なつだ! セミがあっちでもこっちでもウワ~ンワ~ンと大がっしょう!のなつだ!
幼虫を釣って(採集)、その幼虫がかえって(羽化)、おとなのセミになる、ところを観察しょう!
● セミの幼虫がいるばしょを見つけよう! どこをさがせばいいのだろう。
○ 時間にもよりますが、たくさんのセミがないているところ。
○ セミの脱けがらがあるところなどですね。
セミしぐれが ゥワ~ンゥワン ふりそそぐ林や山、こうえんなどの木のねもとを見てみよう。
ほら!10円玉くらいの穴が! 2つ3つ~あいてる! これは、幼虫が出て行ったあとです。
アナは日一日とふえて、あなあなあなあないっぱいになっていくよ。
まわりの植え込みにはセミの脱けがらがたくさんあるでしょう。
● アナ! これだ!あるあるある!
そのあなは ながいあいだ土の中でせいかつしていた セミの 幼虫が羽化のために はいだしたあとだよ。
幼虫が、この中でっ! この木の根っこの汁を吸いながらっ! 大きく育っていった!
● ゆうがたから よなかにかけて そのちかくから 幼虫が じめんにあなをあけて出てきます。
そして、あんぜんな木のえだなどにのぼって、羽化します。
そして、はねをのばし かわかし ひとばん~ かけて かたいからだになり、とびたちます。
● 土の中には羽化する日を待っている幼虫がいますよ。
そのばしょを 明るいうちに見つけておき、夕方暗くなるのを待って幼虫とりに出かけましょう。
● 羽化を観察するには
① そのばしょで、なりゆきどおりに、しぜんのドラマを観劇します。
② 幼虫を捕まえて家につれかえり、おちついて、じゅっくり、こまかく、観察します。
*両方の方法で感動の体験をいっぱいしましょう。どちらも蚊対策が必要です^
● 土の中にいるセミの幼虫は羽化のときが近づいてくると
地上に向かって真上にのびるトンネルをほり、このトンネルを上り下りしながら、外のようすをうかがい、地上に出る日を待ています。
そして夕方からよなかにかけて「今がそのときだ!」とばかりに、トンネルの天井のさいごの土をとりのぞき、かおを出します。
そして右をみて~左をみて~、あたりをうかがって~、「あぶない!やめておこう!」と首を引っ込めて、~また出して、~うかがって、と用心深く安全をたしかめているんだって。
そして、長い間くらしていた地中から地上へ! 大けつだん! をして、穴からでてきます。
● 「おーっ!はいだしてきた!」 はいだしてトコトコ歩いている幼虫のまえに、小枝などをさしだすとのぼってきます。やったあ!つりあげたあ!ヤアーやぁーこんばんは!
また、すでに穴から出て、羽化するばしょをさがし、土や木の上をはっている幼虫がいます。(ふまないように気をつけよう!)おなじように小枝をさしだすと登ってきます。
* 穴の中に小枝をそっ~とさしこむと幼虫がその小枝につかまる。それを引き上げる。手ごたえありでやみつきに^^ですが―、考えてみると <せみの一生にいちどの、けつだんのとき> セミの意思をそんちょうし、じゃまをしないほうがよさそうですね。
「やあ~!ぼくのこえだに のぼってきてくれて ありがとう!」と ワクワクイソイソ、つり上げた幼虫を だいじに うちに つれてかえります。
* 家にかえるあいだは、枝を上下はんたいにうごかして、幼虫がとまらないようにしてね。
止り木が固定されると羽化がはじまります。
● 幼虫の付いたこえだをビンなどにさし、羽化のとちゅうでこえだがうごかないようにとめておきます。
歩き回っていた幼虫が、枝や葉のうらなどに足の爪でしっかりとつかまり動かなくなります。
体がヌゥ~と油染み、生きずいてきたら、いよいよ羽化のはじまりです。
●羽化がはじまります。
幼虫のからだが うねってきた! せなかがわれてきた!
クマゼミの羽化
じーーっ 自分のメ(五感)でほんものをよくみることが大切です。
(とちゅうで おちたときは さわらないで 自力で 小枝に のぼらせよう。さわると、やわらかい羽や体がゆがみ、とべなくなります)
●白っぽくやわらかそうだった体も、ひとばんすぎると、かっしょくで、かたそうな、大人っぽい体に変身します。
そして、あさ早く(クマゼミ)なかまのところへと げんきよく とびったって いきますよ。
「わくわく!どきどき!を ありがとう!」
「こちらこそ ありがとう!~」とね。
* 幼虫は小枝に止まらせるようにしましょう。
カーテンなどにとまらせるのも方法ですが、横や後ろからの観察に適しませんね。
* 幼虫からすぐ成虫へ・・・?
セミはサナギにならないの・・・?
なっていないものな~。だから、ならないのだ~!
セミはサナギにならない昆虫の仲間なのだ~!
卵、幼虫、成虫と3段階の体の変化で成虫になる昆虫の仲間 ― 不完全変態をするグループ。
* 昆虫は気門をとおして呼吸をしているよね。
では、セミの気門は?どこにあるのかな?
探してみよう。
空蝉・セミのぬけがらも見てみよう。
ぬけがらを開いて(抜け殻の解剖なのだ^^)、中も見てみよう。
これは!? これは!? これは!?
オッ!おっ!おっ! ぬけがらも、すんげぇー! ふくざつだよね。
気門の内側は、どうなっている?
チョウのサナギのぬけがらなど、ほかのむしのぬかがらとも比べてみよう。