精密に部品を組み込むためには、それよりもっと精密な模範が必要です。
一般的には冶具と呼んでいます。
この冶具が基準となり部品を精密に組み込む訳ですから
この冶具自体の精度は相当高くないと話になりません。
それぞれの軸の同軸度公差は0.002 円筒度公差も0.002
0.002mmって・・・・2μmmです。
この冶具の場合軸径は φ27、φ36、φ40それぞれ
導入部(案内部)が-0.007~-0.020mm 基準部が±0.002mm(狙いは0です)
これだけの公差となると大層な測定機で測定、検査します。
三次元測定機とか工具顕微鏡とか。
正確な実測値がプリントアウトされます。
でも、最終確認はやっぱりアナログ。
自身の指先の感覚が頼りです。
φ27案内部は 26.988(-0.012)
φ27基準部は 27.000(±0)
(先端案内部との差は0.01mmなので先端から10mm部と色合いが少し変わる程度にしか見えません)
φ36案内部 35.990(-0.010)
φ36基準部が 36.000(±0 )
φ40案内部 39.989(-0.011)
φ40基準部 40.000(±0)
大層な測定機と数値が一致。
検査後、マイクロメーターで確認
「アナログ的最終確認」は、あくまで確認ですが
これで安心できます。
私は根っからのアナログ人間かもしれません。
ほんのちょっとの差が違和感になって感じられるという。
それがプロなら尚更。
やっぱり目盛りで確認したいのは
アナログ人間の性分なのかも
日本の技術力発揮の世界?
アナログ的最終確認も次世代に継承したいものですが・・・
どうもモニターに表示される数値とか
印字される数字はねー。
味気なくって
機械加工や測定機ってすごいもんです。
1/1000mmって・・・見えませんから。