ピロソピア愛知

幼年期のピロソピーかんがえる

チョウの一生 概略 / 乳幼児期の「自然を観る」から「神道(しんとう)は純粋哲学」に気付いて行く

2013-04-30 | 鱗翅目 チョウ・ガのなかま


一般的に家の近くでみられる、キアゲハチョウの成長過程(完全変態)、一世代の概略です。



成長にかかる日数等は、季節や環境、蝶のつごうなど条件によって、大幅にかわってきます。


キアゲハ なつの せいちょう

● タマゴ  はるになり、冬ごししていたサナギが羽化して成虫になります。その成虫が、食草にタマゴをうみます。
翅をパタパタはばたかせ、腹をクイーと曲げて、おもに葉っぱの表にタマゴをうんでいる姿がみられます。

● うまれたてのタマゴは、うすいタマゴ色、直径(ちょっけい)1・3ミリほどの球形(きゅうけい)をしています。
ちいさいちいさ~い真珠みたいです。→おとなのかんせい・

    3~4日

● フ化して1齢(いちれい)幼虫に。 体長(たいちょう)2~4ミリほど。

トリのフンの模様(もよう)がでています。擬態(ぎたい)ですが、葉っぱの上についた土に見えたり、食痕や、食痕からうかがえる地面の土であったり、光りにとけこみ影にも見えるなどの、保護色(ほごしょく)にもなっています。

    3~4日

脱皮(だっぴ)のじゅんびのため、数時間~1日ジッとしていてうごかなくなります。その間はエサがしおれていても取りかえないでそっとしておこう。脱皮にしっぱいすると、しんでしまいます。 

  だっぴして2齢幼虫に。 トリのフンの模様・形がはっきりしてきます。

    4~5日

  だっぴして3齢幼虫に。 トリのフン様。

    4~5日

  だっぴして4齢幼虫に。 みどり、くろ、オレンジ、しろ、の擬態(ぎたい)、そして保護色(ほごしょく)様にもなります。また、何匹か見ていくうちに模様の違いにきづきます。 

    4~5日

  だっぴして5齢・終齢(しゅうれい)幼虫に。 保護色になります。
ハデハデカラフルゥル~ めだつぅ― これがホゴショク? それがそうなのですよ~ 自然の中でみてみよう。

    6~8日 

「オ~イオイまだたべるのかぁ」 「 どうぞどうぞ しっかりたべてね」
9日、~11日、~13日 デカぁ~~ プリンプリはちきれるぅ~~ だいじょうぶ?~~ 

たいてい♀です。卵を産むという大役がありますからね。

 
  やがて、餌を食べなくなり、ジーとして動かなくなります。サナギになるための準備に入りました。

  これまでのフンは、湿っぽいがポロポロ状のかたまりでした。
  幼虫時代の最後は、「gyo! げりしたあー!」のような、水様のフンをします。
  フンのあとしばらく休むと、今までいた所をはなれて、サナギになる場所をさがしあるきまわります。

  行方不明にならないように、最初は、適宜、飼育ケースや虫かごを利用すると良いかもしれません。

  その中にサナギになるための止り木・支柱として割りばしや小枝などをたてておきます。が、
  フタの裏などに止まることが多いですね。ほぼ、全頭?

  その間は手をかけないで見守りましょう。
  

● 前蛹(ぜんよう)になります。

    1日

● 脱皮(だっぴ)をして、サナギになります。

    9~13日

● 〔夏型〕 羽化して、成虫になります。 成虫になってのち、20日ほど生き、この間に交尾(こうび)をし、産卵(さんらん)します。



* 春から秋までの1シーズンに3~5世代発生をくりかえします。
  タマゴ、幼虫、サナギ、成虫(完全変態)になって死ぬまでが、1世代です。夏季で60日~70日位です。

* 〔春型〕 シーズン最後の幼虫はサナギまで成長します。そして、サナギのまま冬ごしして、次の年の春に羽化し成虫となりタマゴをうみ、命をつないでいきます。



* キアゲハも、人家周辺でごく普通に見られる他のアゲハ類も、成長にかかる日数等に大差はないようです。条件によって異なってくる程度の差です。

チョウガは、似たようなもののグループ、蝶の仲間である鱗翅目ですね。中には特殊なものもいるだろう~ 
が、チョウ目・鱗翅目の仲間であることには違いない。ですね。だから、なにかとにかよっている。



ナミアゲハをそだてるときはキアゲハも参考に、その反対も参考にして二種を比べてみましょう。

また、自分でも飼えるようになると、ほかのチョウや色いろな生き物も同時に飼うようにもなります~。
――「もう、かっているよ~!」

それらとも比較し、おなじところ、ちがうところ、にきづいていこう―。

 

 *「虫を自然の一つとして大きく捉える」観察を見落としがちになります。留意しましょう。

 

■ 乳幼児期より自然観察を通して、考察し(知らしめられ)・発見し(認識化)・驚愕・歓喜する。人は、そうした日々の繰り返しの中で人間本来の成長していく。

 【生物は分類できる】観察し考え、見つけ、驚き、歓び、次なる疑問を抱き、思考しまた観察しと、生物の分類より、それら存在するものがそれぞれ集合し、その集合体が、そのまた一つのものに統合収斂されている自然の仕組みに、自分自身の意思で自分自身が気付いていこう―。

 
そして、その自然の奥に潜んでいるもの・摂理(自然は隠れることを好むという古代ギリシャの哲学者ヘラクレートス)に気付き=自らは動かずして他者を動かす、森羅万象を司る『不動の動者』の存在(アリストテレス)に気付き、『洞窟』を脱した世界がイデア界であるというイデア思想(ソクラテス・プラトン)に気付き、ある・存在概念(ソクラテス)に気付き=大和魂・葉隠れ思想等から縄文文化に遡り、辿り着く日本の思惟思想・哲学の流れに気付こう。

これらは悉く純粋哲学です。

つまり、大和魂・葉隠れ思想等を包含する神道(しんとう)は純粋哲学であるということです。

 

それら一つ一つに、パッ!と閃光を受けハッと気付く! パハッ! パハッ! と自力で気付いていきましょう。



まずは、飼えそうなもの1種類からはじめましょう~~






 


チョウ・ガ 幼虫のたべもの

2013-04-28 | 鱗翅目 チョウ・ガのなかま
食餌植物


★ チョウやガの幼虫は、しゅるいによって決った草、やさい、木のはっぱしか食べません。それも、食べなれた草木の葉や、好みに合う葉っぱです。
 * なかには、キアゲハなどのようにミカンやキャベツなどちがう種類の葉っぱをムシャムシャムシャためらう様子まるでなく、食べている幼虫もいます。

★ それを食草(しょくそう)、食樹(しょくじゅ)といいます。成虫はそのはっぱにタマゴをうみます。
 * 近くにはえている食草ではない草や木のはっぱにタマゴを産むこともあります。そのままだとエサが食べられないのでふ化しても幼虫はそだちません。


★ しいくをめざし、近くをとんでいるチョウ・ガのしゅるいを たしかめて食草・食樹をじゅんびしよう。
 


身近にいるチョウ・ガ  身近にある食草・食樹

【チョウ】

ナミアゲハ 他    みかん科:  みかん きんかん からたち さんしょ だいだい はっさく ルー
キアゲハ        せり科: せり パセリ にんじん あしたば みつば フェンネル エリンジュウム

モンシロチョウ 他   あぶらな科: キャベツ チンゲンサイ だいこん はくさい ルッコラ イヌガラシ
モンキチョウ 他    まめ科: クズ からすのえんどう シロツメクサ(クローバー)

ツマグロヒョウモン  すみれ科: すみれ ビオラ パンジー

ヒメアカタテハ     きく科: ヨモギ ハハコグサ ゴボウ

ヤマトシジミ      かたばみ科: かたばみ

ベニシジミ       たで科: すいば ぎしぎし



【ガ】

オオスカシバ     あかね科: くちなし

ホシホウジャク    あかね科: ヘクソカズラ(さおとめばな)


※ その他 見たことのあるチョウやガは、まだまだいます。名前をしらべたりして、きょうみがわいたチョウやガを見ていくのもよいですね。

※ これは、一般的に見かけるチョウ・ガまた草や木です。地域によっては見かけないモノもいるかも知れません。



● エサのようい

さあ!幼虫をかうぞ!⇒ やる気になったところで、エサを用意しよう^^
幼虫は大きくなると、とくに終令幼虫は大ぐいです。エサ不足にならないようきをつけよう。


* 苗木や苗を植えよう。種も蒔こう。園芸店、ホームセンターにおいてあります。

* キアゲハの食草の用意。
 ・蝶用に栽培するには、種の量が少ない百均の商品がいいよ。 
・ プランターや鉢に植えてベランダなどに置いてもいいね。

・ あした葉や三つ葉は日影が好き、鉢なども半ひかげに置こう。

・ ちなみに~、
鮮度保持剤等使用の商品・三つ葉などは、一切!ぜんぜん!全く!食べませーん!
スーパーなどの商品をあてにしていると慌てることになりますので要注意。

ただ、虫が食べない野菜を、知らないとはいえ人間は平気で食べています~



* ナミアゲハなどの食樹、数年後の用意。

 柑橘類の苗木を植えておく。金柑など鉢植えにできるものもよいですね。
また、実を食べたあとの種を、種のみや、皮や野菜くずと一緒に埋めておいても。生長までに年数はかかりますが~、芽がでたぁ!喜び!、大きくなっていく!楽しみ!それは格別です~。

 また、春先からたくさんの種を蒔いておき、1、2年草のつもりで出そろった若い苗を餌として使ってもいいですね。それを使えば、その年の夏頃から飼えます。成虫が飛んでいれば、そこに卵も産んでいきます。


*その他に、近くを飛んでいる蝶の、食草・食樹を用意しましょう。




● エサ不足に注意

* 十分にじゅんびしたはずの食草も、てんこうふじゅんや、びょうきの発生のため使えなくなります。
  たくさんあっても、安心してはいられません。




● にわやベランダにチョウをよぼう!


ミツの多い花には、虫たちが吸蜜にやってくる。四季折々の花々をうえよう。  
鉢植、一つからでOK。

いちおしは
* ブッドレア  マチン(フジウツギ)科 ブッドレア(フジウツギ)属   落葉低木

 別名: バタフライブッシュ・蝶の木。 円錐花序で蜜が豊富、芳香に誘われ、蝶や蜂など虫たちが吸蜜に押し寄せて?きます。

 樹高: 2mを超えます。鉢植えより、地植えが適しています。大鉢に植えるとどうなるでしょうね。
  
* ほかに
なのはな けいとう ひまわり ひゃくにちそう つつじ ひがんばな アザミ アヤメ ヤマユリ オカトラノオ ハルジオン ヒメジョオン マリーゴールド チトニア ハナトラノオ ヨメナ シオン サンジャクバーベナ クジャクアスター ランタナ ユリオプスデージー ウインターコスモス ヤブガラシ(注・はびこるし除草も大変) ・・・など。 



* 園芸品種は蜜が少ないせいか虫たちがあまりやってきませんが、鮮やかさなど目立つので呼び寄せるのには効果ありそうです。



● てんてき

 はっぱの上にたくさんうみ付けられたタマゴも幼虫も、そのままにしておくと一匹のこらずいなくなることが多いです。

 その多くが天敵によって捕食されているのですね。

 
 飼育し放すことによって蝶や蛾が増えすぎ、生態系に悪影響を及ぼす心配は、取り合えずしなくてもよさそうです。

また、手入れ、刈り取りや消毒等もされています。それによって天敵も殺すことになり、生態系に悪影響を及ぼしていますが。











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 <蝶用に栽培するには、種の量が少ない百均の商品が重宝>との記述は取り消しました。


 百円均一商品を販売している大創ダイソウは創価系の会社であり、社名の由来は、大は池田大作の大だとか、創はカルト集団ともいわれる創価の創とか。大と創とで大創ダイソウと名付けたのだとか。

池田は日本での恩恵を総身に受けていながら、朝鮮大好き!反日朝鮮人?だそうですね。

そして、日本国内で吸い上げた大金を朝鮮韓国に惜しみなく流しているとか。

・・・・



(詳しくはgoogleなどで検索)











キマダラカメムシ 

2013-04-21 | 半翅目 カメムシ・セミのなかま


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ケヤキの幹を這う11月のキマダラカメムシ黄斑亀虫 カメムシ目 カメムシ科
おっき~い!体長20~25~mmほど、日本国内では最大級でしょう。




 南西諸島など南方系の外来種で、1770年代に長崎の出島で生息が確認され、地球温暖化や物流などの影響により近年分布を広げており、日本列島ただいま北上中、近畿地方から関東地方でも発見されているとのことです。

 一級河川の流れる県庁所在地など都市の樹木の植えてある土手、その近くの公園や周辺の街中がおもだった生息地のようです。
キマダラカメムシも人や荷物などの往来頻度に比例して分布域を広げる都会派の生き物のようだ。

 夏になると、桜やハナミズキなどの樹液を吸ったり幹を這う姿や、コンクリートブロックの道路の上さえも這っている幼虫、成虫の姿が頻繁に見うけられます。
 みた~い!きみ、つかまえた~い!きみ、そうしたところを探してみてね。



 以前は、北九州の片隅に限定的に生息しているマイナー昆虫であり、一般的ではなかったためかどうか、これまでの児童向け図鑑には載っていませんでしたね。

 やや古めの図鑑を調べると、そこに掲載されているクサギカメムシとよく似ています。

「あった!これ、クサギカメムシだ!」
「ちょっとちがうような?」
「でも、ほかにないし・・・、クサギカメムシとハンテイ(どうてい)」~~ 

そのご、「あっ、まちがえた。キマダラカメムシというのかぁ」「しっぱ~い」となったりもします。^^

この点、要注意ですね。

♪ ころんでも、ただでは おきないぞ!

     
   ◎クサギカメムシとキマダラカメムシのおなじところ、ちがうところを くらべながら ちゅういぶかく
    みていこう。

   ◎ そして、きづいていこう。

    ― 二種の共通点、相違点から、それぞれの特徴にパッ!ハッ!と気付く。  
      〔発見即認識化 真性認識〕

    ― ここに、キマダラカメムシがいる。ここに、クサギカメムシがいる。(種)(属)

    ― ふたつは、カメムシという一つのグループの同じなかまに入る。(科)

    * 子どもは、そのほかの種類の昆虫また生き物とも比べたりしながら、大きく分類できることに
      子ども自身がパッ!ハッ!パッ!ハッ!と気付いていこう。〔発見即認識化 真性認識〕

      大人は、子ども自身が自力で自然を通じ自由闊達に生物の分類、その他に気付いていかれる
      ように、無理強いしない指導をしていこう。

    ― カメムシとセミなどは、もう一つ大きなグループの同じなかまだ。(目)

    ― それは、昆虫の仲間に入る(綱) 節足動物の仲間(門) 動物の仲間(界) 生き物の仲間…

    
    ― それは、大きな大きな何ものかによって一つのものに向かい導かれている・・・・
 


     何ものか、とは何か・・・・  一つのもの、とは何か・・・・


  ・・・・子どもは自らの力で、
 精神世界のみではなく自然科学でもあり宇宙科学でもあるピロソピーの世界に踏み込んでいく・・・・




   



● おおきさくらべ おおきいカメムシ ちいさいカメムシ 


くらべてみると

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キマダラカメムシ(やく23㎜)とチャバネアオカメムシ(やく10㎜)




おおきいほうからみると、いっぽうはちいさい。

ちいさいほうからみると、いっぽうはおおきい。


 また、

ちゃばねあおかめむしをみなれていると、きまだらかめむしは「おっきーい!」

はんたいに、

きまだらかめむしをみなれていると、ちゃばねあおかめむしは「ちっさ~い!」ですね。



きみは、どっちかな?

 


 カメムシをまだみたことのない子もいるでしょうね。
えやしゃしんなどで知るのではなく、ほんもののカメムシをしぜんの中でさがして見つけ出し、ほんものを見ましょう。
もちろん、カメムシが見つからなければ、おっきいアリ、ちっさいアリなど、ほかの生きものでいいよ。
昆虫以外の生き物もね。

 しぜんにふれ、いろいろとたいけんしていくうちに、「あっ! おっきい!」「あっ! ちいさい!」と大きい小さいにきづいていくよ。しぜんのなかからね。


のんびりゆっくりどんどんじゅっくり、一つ、また一つ、しぜにある、ほんものをみていこう。










ミツバチ

2013-04-17 | 膜翅目 ハチ・アリのなかま
◇ 4月も半ばになり、ミツバチも 花のまわりをげんきよくとびかっています。

 日ごろ、よく目にしているアシナガバチに比べると、ニホンミツバチ、セイヨウミツバチ、どちらも小さい。
アブや、おおきなハエの大きさです。

すぐそばをとんでいても「アブが、とんでる~」で みすごして、おしまいだったりします。

 「もしかすると、みつばち?かな?」 と、気をつけて見てね。
にわにも、かだんにも、はちうえにも、みつやかふんをあつめにやってきていますよ。


ブ~ンブンブン
ほら、きいてきいて。ほら、見て見て・・・虫が とんで 来た・・・
しずかに・・・しずかに・・・うごかないで・・・花になって・・・ ・・・よ~く みて・・・




わぁ~・・・ 花の中をいそがしそうに、かけずり回っているよ・・・

        花から花へといそがしそうに、とび回っているよ・・・


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ビル4階に、はちうえにしてあるマツバボタンのかふんを あつめるニホンミツバチ

ホウバチはくろっぽいね。ヨウバチはどうだろう? 自分の目でたしかめよう。



あっぁ~!・・・アシについているのは、かふんだんご!? のようだけど・・・まだとちゅうだ・・・


* ニホンミツバチは、蜜をあまり吸わないでもっぱら花粉を集めています。 
  体に花粉をつけるために動き回っていて、じっとしていることは少ないですね。
  じゅつくりと蜜を吸うセイヨウミツバチに比べると見るほうも忙しい思いをします^^




わぁ~・・・ かふんがいっぱい体中についているよ・・・あのきいろいのも かふんダンゴ・・・

とびながら、体の毛についたかふんをあつめて固め、カフンカゴと呼ばれるうしろアシにつけていきます。



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きゃっはぁ~・・・ 黄色い小さなダンゴが二つ!右と左のアシにくっついているよ・・・

なんといっても団子はみりょくだ!!


もちろん、むしめがねなしの にくがんではっきりと見えます。





          
         
           
* 子どもの見ようとする意志を育てていこう。それには、「えっ! これは? なに?」と大人も夢中になって一緒に見ていくことでが大事ですね。
* 自然に触れさせ、自然の公理を探し究めようとする心・探究心を開花させてあげましょう。        

* ミツバチは、周りの空気が穏やかで落ち着いていれば、刺すことはまずないようです。
驚かせないよう自然体でそ~とにじり寄る、目星を付けておいて近づいてくるのを待つなど、気をつけて見ていきましょう。
 
         











蝶の羽化2-サナギがチョウになるよ

2013-04-03 | 鱗翅目 チョウ・ガのなかま

 
 キアゲハ? チョウ? 蛹(さなぎ)? 羽化(うか)? なんだろう?



 ♪  さむかった ふゆも おわり、はるがやってきました。あたたかな ひざしをうけて くさや きがめばえます。

 ♪  キアゲハの ようちゅうの たべものになる くさややさい―セリやパセリやニンジンも げんきよくそだっています。



【 食草 】

● かあさんきあげはは パセリなどの はっぱのうえに たまごを うみます。
それから 3~7か たつと、ようちゅうがかえります
ようちゅうは、あしもとの えさになる はっぱ(せり科のなかま)を たべて おおきく そだちます。

● ようちゅうは、セリやパセリなど きまった やさいやくさしか たべません。―食草(しょくそう)といいます。

どうしてだろう? ふしぎだね。 しぜんには なぜ?がいっぱい あふれている!  

<なぜ?=しりたい > から < じぶんが かんがえる > がはじまるよ。

ちょうの たまごや ようちゅうを さがしてみよう ♪ そだててみよう♪



   
* 大きくなった幼虫(ようちゅう)は、

前蛹(ぜんよう)になり、

蛹(さなぎ)になります。- 蛹化(ようか)といいます。




 【 蛹 】


● えだやはっぱについたさなぎは じーっとしています。

ぴくっ!あっ!とつぜんからだを ふるわせた!・・・

さなぎを つつみこむように か~るくにぎってみよう。
 
えっえーっ! さなぎのなかの いのちが てのなかで ピクピクうごいてる! どき!どっきっ! 


* 越冬中の春型は触らないようにしよう。 触られると、
  摂氏0度近い外気から、いきなり30度ちかくになる! 蛹もびっくりするでしょうね。




 【 羽化 】 


● さなぎになって、10かから 20かたったころ・・・、 1ヵ月以上かけることも。 

からだの うえがくろっぽく、したがしろっぽく、わかれてきた! 

やがて・・・1~2日たっと―なかの もようが すけてみえてきた!

半日~1日たっと―もようがくっきり うかびあがってきた。

<うか>がちかい。

 
● おとがするぞ! <うか>がはじまった! からをわっている! あたま?(背中)がぁ!みえてきた! 


♪ 羽化が始まって、数十秒~1~2分で全身が出てきます。

♪ 支柱を登っていき、途中ぶら下り、20~30分位かけて羽を伸ばします。

♪ そして、30分~数時間以上かけて羽を乾かします。

♪ 羽をバタつかせ、おしっこをし始めると、やがて飛翔です。


● じぶんの めで よ~くみよう! 

準備をしておいてあとは自分の目でみよう。すばらしい驚きと感動が湧き起こってくるよ。



【 観察しながら 】


 ◎ ・・・ ⇒ 卵・孵化  ⇒  幼虫・脱皮 ⇒  蛹・羽化 ⇒  成虫・産卵 ⇒・・・


 ◎ せいめいの ふしぎ?かんがえる と はっけん! かんどう!をたいけんしながら

  《 かんさつする= かんがえる= かがくする脳ピロソピア 》 
にめざめて-めざめさせていこう。















蝶の羽化1-キアゲハ 

2013-04-02 | 鱗翅目 チョウ・ガのなかま


* 貰ったり、林縁や野原から採取した蛹(春型:蛹で冬越しして春に羽化する)が成虫になる様子を見ていきます。夏型もほとんど同じです。




 蛹が羽化して成虫・チョウになります。

⇒成虫が食草に産卵します。 

⇒その卵が孵化して幼虫になり、

⇒幼虫が成長して前蛹になり、蛹になります。 

⇒その蛹が羽化して成虫になり、タマゴをうみます。



卵、幼虫、蛹、成虫と4つの成長段階があります。


完全変態ですね。


かんぜん? へんたい?

なんだろう?

かんぜんへんたいがあるのだから、ふかんぜんへんたいもあるのだろうな?

・・・・?


いろいろな こんちゅうを みてくると せいちょうのちがいに きがついてくる。そのちがいから かんぜんへんたい・ふかんぜんへんたいなども「うん?!」「これは!」「これ!」とわかってくるよ。





★ 今は春型の蛹から始めていますが、次は皆で食草を準備し、卵や幼虫が成長する様子から観察しましょう。
 
★ 飼育方法も観察の仕方も色いろな遣り方ができます。観察しながら自分で研究・工夫していこう。  







********





 キアゲハ? チョウ? 蛹(さなぎ)? 羽化(うか)? なんだろう?


さなぎは うごきまわりません。えさもたべないし、ふんもしません。

* ようちゅうのときに いっぱいたべて ふんもいっぱいしたよ。

すこしの よういをするだけで 《 わ~!じーっ なに? お~!じーっ なぜ? 》と、おどろきとかんどうとふしぎで ドキドキしながら みいっていけます。



 ● 準備しよう

①トイレットペーパー・ポリ袋 (支柱-サナギの止り木を、立てておく。ビンなどでもOK) ②しきもの  ③わりばし

● トイレットペーパーをポリ袋でくるみ、 蛹の付いた紙の棒(支柱) を 芯にさします。蛹は、傾いて、ぶら下った状態になります。

採取したものは、もとあったようにします。 

― ベランダや庭で成長した幼虫は、壁や軒下のヒサシで蛹になっています。垂直や水平になっていても平気なのですね。傾き加減などもあまり気にしなくてよさそう。

● 紙の棒は、上部をカーブさせます。羽化したあと、つかまりやすく & はねを かわかしやすくするため。

― 紙の棒(支柱):紙縒り(こより)を巻く要領で、新聞紙4分の1を棒状に巻いたもの。
 これは、試みの一つです。最初は、わりばしを粘土にたてる、などして使ってみましょう。

― 夏、勢いのあるときは落ちる心配もまずありません。カーブし忘れても大丈夫。

― 割り箸は、蝶が落ちたときに自力で登らせるために使います。
  (そのまえに、不織布・台所用品などを貼り、落ちないような工夫をしておきますが)


● とびたつとき なんかいか おしっこをします。 しんぶんし などを しいておこう。 



* 夜中や留守中などに羽化しそうなときは、支柱を短くして大きめの飼育ケースやかごにいれてもよいし、なければ大きめのポリ袋に入れておくと、少し安心ですね。
他の方法もかんがえよう。止まり易い布や紙などを工夫していれておく。


* さなぎが ぼうから はずれたときは。 

― 4.5センチ四方くらいのざら紙を、円錐状にまるめ、さなぎの おさまりがよいように ぼうにとりつけて、そのなかにいれます。
扇状のざら紙で、ぼうとさなぎを、もとあったようにグルリと巻くのもカンタンですね。

 ほかにも やりかたがあるかな。くふうしてやってみよう。
 注意:せっちゃくざいは使わないようにしよう。なぜだろう?


* さなぎが かえったとき おちることがあります。 
わりばしやこえだなどチョウのまえに さしだすと じぶんで のぼってきて はねをのばしかわかします。





● 観察しよう

★ 子どもの発達段階にそって、大きさは?色や模様は?形は?動きは?等の形態や状態の観察を・・・ 蛹に引き込まれ積極的に見ようとするよう、注意を向けさせます。

☆ さなぎのからだは、クッとそりかえっているよ。

ほそい いとが 2ほんかかっている。  わかるかな?
 
なんのために?  どうやって?  かけたのだろう?
  
じぶんでかけたのかな?
 
きみならどうする? て で こうやって かける?

て? チョウもさなぎになるとき て をつかうのかなあ? みて たしかめたいね。


☆ ようちゅうは どんなのだろう?  いもむし?  あおむし? 
 
  はっている?  どうやって? どんなふうに?


★ ふしぎがいっぱい!すこしづつ、ゆっくりのんびり かんがえよう。考えさせよう。




● 注意しよう

☆ チョウ-昆虫の羽化後の湿って軟らかな体は30~40分~数時間~半日~1日以上かけて乾き硬くなる。自分で飛び立つまで、驚かすことのないよう、そ~としておこう。
また、その間は触らないよう。触ると羽や体が歪み飛べなくなる。
ただ、止むを得ない失敗体験も、できれば、経験したほうが良い。


 * 午前中に羽化することが多い。が、夜中や早朝も羽化する。

☆ 手で、成虫を捕まえるときは閉じた羽の付け根ちかく、少しはなれたところを優しくはさみ、指などに捕まらせる。
また、両掌で全体を覆い掬い上げるようにして、優しく羽を閉じていく。
 
 
とまっている物によっては足が痛むので無理して引き剥がさないようにする。

☆ 虫一匹一匹の命を大切に。
ただ、生命に対する不思議さに誘われ、無心に殺すなどの幼児期体験から命の尊さを知る。大事ですね。
「殺してはいけない」と厳しく注意する、また優しく教え諭すことからは、命の尊さを真に知ることはできません。


☆ 羽化を見逃しても諦めずチャンスをつくって再びチャレンジしよう。ムシに限らず・・・。

☆ 飛べるようになるまで見たあとは「ありがとう~、元気でね~」と野原や公園など蜜源になる花の咲いていそうなところに放そう。

☆ 草花が咲いているところに、自分でも飛んでいくよ。




















テントウムシ!ハッケン!

2013-04-01 | 鞘翅目 テントウムシ・コガネムシのなかま


 「おっ!テントウムシ!はっけん!」と、みちばたの草むらからサナギを持ちかえって―、

よくあさ、

えっ? きのうはいなかったよ? なんで? そこにいるの? もそもそはっているの? てんとうむし。

ああーっ! かえったのかあ! 
 
羽化して、くろびかりのする成虫になっていました。

かえるところが見られなかった。ざんねん!


てんとう虫くん、はっぱや枝の上を、あちこちと歩き回ったあと、

もどってきて、

自分が入っていたぬけがらを、つんつんとつついていました。


DSC00212b天道虫縮小.JPG

ナミテントウとぬけがら







★ もう 少し先になるかな~、そろそろかな~。

テントウムシのタマゴや、タマゴがかえるところや、ようちゅうのだっぴや、サナギや、テントウムシがサナギから出てくる羽化が見られるのは。

それまでに、成虫のいるばしょを、何カ所か見つけておきましょう。


★ どこを探したらいい?

原っぱや土手、みちばた、こうえんや空き地の草むら―。

 「え~!こんなところにも!いる!」 まちなかにもいます。

あまり手入れされていないところで、あかむらさきのはなをつけるカラスノエンドウなどの ざっそうが生えているところ。

街路樹がいろじゅ下のうえこみ。

こうさ点わきのくさむら。コンクリートのすきまなどでもざっそうが生えていれば、

クロとアカの目立つもようがチョコマカと動きまわっていたりします。


★ 成虫は、そこにタマゴをうみます。

それがかえって幼虫になり、だっぴをくり返して、サナギになります。

★ テントウムシの姿はよく知っているよね。そのすがたからそうぞうして、幼虫とサナギをカンをはたらかせて見つけよう。

タマゴは? 幼虫は? サナギは? きっと、わかるよ。みつかるよ。


★ テントウムシの食べ物はなんだろう。

生き物は、食べ物があるところによってくるよね。

草の中にえさになるものが、あるかな~? いるかな~? なんだろう? さがしてみよう。




 * 子ども達は、本などに載っている絵や写真を見て、幼虫や蛹を知ってはいいます。でも、実物の幼虫や蛹を見せられても「?・・・なに?」と、分かりません。絵と本物との間に脈絡が付いていないのです~。

ですが、自分で探そうとした時、「あっ!」「はっ!」「おっ!」「これ!」「てんとうむしだ!」「さなぎ?!」「ようちゅう?!」「たまご?!」と、みえてくるでしょうね。

*テントウムシを探すときは、幼虫や蛹にも注意を向けさせ、一緒に探させてあげましょう。