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【空冷内燃機関を楽しむ】気付けば空冷ワーゲンと空冷バイクだらけ

組付け冶具

2016年04月01日 | つぶやき

精密に部品を組み込むためには、それよりもっと精密な模範が必要です。

一般的には冶具と呼んでいます。

この冶具が基準となり部品を精密に組み込む訳ですから

この冶具自体の精度は相当高くないと話になりません。

 

それぞれの軸の同軸度公差は0.002 円筒度公差も0.002

0.002mmって・・・・2μmmです。

 

 

この冶具の場合軸径は φ27、φ36、φ40それぞれ

導入部(案内部)が-0.007~-0.020mm  基準部が±0.002mm(狙いは0です)

 

 

これだけの公差となると大層な測定機で測定、検査します。

三次元測定機とか工具顕微鏡とか。

正確な実測値がプリントアウトされます。

 

 

でも、最終確認はやっぱりアナログ。

 自身の指先の感覚が頼りです。

 

φ27案内部は 26.988(-0.012)

 

φ27基準部は 27.000(±0)

(先端案内部との差は0.01mmなので先端から10mm部と色合いが少し変わる程度にしか見えません)

 

 

φ36案内部 35.990(-0.010)

 

φ36基準部が 36.000(±0 )

 

φ40案内部 39.989(-0.011)

 

φ40基準部 40.000(±0)

 

 

大層な測定機と数値が一致。 

 

検査後、マイクロメーターで確認

「アナログ的最終確認」は、あくまで確認ですが

これで安心できます。

 

私は根っからのアナログ人間かもしれません。 

 

 



6 コメント

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Unknown (ピィ)
2016-04-02 08:20:24
重さとか大きさとか、人間の感覚には驚かされることがありますね。
ほんのちょっとの差が違和感になって感じられるという。
それがプロなら尚更。
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ピィさんへ (7駆)
2016-04-02 14:06:43
数値で見られると安心なはずなんですが、
やっぱり目盛りで確認したいのは
アナログ人間の性分なのかも
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2μmmの世界 (路渡カッパ)
2016-04-03 16:13:55
±0.002mm・・・こりゃ凄い世界ですな!
日本の技術力発揮の世界?
アナログ的最終確認も次世代に継承したいものですが・・・
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路渡カッパさんへ (7駆)
2016-04-04 09:41:56
目盛りフェチかも。
どうもモニターに表示される数値とか
印字される数字はねー。
味気なくって
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感動 (ベージュライダー)
2016-04-04 15:53:05
これが職人技といわれるものなんでしょうね‼
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ベージュライダーさんへ (7駆)
2016-04-04 16:32:45
ほんと。
機械加工や測定機ってすごいもんです。
1/1000mmって・・・見えませんから。
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