!

シーズン4の5話見ました!
ブレインさんすごくいい!!週末にポマードをつけないなんて完全にまだ好きじゃないですか!4話終わって次にぴんぴんしてたらちょっとショックだったったので、自信家だったのにあんなに切なそうでブレインさんすごくいいです!!

キャスト表見に来てた男子3人組可愛いです。

そういえばスー先生からのニックネームの話が出てきましたが、ブレインはゲイ2号から脱出できたのか。
他のニックネームで呼ばれたときちょっと嬉しそうでいい人だなって思いました。

愛と反比例で似てないな…←

2013-03-08 | グリー(眉毛王子×お洒落くん)
ジョー&ローリー。

二人とも天使ですよね。

妖精と間違えてもしょうがないですよ、すごく癒し系ですから!!

ローリー役の人はグリーオーディション初代ファイナリストなんですね!歴戦の初代勝者はフェアリー…!!さすがグリー!!

ローリー役の人はCDデビューなどもあり、もうグリーは出ないらしいですがまた出てほしいですね!

悲しい別れ

2013-03-07 | グリー(眉毛王子×お洒落くん)
シーズン4の4話…

みんな辛いと思います。誰一人として“飽きた”とか“他に好きな人が”とかじゃなくて“相手が好きだから”別れてしまったんだと思います。
全く偉そうなことは言える立場ではないのですが、距離が物理的に遠いのってやっぱり大変なんだと思いますし、使ってましたがスカイプとか使っても高校生と大学・社会人は生活が違うのですれ違いが多くなるといいますか…
でも遠距離恋愛もできるって思ってます!
離れてさみしいけど、だからわかったりすることもあると思ってます。

え、一曲目聞くと結構またくっついてくれるのかしんぱ…
た、試されてる時期だからね!戻る、きっと戻るよっ!!←


って信じつつも、Klaine!!
どっちも辛いんですよね!チャンドラーの時にブレインはすごく辛そうにしてて、浮気って行為がどれだけ相手を傷つけるかわかってたのにしちゃって、でも好きだから(って信じたい。別れたくての浮気じゃない、はず!)NYに早く行って優しくされちゃえば一番カートが傷つく方法を取ってしまう。帰ってからも若干呆然としちゃうし、カートを愛してるから空回りしてると信じたい!
カートとしては本当に今の生活を頑張ってて、チャンスをつかもうとしてる、でも自分が素っ気なかったかもとも気づいてる、だってブレインはトラウマだったプロムに来て転校もしてくれてどれだけ自分を好きかわかってると思います。だから自分も同じぐらい愛してるブレインの裏切りに傷つく…
辛い…!
どっちも辛い…!
どの、いつのカップルでもそうですがどっちかが全部悪いってことじゃないから辛い…
でも辛いのはお互いに好きだからだと信じてます!
全力Klaine復活待ってます!!がんばれKlaine!!


でもこの遠距離恋愛は4シーズンのスタイルじゃなきゃ描けないですもんね。不思議な進め方なんだなって思ってましたが4シーズンのグリーらしさなんですね!



でも私事なのですが、4月からFOXさんが見えない環境になるため日本最速グリーが見えない…!

I for you. ブレインから

2013-03-04 | グリー(眉毛王子×お洒落くん)
Klaine小説。
前編とか後編とかありますが特に繋がってるわけじゃないのでどこからみても大丈夫です。
シーズン4の4話妄想。色々おかしいと思いますがご愛嬌とゆうことで←





涙が枯れる気はしなかった。彼への気持ちが際限なく満ちていた、昔も、今も。

I for you.後編


窓の外には薄暗い雲が広がっている、ガラスに映った自分の顔は行きの飛行機以上に酷い顔だった。たまにニューヨークの遠い灯りがみえて窓の暗い顔に星を散らしたようだった。
カートがどれだけ大切な存在だったか、親友で、恋人で、初めての人で、最愛のひとで、ブレインにとって彼は全てだった。それはいつもわかっていた。
カートをニューヨークに送り出して、マッキンリーに一人になった。沢山のクラブに入ったし、今年は最終学年で学級委員にも当選し、グリーのニ冠王を目指す忙しい年でもある。
一年なんてあっと言う間に過ぎてカートと共にニューヨークにいる、そう思っていた。
でもそれは違った。
カートが大切だった、だから転校もしたし、生活も全て変えた。でも自分の100%がカートのためであったかと聞かれたら流石に違うと答えていただろう。今だったらなんて答えるだろうか?素直に100%と言えるだろうか、それともそれを認めざるおえないことで逆に自分は言えないのではないか、
辛かった、彼と離れることがこんなに苦しくて辛くて寂しくて、まるで何も世界の味が無くなるなんて思ってもみなかった。
カートが卒業する前にやはり別れておくべきじゃなかったか?そんなことが頭を過ったそんなことしてもすぐに彼の足元にすがっていたことは考えなくても解っていた。
それでも愛しいカートとの楽しみにしていた電話中に仕事に行かなきゃいけなくなったりしてそこでも置いてきぼりになるその時、頭からそんな疑問が浮かんでは消えてくれなかった。
終わらない自問自答と灰色の孤独感の中、疲れた自分に微笑みかけたのは知らない他の男だった。それでもその微笑みはまるで“一晩君に安らぎをあげるよ”と言っていた。
ただ、許して欲しかった、だからあんな裏切りを下のかもしれない。
それか取り乱して、なんで僕をすてたんだって、僕を愛してたっていったじゃないか、っていってほしかったのかもしれなかった。
求めていたのもしたのも幼稚な愛情表現。
でも都会にいる君は笑っていた。僕のいないこの街で。

ーガラスに映った顔に流星が流れた。頬が冷たい、やっとわかった。
僕は泣いているんだ。ー

嫌いになれなかった、むしのいい話だ。勝手に浮気して、地元を離れ自分の夢のため恋人は頑張っているのに、自分を嫌ってくれるか、自分が彼から離れられるように嫌いになろうと差し向けた。
むしがいい話だ。男がしかも恋人にするようなことじゃ絶対にない。自己嫌悪で溺れそうだった、溺れてしまいたかった。
それでも溺れたのは自己嫌悪の黒い水でなくて、彼から愛されなくなったための涙だった。

「っ…」
涙が止めどなく流れた。止まらない、止まるすべも知らない。
感情が流れて行く、
カートを愛しているとゆう感情以外が。

好きで、好きで愛していてたまらなかった。カートといないふとした一瞬一瞬なにかに裂かれているような、そんな感覚だった。
好きで好きで愛していて愛し過ぎていたのだ。

涙が枯れる気はしなかった。彼への気持ちが際限なく満ちていた、昔も、今も。



「でね、Warblersの皆もブレインのこと心配してたよ。セバスチャンだけは自分の心配しなくちゃいけないだろうからね。」

カートはWarblersからあずかっていた花を花瓶へ移すとベットに腰かけていたブレインの隣へとぽふん、と座った。
鈴のなるような声で笑う
「ふふ、サンタナともいってたけど州大会ではぜったいセバスチャンを泣かせてやろうね。」
あ、とカートの楽しそうな様子が止んだ。
「Warblersとせっかく仲直りしたのに、なんだかごめんね…」
「いいんだよ、カート。Warblersも大切な仲間だから真剣勝負する、それからセバスチャンも絶対泣かそう。」
「そうだね。」
カートが枕を抱いてベットに寝転がる。どんな風にセバスチャンが泣くのが楽しいか考えていれのかひどくご機嫌だった。
「楽しみだね。」
「州大会?もちろん、でも今日は、」
「君のナースマンだからさ。」
また楽しそうにうふふ、と笑うとブレインの隣へとなおり胸をはった。
「お兄さんになんでもいいたまえ。」
そしてまたふわふわと笑った、ブレインの気持ちが明るくなる。二人で座っているダブルベットは雲なんだろう。まるでブリトニーみたいな考えにまた笑うと、カートの大切にされる目にからめとられた。
「だからさ、なんでも言って。」
腕をひろげれば何も言わずに来てくれた、そのまま確かめるように胸に頭を埋めればヘヤスプレ―と女性用じゃないのにスッキリとしてどこか甘い香水の香りがして、温かい。
最高に安全で落ち着ける場所。
「恥ずかしいけど…不安なんだ、手術も、目が見えなくるかもしれないことも。」
まだ、ある。でもカートに言っていいのかためらていれば、こうすれば吐き出しやすいと肩を撫でてくれる。
「…マッキンリーに来たことで、もしかしてWarblersの皆を傷つけたのかもって…」
「…」
「これは僕が選んだことだ、君のせいでもないし後悔もしてない、Warblersに遊びに行ったときも前と変わらなかった、でも…ときどき思ってしまう…」
「…辛かったよね…」
カートの目を見れば、ただの同情や困惑だけでいった訳じゃないとすぐわかった。彼も同じように学校を離れて同じことを思った。そして今度はその状況を恋人にかしてしまった。
ただ抱き締めていてくれるカートが好きだった。
ブレインが言うのをためらったように自責の念にもかられていたがカートにはブレインを放すことはできないし、例え口だけだとしても戻ってもいいなんて言えなかった。彼を傷つけてしまったとしても、彼のことを愛しているから。
撫でてくれていた手をとると、一瞬のためらいもなく握りかえしてくれる。ブレインの胸に愛しさが溢れた。
その感情が、触れ合った面積に気持ちが流れてお互い通じあう。お互い言葉が足りなかったりしてすれ違ったりケンカすることや傷つけあうこともある。でもこんな時は抱きしめあって見つめるだけでお互いに触れられた。

何も言わない、それでも抱き締めることをやめれない、傷ついてしまうほど真っ直ぐで自分に正直で自由な、そんなカートが好きなのだ。

「…震えが止まったみたいだ。」
「ふふ…ブレイン専用のナースだから。」
「じゃあ、今夜のベットでも看護してもらおう。」
カートの頬が赤くなったのをみて、ブレインはしたり顔して彼の腕を引いた。



自分の部屋の鏡の前、ダルトンのネクタイもしっくりきている。ブレインはこの時が好きだった。今の学校になって毎日が楽しい、仲間もできて歌うことができる。
楽しい毎日。それに今日は目が覚めた時からなにかピンときていた。今日はなにかがおこる。
なにかとても良いことが。


メンバーと今日の講堂での即席ライブの最終打合せを終えると廊下を歩く足取りも軽い、ライブを大成功にする自信がある。
ただ、これが朝の予感の正体ではないと思う。
何かに出会える気がして足の向かうままに歩いたり、友達の輪にはいり話したりする。
大きく切り取られた窓の日に微睡みつつ話しているとメンバーからの目配せがある。そろそろ時間だ。
今日も半分過ぎた、たとえこのワクワクが予感で終わったとしても楽しい気分で1日過ぎたのだ。それだけでもブレインは十分満足だった。

歌い終わったらそのままコーヒーショップでも行ってこの気分に浸ろう。
腕時計を見た。時間はぎりぎりだが近道を使えば間に合う、ブレインはまず鞄を取りにロッカーへと向かった。

今日も楽しみにしてるよ、まだこんなとこにいて大丈夫?早くいかないといい席とれないぜ、はいタッチをかわしたりしながら廊下をまがり、螺旋階段の前へと出た。
後は近道を抜けるだけー

「ちょっといい?」

声をかけられた。
廊下には何十人とゆう同じ制服の生徒がいた。声をかけてきた見慣れない彼だってもしかしたら自分に話かけてきたのかはわからない。
それでもわかった。
彼に話しかけられた、と。
伏し目がちな彼と目が合う。
空色のビー玉みたいな目、好奇心と、困惑それにどこか寂しさ。
ブレインは解った。
今日の予感は彼だ。

「質問していいかな、転校生だ。」
上ずったようなソプラノが周りの慌ただしい足音に際立つ、
今日の予感の正体はなんなんだろういいこととは自分にとってなのか、彼にとってなのか、小さな喜びなのかそれともなにか自分を、全てを、かえてしまうようなおおきなことなのかー

楽しくなりそうだ。

「行こう。」

ブレインは臆することなくジャケットを忘れた彼の手をとった。

I for you. カートから

2013-03-03 | グリー(眉毛王子×お洒落くん)
グリーでは初めての小説です。
FOXさんでの今日来るシーズン4の4話に向けての気合いいれ。気合いをいれてどうするのか←
と、言っても現在バレンタイン回が終っているのでちょっと安心中。
でもまだシーズン半分あるもんね。半分も怒濤なのかな。
がんばれ千年に一度カップル!!

もちろんKlaine。
勝手な妄想シーズン4の四話です。






君からのカードをゴミ箱に捨てた、まるで僕たちの愛の墓場だった。

I for you.前編

ピカピカの制服を来て、ダルトンアカデミーの校内を見て回る。
大きく切り取られた窓からさんさんと光を浴びてワクワクした気分と靴音がリンクした気がする。こんなに廊下を生き生きと歩けるのはいつぶりだろう。
いや、ピカピカの制服や暖かい光、いじめのない学校だけが自分をワクワクさせているのではないことをカートはわかっていた。
一番心を踊らせているもの、それは自分の前を歩くブレインだ。
ダルトンのまるでお城のような校内を、まるで王子様のようなブレインが自分を導いてくれる、まるで夢のようだ。
そう、夢なのかもしれない。
「カート?」
「な、なに?」
夢じゃなかった、話しかけられて現実だと実感する。
講堂の説明をしていたブレインはカートを心配してくれた。
「大丈夫?疲れたかい?」
大丈夫だよ、と伝えるとカートが見ていた方を振り返り声を落とす。
「ダルトンは古い学校だからね。ひょっとすると誰かが君を歓迎するために見てるかも…」
ちょっとおどけたように身をすくめるとカートを手招きし笑った。
「今日はここまでにしょう、初日だし疲れたろ?」
「いや、大丈夫だよ!」
こんな夢の時間が終わってしまうなんて、
学校にも早く慣れたいし、なんて食い下がって言えばまた眉を潜めいたずらぽく笑った。
「そうか、行きつけのコーヒーショップにでもいこうかな―って思ったのに」
惚けっとしているカートの手を取るとブレインは歩きだした。

「君は素晴らしい人だ。」
コーヒーと砂糖を混ぜた木のスティックをひとなめする、普通は行儀の悪いことなのに彼がやると優雅に見える。
「素晴らしい勇気を持ってる。カロフスキーに立ち向かった。」
カートは目を伏せた。でも逃げてしまった、それに友達を裏切るような形で。
「カート、逃げたのは僕だよ。」
「僕はなにもせずに逃げた。君に啓蒙すればいい、なんて偉そうなことをいってただ安全なところにいただけ。」
言っても何も変わらなかった、状態は更に悪い方向へと転じていったのかもしれない。確かに苛めからは逃げた、でも、
「立ち向かった、それがすごいことさ。」

「…素晴らしいのは君の方さ。」
顔をあげたブレインと彼を見据えたカートの視線がかち割れる。
「僕が立ち向かえたのも、…他の選択肢を教えてくれたのも君だよ、ブレイン。」
カートの目にマッキンリーのロッカーが浮かぶ、“COURAGE”
ブレインがくれた言葉。
ブレインはキラキラと煌めく空色の瞳に写った自分が見えた、いやそのしなやかで優しげな瞳に見惚れていた―
「君が僕の背中を押してくれた、だから今僕がいるんだ。」




日取りの窓から夕焼けが辺りを赤く染めていた、グリークラブもウェストサイド物語の舞台の日でも無いけれども二人で歩いてたら着いた場所。
椅子に二人でぎゅうぎゅうに腰かけてピアノを弾いた。
鍵盤の上で指が触れあうとその度に笑いながら二人触れあうようなキスをした。
いままでだったら外でキスすることなんてあり得なかったかもしれない、しかも学校でなんて。
ゲイとゆうことは恥じては無いけれども性とゆうことを避けていたカートの変化にブレインは嬉しい。
お互い初めて付き合って、お互い初めてSexした、その相手が本当に好きな人で、その甘さお互い満足できた。
カートの離しがたいような甘いキスにブレインが彼の白い頬をなでる。
「少し前まで誘うような顔も知らなかったのに、」
「物覚えがいいんだよ、誰かが鏡の前でマンツーマンで練習させてくれたし。」
「まぁ先生が良かったってことにしょうか。」
クスクスと教室に小さな笑いが木霊した。
「それを言うなら君もだよ、最初なんて思わせ振りな態度をとるだけとって、大切な友達だ、なんて、酷すぎるよ?」
「それは、言っただろ?僕は恋愛ベタだって。」
「恋愛ベタねぇ?そのわりには僕は君にいつもドキドキさせられちゃうけど?」
ふと笑いが止むとお互い見つめ会う。
距離を詰めるとゆっくりと指を絡め、握り合い、二人の影が離れるのは短い時間ではなかった。

「…カート・ハメル、」
「君は、いつも僕の斜め前をいく、あ、笑わないで、ほんとさ。」
ブレインは繋いでいた手を両手で包むと肌と肌の感触を紡ぐように自分の頬へと導き、吐息のまま囁く。
「君を通して僕は自由になれるんだ。カート、君を愛してる。ずっと、自分らしい君でいてね。」
まるで印をつけるように、愛しい人の手に口づけを落とした。




カートはネクタイを緩めるとアパートの扉に持たれてそのまま崩れた。
レイチェルがまだ帰っていないことに感謝して、小さく笑うと自分の中の何かが溢れて壊れ出すのがわかった。
知らないうちに涙が頬を濡らしていた。

君からのカードをゴミ箱に捨てた、まるで僕たちの愛の墓場だった。

ブレインから聞いた告白は自分を引き裂くようなことだった。それを語った彼も、ニューヨークに来てからの彼もずっと辛そうだった。
それでも頭のどこかでしょうがないじゃないかとしたり顔をした自分がいた。
最近連絡はちゃんとしてた?
お互い男なんだからSexせずに一年ずっといれるの?
ニューヨークとオハイオの距離はどのくらい?
そんな声はかき消したかった。
そんな声は消せたかも知れないが本当の僕が言っていた。

どれだけ彼を傷つけた?

今はブレインのことが許せなかった。
告白を聞いてもまだ好きだった、彼を愛していたから許せなかった。
彼のくれたカードも一文字一文字がいとおしかった、今からでも職場のゴミ箱からカードを拾いに行きたかった。でもそれを僕のプライドが許さなかった。

「…イン…、ブ…レイン…」

彼から受けた痛みと彼を傷つけた罪悪感で身動きが取れない、その狭間で泣くことだけしか今の自分には許せなかった。
「~ぅう、…っ……!」
前を見なきゃ、
確かに今の僕にはブレインのしたことは許せなかった、された事実もした事実もかえられない、でもそれはこれに限ったことではなかった。
初めて行ったダルトンで手を引かれたことも、初めてゲイバーに行ったことも、彼に救われたことも、コーヒーのオーダーを覚えていてくれたことも、トニー役になった彼に花束を渡したことも、二人で州大会でデュエットしたことも、パバロッティを埋めたあと繋いだ手の暖かさも、彼の部屋に犬のぬいぐるみがあることも、ジュニアプロムで踊ったことも、二人のSexも、ダルトンでの初めて聞いたブレインの歌声も、
全てなくならない。全て事実で本当のことだ。

昔の二人の思い出が今も素敵なように、きっとブレインのこの告白もいつか悲しいけど思い出に出来るはずだ、どれだけ時間がかかっても。
もう、終ってしまって人からみればなんの意味のない昔の記憶の欠片かもしれない。それでも一つ一つ手にとって綺麗に心に納めて鍵をかけ、しまった。
そうして立ち上がり鏡に微笑みかけて自分で涙を脱ぐって鏡のなかのひどい顔に笑いかける。
こうなれば口紅でも借りて鏡に彼の名前を書いて一曲歌ってみようか?彼の家ではないけれど。
小さく笑うと空っぽの体にはスカスカで何もなくなった気がした。
弱々しいけど笑える、人って実はいつでもわらえるんだよ?

「ブレイン。」
君とは運命で出会うべくして出会った、間違いなく運命の相手だった。

人生の岐路に立った時、僕は君のことを思い出すだろう。
“COURAGE”
君のくれた言葉、君が僕の背中を押してくれる。今までもこれからも、だから、
ずっと僕らしい僕でいるよ。

笑いかけた自分の後ろに映っていた窓には、夜のとばりが降りた摩天楼の灯りが眩しかった。