※コミュニケーション・プラットフォームの全体像を考える
―ちなみに、先生。意識をシステム化するとしたらどんな方法、どんな内容になるんですか?
うん。つまりは主体というか自己の全体像の把握ですよね。自分を客観的に見る一種のトレーニングm似たいなものですね。
―じゃあ意識のシステム化というのは、ある意味でトレーニングの体系なんだ。
そうそう。
―自分の意識を客観的に見るトレーニングの体系というのが調委されつつありますよと。
うん。だから、なんて言うのかな。意識知識のナレッジモデリングですね。
―もう、これって体系化されてるんですか?
だいたい体系化されているけど、もう少し手を加える部分はある。
―なるほどね。
だけど理屈としては簡単なんですよね。
―ほう?
だから前から言っているように、一條さんの特性ののすごく自分の思考体系を客観視するところがあるじゃない。
―あんまり自分ではわからないですけどね。
(笑)けど、クライアントさんに伝えているわけだから、ある意味で体系化されているわけですよね。
―ああ。クライアントさんに対する部分は確かに体系化されていると思いますよ。
そうでしょう?そうじゃなかったらあれだけいろんな業種のクライアントさんに対応できないはずですからね。だからね、あとはそういう体系をどうやってシステムに落とし込むかだけなんですよ。自己と他者とのかかわりの中の、いわゆるコミュニケーション・プラットフォームの全体像というかね。それを知るっていうのがキモですよね。それに名前を付ければいいわけだ。まだ、付いてないでしょ。
―付いていないです。
だから名前を付けちゃう。一條式思考体系とかね(笑)
一種独特なコミュニケーションの方法というか。経験科学的ですよね。
敬虔から導きだされた、いわゆる、自我と他者、あるいは、自己と他者との関係性の築き方というかね。その関係性をどう使っていくかという体系だと言えると思うんですよ。
―なんだか難しそうなことになってきましたけど(笑)
いや、そうでもない。主体と客体というようなものの名前を割り振って体系化するこtができるし、体系化してしまえばその内容をシステムとして使うことができるということです。
―先生が言う、意識のシステム化って、簡単に言ういろんな人が独自にやっているような「自分や他者の意識の方向づけの仕方」というのを網羅して体系化するということですか?
うん。そうです。だからすでに、人間の意識を方向づけたり広げたりするための方法論はいっぱいある。だけど今は、それらがみんなバラバラのいなっているんですね。
ユングもフロイトも含めてね。
だから例えば、これは精神分析ですとか、これは交流分析ですとか、これはマイクロカウンセリングという手法ですとか。そうやってみんなバラバラに言っている内容を網羅して整理していけば、体系化できる可能性があると言っているわけです。「これは同じことを言っているんだね」というようにね。それが要するに、意識をモデリングするという意味だということです。
※科学は「論理」か「宗教」か
―壮大な話に聞こえますけど。
話だけ聞くとね。でも、例えば、コンピューターの中にそういう体系を落とし込んでしまえばね、コンピューターを通して自己を客観視することができるわけでね。それは量子物理学の、強い人間原理から出てきた意識工学というような学問につながっていくと思いますよ。
―なるほどね。
だって、臨床心理であろうが、カウンセリングであろうが、みんなそれぞれのスキルを何百と持っているわけでしょ。だた、今のところはそういうスキルやノウハウが俗人的というか、ある特定の人にしか使えないものとしてとらえられているわけですよ。こういう内容が、誰もが使えるものとしてモデリングされれば、汎用性が上がると思うんですよね。
―なるほど。
ソフトウェアの開発にしたってね「うちの会社はよその仕組みとはちょっと違うんですよ」とクライアントが言うから、わざわざわかりにくいオーダーメイドにしたやったりするでしょ。
オーダーメイドになるから価格も上がるし、壊れた時には修理にものすごい労力がかかる。そういう構造があるせいでせっかく作ったシステムが社会に貢献できなかったわけですよ、今までは。もちろん、そこには自分が設けたいとか、まぁ自社と他者を同じだと思いたくないとか、いろいろな情動が張り付いているわけですけどね。
―うん。
でもね、識別のノウハウとして提供しているともちろん一時的に自分の利益は上がるかもしれないけど、先がない。
だからいっそのこと全部共通のプラットフォームにしてみんなに使ってもらえば、使ってくれる人が増えるわけだから、利益も増えるというね。
―ちょっと長い目で見ようよという話でもあるわけですね。
うん。だからようやく「意識そのもの」が、端的に言えばお金になるんだというかね。「意識」に大きな価値があるということが認識され始めたという氣はしますけどね。もちろん、価値の中にはお金に換算できないものもあるだろうしね。
―みんなに共通のコミュニケーション・プラットフォームができる価値というのはすごく大きいよと。
そうそう。だから僕がやってきたのはそういうコミュニケーション・プラットフォームづくりだということなんですよね。
―ほう。じゃ、そういうコミュニケーションプラットフォームを作るために検討したもののひとつが、神道であったり、伯家神道だったり、「古事記」だったりするというわけですか?
そうですね。だから、そういうものはみんな実験的な試みですよ。祭祀学も、実験祭祀学的な取り組みなんだと。それは実験祭祀なんだから信仰の対象ではないわけですよ。
―あくまでも、実験と検証のツールだと。
うん。ところが今は科学でさえも、信仰の対象になっちゃってるからね。
―ん?どういうことです?
科学信仰みたいなものがあるでしょ。
―ああ。なるほど。
本当は仮説を立てて、それを軸にして考えていくだけのことでしょ、科学なんて。だから、くいう科学信仰から抜け出すためにも意識をシステム化するという取り組みは役に立つかもしれないなと思うんですけどね。
―システム化することによって情動が外れるから。
そうそう。情動が外れるから。
―なるほどね。
※意識を客観視する効果
意識のシステム化がとういう価値を持つか、というテーマで言うとね。僕らなんかだと当たり前なんだけど、意識を繰り返し繰り返し客観視することができるというのはものすごいメリットになるわけですよ。
―どういうことです?
つまりね思いもよらなかった部分で大きな変化が生まれる可能性があるということです。
―ああ。なるほど。それはわかりますね。例えばこういうことでしょ。僕のクライアントさんの例でいえばね、ある社長さんに「この専務さんにこういう言い回しでありがとうと言ってね」と言ってやってもらうわけですよ。その時に同じ社長さんに「奥さんにはこういう言い回しでありがとうって言ってね」とも伝えて。このふたつを一緒にやってもらうなんてことがあるんです。
うん。
―もちろん、本人はその専務さんとか奥さんに奥さんに対してありがとうという気持ちはそんなに強くなかったりするけど、むしろ逆だったりするけど、僕は氣にしない(笑)
(笑)
―けどね、いわば定型文的に、もっといえば「ありがとう」という音を単に奏でているだけという意識で構わないから「ありがとう」を言ってもらうわけです。
面白い取り組みですね。
―そうそう。すると、その社長さんはこをその専務さんと自分との関係とか、もしくは奥さんと自分との関係を改善する方法なんだなと理解をして、その方法を使う。その結果、実際にその専務さんとの関係とか、奥さんとの関係はよくなるわけですよ。
はいはい。
―ところが実は僕の意図は、そんなところにはなくて。
(笑)
―僕が意図しているのは、つまり、そうやってふたりの人間いある特定の言い回しで「ありがとう」を伝えることによる一番のメリットは、そうすることでその社長さん自身が精神的に楽になっていくということなんですけど、彼はそれに氣がつかないわけですね。
うんうん。うんうん。
―例えば意識をシステム化することによって、物事を実現するスピードが上がるとか、物事が実現しやすくなるというメリットはありますけれど。
うん。
―実は実は、意識の客観視というのを繰り返すことによって、あなたの中にあなたが思ってもいなかったような変化が怒るんですよということでしょ。
そうそうそうそう。それは、身体的なものも含めて、きっと起ると思うんですよね。
―うん。例えばですけど、事業の利益を1奥艶増やすという目的があったとして、意識をシステム化することでその目的を達成しようとすると。
うん。
―その結果、利益が1奥艶増えて、目的が達成できたと思ったら、同時に自分の肝硬変が治っていたとか。
そうそう、
―そういうことがあるよっていうことでしょ?
そうそうそう。すごい少ないエネルギーで、いろいろなことが実現できちゃうっていうようなことが起こる可能性がある。まぁ、可能性ではありますけどね。けど、実際に一條さんの「ありがとう」の事例おnようにね、体系化されている部分もあるわけですからね。ものすごい可能性があると思ってるんでうすよね、僕はね。
―なるほどねぇ。
だからそのためにも一條さんには分析の対象として引き続きデータを提供してもらわなきゃならない(笑)
―え?そうなんですか?まぁ、できる範囲でがんばります(笑)
鎮魂だからね(笑)最大限の貢献を、ね。よろしくお願いします。
―戻ってきましたね(笑)「どんな物事にも、その最大限の力を発揮させてあげよう」と。了解です。では引き続きよろしくお願いします。今日はどうもありがとうございました。
ありがとうございました。
おわりに~想像意志はどこから来るのか~
さて、この”会話”の内容はいかがでしたでしょうか?
この内容の一部分だけでも、その内容をあなたが、あなたと私との会話だと感じてくださった部分があれば、それはとてもうれしいことです。
もしあながたそれを他のsんで下さったとしたら、それは私にとって何よりもの喜びです。というのは、私も、そして今回、あなたに代わって私音話を聞いてくれた一條さんも、この会話を楽しみましたから。さて、この”会話”では、言霊の話から始まって、霊や魂、そして伯家神道の中身まで多くのテーマを取り上げました。また国の在り様や可能性といった大きなテーマにも、話の矛先が向きました。その間ずっと、私の頭にあったのは「意識」という存在でした。
会話の中でも出てきましたが、私はこれからn時代には人間の意識の発展がポイントになると感じています。そして、意識というエネルギーを使いこなすカギは、「方向性が付いた意識」である意志にあるとも考えています。
実は、この「意志」というのは不思議な存在です。
というのも、意志とは意識を広げていく過程の中で手に入るものだと考えられると同時に、意識を広げていくために必要な原動力でもあると感じるからです。これまで人類は、自分たちの意識について、さまざまな考察をしてきました。
例えば、夏目漱石もその著書「坊ちゃん」の中で「智に働けば角が立つ」「情に棹させば流される」「意地を通せば窮屈だ」という表現で紹介したような、知情意というドイツ哲学の概念もあります。意識を広げるための方法としても、情緒後を読み上げるという単純なものもあれば、哲学的に何かを考えて考えて、その先に「はっ」と氣づく何かを求めることもできる。
今まで知らなかったことに氣が付いたり。情動語から今の自分の気持ちが精確にわかるようになったりすることによって、自由度も上がっていきます。また、今まで知らなかったことを知ることによって、もしくは知らないであろうことを知ろうとする取り組みによって、意志が生まれます。けれど、そもそも最初に意識を広げようとした意志はどこから来たものなのか?
いつでも360度、どの方向にでも進めるようにするためには、フレキシビリティという土台が必要です。そのためには、例えば私の言葉で言えば、ナレッジモデリングという手法を使って意識、すなわち「覚醒している時に起こるさまざまな思い」を網羅することは、とても役に立つのではないかと思います。
一方で、「覚醒している時に起こるさまざまな思い」をいくら網羅したところで、つまり、360度、どの方向にも道ができたところで、どの方向に進むのかを指し示すものがなければどこにも移動することはできません。では、どの方向に進むかを指し示すものは何なのか?私はこれは「そもそも意識を広げようとした意志」と同じ「意志」なのではないかと思うのです。
これは「覚醒している時に起こるさまざまな思い」を網羅していく道中で獲得できる意志とはまた違った意志であると思っています。私はこの意志を「創造意志」と呼んでいますが、ではこの創造意志はどこから来るのか?
それは自分のものなおんか、果たして自分のものではないのか?いずれにしても私は、この創造意志が人間の進化を引き起こしたと思っています。そしてその先の疑問の答えに、これから私たち人間が、意識を使いこなせるかどうかのカギがあるのではないかとも思います。いずれにしてもこの「意識」とい「意志」については今後しばらくの間、私を虜にしてやまない研究テーマになると感じています。
この研究の成果をまた近いうちにご報告できることを楽しみにしながら、今回の筆をおかせて頂きたいと思います。最後になりましたが、またこうして私の研究内容に目を通してくださったことをあなたに感謝しつつ。
この”会話”の内容が一部分でもあなたのお役に立つことを願っています。
七沢賢治
取り上げた書籍
「量子進化 脳と進化の謎を量子力学が解く!」ジョンジョー・マクファデン―共立出版
「フィネガンズ・ウェイク」河井で書房新社
「生命形体学除雪 根源敬称とメタモルフォーゼ」三木成夫 うぶすな書院
「感情表現辞典」 中村明 東京出版
―ちなみに、先生。意識をシステム化するとしたらどんな方法、どんな内容になるんですか?
うん。つまりは主体というか自己の全体像の把握ですよね。自分を客観的に見る一種のトレーニングm似たいなものですね。
―じゃあ意識のシステム化というのは、ある意味でトレーニングの体系なんだ。
そうそう。
―自分の意識を客観的に見るトレーニングの体系というのが調委されつつありますよと。
うん。だから、なんて言うのかな。意識知識のナレッジモデリングですね。
―もう、これって体系化されてるんですか?
だいたい体系化されているけど、もう少し手を加える部分はある。
―なるほどね。
だけど理屈としては簡単なんですよね。
―ほう?
だから前から言っているように、一條さんの特性ののすごく自分の思考体系を客観視するところがあるじゃない。
―あんまり自分ではわからないですけどね。
(笑)けど、クライアントさんに伝えているわけだから、ある意味で体系化されているわけですよね。
―ああ。クライアントさんに対する部分は確かに体系化されていると思いますよ。
そうでしょう?そうじゃなかったらあれだけいろんな業種のクライアントさんに対応できないはずですからね。だからね、あとはそういう体系をどうやってシステムに落とし込むかだけなんですよ。自己と他者とのかかわりの中の、いわゆるコミュニケーション・プラットフォームの全体像というかね。それを知るっていうのがキモですよね。それに名前を付ければいいわけだ。まだ、付いてないでしょ。
―付いていないです。
だから名前を付けちゃう。一條式思考体系とかね(笑)
一種独特なコミュニケーションの方法というか。経験科学的ですよね。
敬虔から導きだされた、いわゆる、自我と他者、あるいは、自己と他者との関係性の築き方というかね。その関係性をどう使っていくかという体系だと言えると思うんですよ。
―なんだか難しそうなことになってきましたけど(笑)
いや、そうでもない。主体と客体というようなものの名前を割り振って体系化するこtができるし、体系化してしまえばその内容をシステムとして使うことができるということです。
―先生が言う、意識のシステム化って、簡単に言ういろんな人が独自にやっているような「自分や他者の意識の方向づけの仕方」というのを網羅して体系化するということですか?
うん。そうです。だからすでに、人間の意識を方向づけたり広げたりするための方法論はいっぱいある。だけど今は、それらがみんなバラバラのいなっているんですね。
ユングもフロイトも含めてね。
だから例えば、これは精神分析ですとか、これは交流分析ですとか、これはマイクロカウンセリングという手法ですとか。そうやってみんなバラバラに言っている内容を網羅して整理していけば、体系化できる可能性があると言っているわけです。「これは同じことを言っているんだね」というようにね。それが要するに、意識をモデリングするという意味だということです。
※科学は「論理」か「宗教」か
―壮大な話に聞こえますけど。
話だけ聞くとね。でも、例えば、コンピューターの中にそういう体系を落とし込んでしまえばね、コンピューターを通して自己を客観視することができるわけでね。それは量子物理学の、強い人間原理から出てきた意識工学というような学問につながっていくと思いますよ。
―なるほどね。
だって、臨床心理であろうが、カウンセリングであろうが、みんなそれぞれのスキルを何百と持っているわけでしょ。だた、今のところはそういうスキルやノウハウが俗人的というか、ある特定の人にしか使えないものとしてとらえられているわけですよ。こういう内容が、誰もが使えるものとしてモデリングされれば、汎用性が上がると思うんですよね。
―なるほど。
ソフトウェアの開発にしたってね「うちの会社はよその仕組みとはちょっと違うんですよ」とクライアントが言うから、わざわざわかりにくいオーダーメイドにしたやったりするでしょ。
オーダーメイドになるから価格も上がるし、壊れた時には修理にものすごい労力がかかる。そういう構造があるせいでせっかく作ったシステムが社会に貢献できなかったわけですよ、今までは。もちろん、そこには自分が設けたいとか、まぁ自社と他者を同じだと思いたくないとか、いろいろな情動が張り付いているわけですけどね。
―うん。
でもね、識別のノウハウとして提供しているともちろん一時的に自分の利益は上がるかもしれないけど、先がない。
だからいっそのこと全部共通のプラットフォームにしてみんなに使ってもらえば、使ってくれる人が増えるわけだから、利益も増えるというね。
―ちょっと長い目で見ようよという話でもあるわけですね。
うん。だからようやく「意識そのもの」が、端的に言えばお金になるんだというかね。「意識」に大きな価値があるということが認識され始めたという氣はしますけどね。もちろん、価値の中にはお金に換算できないものもあるだろうしね。
―みんなに共通のコミュニケーション・プラットフォームができる価値というのはすごく大きいよと。
そうそう。だから僕がやってきたのはそういうコミュニケーション・プラットフォームづくりだということなんですよね。
―ほう。じゃ、そういうコミュニケーションプラットフォームを作るために検討したもののひとつが、神道であったり、伯家神道だったり、「古事記」だったりするというわけですか?
そうですね。だから、そういうものはみんな実験的な試みですよ。祭祀学も、実験祭祀学的な取り組みなんだと。それは実験祭祀なんだから信仰の対象ではないわけですよ。
―あくまでも、実験と検証のツールだと。
うん。ところが今は科学でさえも、信仰の対象になっちゃってるからね。
―ん?どういうことです?
科学信仰みたいなものがあるでしょ。
―ああ。なるほど。
本当は仮説を立てて、それを軸にして考えていくだけのことでしょ、科学なんて。だから、くいう科学信仰から抜け出すためにも意識をシステム化するという取り組みは役に立つかもしれないなと思うんですけどね。
―システム化することによって情動が外れるから。
そうそう。情動が外れるから。
―なるほどね。
※意識を客観視する効果
意識のシステム化がとういう価値を持つか、というテーマで言うとね。僕らなんかだと当たり前なんだけど、意識を繰り返し繰り返し客観視することができるというのはものすごいメリットになるわけですよ。
―どういうことです?
つまりね思いもよらなかった部分で大きな変化が生まれる可能性があるということです。
―ああ。なるほど。それはわかりますね。例えばこういうことでしょ。僕のクライアントさんの例でいえばね、ある社長さんに「この専務さんにこういう言い回しでありがとうと言ってね」と言ってやってもらうわけですよ。その時に同じ社長さんに「奥さんにはこういう言い回しでありがとうって言ってね」とも伝えて。このふたつを一緒にやってもらうなんてことがあるんです。
うん。
―もちろん、本人はその専務さんとか奥さんに奥さんに対してありがとうという気持ちはそんなに強くなかったりするけど、むしろ逆だったりするけど、僕は氣にしない(笑)
(笑)
―けどね、いわば定型文的に、もっといえば「ありがとう」という音を単に奏でているだけという意識で構わないから「ありがとう」を言ってもらうわけです。
面白い取り組みですね。
―そうそう。すると、その社長さんはこをその専務さんと自分との関係とか、もしくは奥さんと自分との関係を改善する方法なんだなと理解をして、その方法を使う。その結果、実際にその専務さんとの関係とか、奥さんとの関係はよくなるわけですよ。
はいはい。
―ところが実は僕の意図は、そんなところにはなくて。
(笑)
―僕が意図しているのは、つまり、そうやってふたりの人間いある特定の言い回しで「ありがとう」を伝えることによる一番のメリットは、そうすることでその社長さん自身が精神的に楽になっていくということなんですけど、彼はそれに氣がつかないわけですね。
うんうん。うんうん。
―例えば意識をシステム化することによって、物事を実現するスピードが上がるとか、物事が実現しやすくなるというメリットはありますけれど。
うん。
―実は実は、意識の客観視というのを繰り返すことによって、あなたの中にあなたが思ってもいなかったような変化が怒るんですよということでしょ。
そうそうそうそう。それは、身体的なものも含めて、きっと起ると思うんですよね。
―うん。例えばですけど、事業の利益を1奥艶増やすという目的があったとして、意識をシステム化することでその目的を達成しようとすると。
うん。
―その結果、利益が1奥艶増えて、目的が達成できたと思ったら、同時に自分の肝硬変が治っていたとか。
そうそう、
―そういうことがあるよっていうことでしょ?
そうそうそう。すごい少ないエネルギーで、いろいろなことが実現できちゃうっていうようなことが起こる可能性がある。まぁ、可能性ではありますけどね。けど、実際に一條さんの「ありがとう」の事例おnようにね、体系化されている部分もあるわけですからね。ものすごい可能性があると思ってるんでうすよね、僕はね。
―なるほどねぇ。
だからそのためにも一條さんには分析の対象として引き続きデータを提供してもらわなきゃならない(笑)
―え?そうなんですか?まぁ、できる範囲でがんばります(笑)
鎮魂だからね(笑)最大限の貢献を、ね。よろしくお願いします。
―戻ってきましたね(笑)「どんな物事にも、その最大限の力を発揮させてあげよう」と。了解です。では引き続きよろしくお願いします。今日はどうもありがとうございました。
ありがとうございました。
おわりに~想像意志はどこから来るのか~
さて、この”会話”の内容はいかがでしたでしょうか?
この内容の一部分だけでも、その内容をあなたが、あなたと私との会話だと感じてくださった部分があれば、それはとてもうれしいことです。
もしあながたそれを他のsんで下さったとしたら、それは私にとって何よりもの喜びです。というのは、私も、そして今回、あなたに代わって私音話を聞いてくれた一條さんも、この会話を楽しみましたから。さて、この”会話”では、言霊の話から始まって、霊や魂、そして伯家神道の中身まで多くのテーマを取り上げました。また国の在り様や可能性といった大きなテーマにも、話の矛先が向きました。その間ずっと、私の頭にあったのは「意識」という存在でした。
会話の中でも出てきましたが、私はこれからn時代には人間の意識の発展がポイントになると感じています。そして、意識というエネルギーを使いこなすカギは、「方向性が付いた意識」である意志にあるとも考えています。
実は、この「意志」というのは不思議な存在です。
というのも、意志とは意識を広げていく過程の中で手に入るものだと考えられると同時に、意識を広げていくために必要な原動力でもあると感じるからです。これまで人類は、自分たちの意識について、さまざまな考察をしてきました。
例えば、夏目漱石もその著書「坊ちゃん」の中で「智に働けば角が立つ」「情に棹させば流される」「意地を通せば窮屈だ」という表現で紹介したような、知情意というドイツ哲学の概念もあります。意識を広げるための方法としても、情緒後を読み上げるという単純なものもあれば、哲学的に何かを考えて考えて、その先に「はっ」と氣づく何かを求めることもできる。
今まで知らなかったことに氣が付いたり。情動語から今の自分の気持ちが精確にわかるようになったりすることによって、自由度も上がっていきます。また、今まで知らなかったことを知ることによって、もしくは知らないであろうことを知ろうとする取り組みによって、意志が生まれます。けれど、そもそも最初に意識を広げようとした意志はどこから来たものなのか?
いつでも360度、どの方向にでも進めるようにするためには、フレキシビリティという土台が必要です。そのためには、例えば私の言葉で言えば、ナレッジモデリングという手法を使って意識、すなわち「覚醒している時に起こるさまざまな思い」を網羅することは、とても役に立つのではないかと思います。
一方で、「覚醒している時に起こるさまざまな思い」をいくら網羅したところで、つまり、360度、どの方向にも道ができたところで、どの方向に進むのかを指し示すものがなければどこにも移動することはできません。では、どの方向に進むかを指し示すものは何なのか?私はこれは「そもそも意識を広げようとした意志」と同じ「意志」なのではないかと思うのです。
これは「覚醒している時に起こるさまざまな思い」を網羅していく道中で獲得できる意志とはまた違った意志であると思っています。私はこの意志を「創造意志」と呼んでいますが、ではこの創造意志はどこから来るのか?
それは自分のものなおんか、果たして自分のものではないのか?いずれにしても私は、この創造意志が人間の進化を引き起こしたと思っています。そしてその先の疑問の答えに、これから私たち人間が、意識を使いこなせるかどうかのカギがあるのではないかとも思います。いずれにしてもこの「意識」とい「意志」については今後しばらくの間、私を虜にしてやまない研究テーマになると感じています。
この研究の成果をまた近いうちにご報告できることを楽しみにしながら、今回の筆をおかせて頂きたいと思います。最後になりましたが、またこうして私の研究内容に目を通してくださったことをあなたに感謝しつつ。
この”会話”の内容が一部分でもあなたのお役に立つことを願っています。
七沢賢治
取り上げた書籍
「量子進化 脳と進化の謎を量子力学が解く!」ジョンジョー・マクファデン―共立出版
「フィネガンズ・ウェイク」河井で書房新社
「生命形体学除雪 根源敬称とメタモルフォーゼ」三木成夫 うぶすな書院
「感情表現辞典」 中村明 東京出版