イデアとは何か。
古代ギリシャ思想‐プラトン思想として学び、理解し、記憶し、仮性概念〔イデア〕となっている知識を教示はできる―。
しかし、それは、人間脳真髄そのまた奥より、エネルゲイアとなりうねりをあげてほとばしり脳内に出現してきた真性概念〔イデア〕とは似て非なる概念である。
イデアとは何か。―― わからない。
人類は、人類として、いまだイデアと出会えていないため。
それは、人類として、いまだに知られていない脳機能である。
― ただ、プラトン思想として、音に聞くばかり ―
そうした私たちであっても、子ども達を<イデアの人>に育てることはできる。
時代は今以て<負>へと逆行しているが、宇宙の歴史は、地球の歴史を、人類の歴史を、またその時代を包含し暗中模索、試行錯誤を繰り返しながらも大きく激しく<正>へと向かい脈動している。
すべての子が<イデアの人>となる。
そのときは間近い。
* 言及
真性のロゴス概念、即、真性のロゴス認識。これがイデアである。
真性認識とは、自身の脳がパッ!と瞬時ひらめきハッ!と覚醒し気付いた認識である。
――カオスの概念化即コスモス・エネルゲイア現実態として、自らの脳内に鮮明に創出された認識。
同時に、
秩序化されたかつての混沌に、自ら明晰確実に気付いた認識である。
つまり、それに自ら気付くと同時に、それを知った結果<これまではそれを知らないでいた>というその実相を知る・自ら知ることになる。(これもまた公理によって知らしめられる)
『無知の知』 ソクラテス、プラトン、そしてアリストテレス
知った我がいる・我有り、と自己の存在に気付く。
その自己存在に気付いた我自身が、<それまで我の存在に気付けていなかった我自身・それに気付く以前の知らないでいた我自身>の存在に気付く・認識する。
――我は自己の存在を認識し得たがゆえに、それを認識するまで無知であった我の過去の存在をも認識し得た――
―― これが、『無知の知』である。