一般的に家の近くでみられる、キアゲハチョウの成長過程(完全変態)、一世代の概略です。
成長にかかる日数等は、季節や環境、蝶のつごうなど条件によって、大幅にかわってきます。
キアゲハ なつの せいちょう
● タマゴ はるになり、冬ごししていたサナギが羽化して成虫になります。その成虫が、食草にタマゴをうみます。
翅をパタパタはばたかせ、腹をクイーと曲げて、おもに葉っぱの表にタマゴをうんでいる姿がみられます。
● うまれたてのタマゴは、うすいタマゴ色、直径(ちょっけい)1・3ミリほどの球形(きゅうけい)をしています。
ちいさいちいさ~い真珠みたいです。→おとなのかんせい・
↓ 3~4日
● フ化して1齢(いちれい)幼虫に。 体長(たいちょう)2~4ミリほど。
トリのフンの模様(もよう)がでています。擬態(ぎたい)ですが、葉っぱの上についた土に見えたり、食痕や、食痕からうかがえる地面の土であったり、光りにとけこみ影にも見えるなどの、保護色(ほごしょく)にもなっています。
↓ 3~4日
脱皮(だっぴ)のじゅんびのため、数時間~1日ジッとしていてうごかなくなります。その間はエサがしおれていても取りかえないでそっとしておこう。脱皮にしっぱいすると、しんでしまいます。
だっぴして2齢幼虫に。 トリのフンの模様・形がはっきりしてきます。
↓ 4~5日
だっぴして3齢幼虫に。 トリのフン様。
↓ 4~5日
だっぴして4齢幼虫に。 みどり、くろ、オレンジ、しろ、の擬態(ぎたい)、そして保護色(ほごしょく)様にもなります。また、何匹か見ていくうちに模様の違いにきづきます。
↓ 4~5日
だっぴして5齢・終齢(しゅうれい)幼虫に。 保護色になります。
ハデハデカラフルゥル~ めだつぅ― これがホゴショク? それがそうなのですよ~ 自然の中でみてみよう。
↓ 6~8日
「オ~イオイまだたべるのかぁ」 「 どうぞどうぞ しっかりたべてね」
9日、~11日、~13日 デカぁ~~ プリンプリはちきれるぅ~~ だいじょうぶ?~~
たいてい♀です。卵を産むという大役がありますからね。
やがて、餌を食べなくなり、ジーとして動かなくなります。サナギになるための準備に入りました。
これまでのフンは、湿っぽいがポロポロ状のかたまりでした。
幼虫時代の最後は、「gyo! げりしたあー!」のような、水様のフンをします。
フンのあとしばらく休むと、今までいた所をはなれて、サナギになる場所をさがしあるきまわります。
行方不明にならないように、最初は、適宜、飼育ケースや虫かごを利用すると良いかもしれません。
その中にサナギになるための止り木・支柱として割りばしや小枝などをたてておきます。が、
フタの裏などに止まることが多いですね。ほぼ、全頭?
その間は手をかけないで見守りましょう。
● 前蛹(ぜんよう)になります。
↓ 1日
● 脱皮(だっぴ)をして、サナギになります。
↓ 9~13日
● 〔夏型〕 羽化して、成虫になります。 成虫になってのち、20日ほど生き、この間に交尾(こうび)をし、産卵(さんらん)します。
* 春から秋までの1シーズンに3~5世代発生をくりかえします。
タマゴ、幼虫、サナギ、成虫(完全変態)になって死ぬまでが、1世代です。夏季で60日~70日位です。
* 〔春型〕 シーズン最後の幼虫はサナギまで成長します。そして、サナギのまま冬ごしして、次の年の春に羽化し成虫となりタマゴをうみ、命をつないでいきます。
* キアゲハも、人家周辺でごく普通に見られる他のアゲハ類も、成長にかかる日数等に大差はないようです。条件によって異なってくる程度の差です。
チョウガは、似たようなもののグループ、蝶の仲間である鱗翅目ですね。中には特殊なものもいるだろう~
が、チョウ目・鱗翅目の仲間であることには違いない。ですね。だから、なにかとにかよっている。
ナミアゲハをそだてるときはキアゲハも参考に、その反対も参考にして二種を比べてみましょう。
また、自分でも飼えるようになると、ほかのチョウや色いろな生き物も同時に飼うようにもなります~。
――「もう、かっているよ~!」
それらとも比較し、おなじところ、ちがうところ、にきづいていこう―。
*「虫を自然の一つとして大きく捉える」観察を見落としがちになります。留意しましょう。
■ 乳幼児期より自然観察を通して、考察し(知らしめられ)・発見し(認識化)・驚愕・歓喜する。人は、そうした日々の繰り返しの中で人間本来の成長していく。
【生物は分類できる】観察し考え、見つけ、驚き、歓び、次なる疑問を抱き、思考しまた観察しと、生物の分類より、それら存在するものがそれぞれ集合し、その集合体が、そのまた一つのものに統合収斂されている自然の仕組みに、自分自身の意思で自分自身が気付いていこう―。
■ そして、その自然の奥に潜んでいるもの・摂理(自然は隠れることを好むという古代ギリシャの哲学者ヘラクレートス)に気付き=自らは動かずして他者を動かす、森羅万象を司る『不動の動者』の存在(アリストテレス)に気付き、『洞窟』を脱した世界がイデア界であるというイデア思想(ソクラテス・プラトン)に気付き、ある・存在概念(ソクラテス)に気付き=大和魂・葉隠れ思想等から縄文文化に遡り、辿り着く日本の思惟思想・哲学の流れに気付こう。
これらは悉く純粋哲学です。
つまり、大和魂・葉隠れ思想等を包含する神道(しんとう)は純粋哲学であるということです。
それら一つ一つに、パッ!と閃光を受けハッと気付く! パハッ! パハッ! と自力で気付いていきましょう。
まずは、飼えそうなもの1種類からはじめましょう~~