前回、江戸川利根川分岐点そばの航行を体調悪化から断念し、そこからまた船出敵る程度の体調に戻る頃には、もう8月も下旬になってしまった。だがまだ8月だ。海とかではクラゲかかなり心配だが、泳ぐ訳じゃないし、ハイシーズンではないので交通渋滞も、海水浴場の人出も多くなかろうと、それにせっかく夏だし海に行く事とした。という事で、今回は自宅から比較的近い千葉の海で内房と呼ばれる地域に行った。色々下調べして岩井海岸周辺に絞り込み、家を出てまず内房方面にとにかく移動する。この岩井海水浴場は、実は私が小学校3年の時東京都台東区の生まれ育ちの私が通っていた学校の臨海学校という行事の場で行った事がある。当時は台東区から神奈川県の川崎でフェリーに乗って初めて乗った船の感激の記憶がかすかに残っている。その後も成人してからこの周辺何度も来ているが、特にこの岩井周辺は家から近いのが良い。水もきれいだ。(しかし自分の後輩の秋田県人をわざわざここにつて来て「きれいでしょ?」というと「汚い」と言われてしまってムキーーーなったこともある・笑。ま秋田に比べられちゃーね・・・ちばは首都圏なんだぞ?その割にはきれいだぞ、という事にしておいてくださいね。首都圏以外の方。)で色々偵察の結果、やはり岩井海岸から出港と決めた。他の候補としては富津岬や木更津港付近も考えて、そちらの方も偵察した。
一番左の写真、時たま東京局でTV宣伝もしているホテル三日月グループの木更津温泉の方。何にもない田園地帯に忽然と大ホテルがその雄姿を見せる。周りは特に有名観光地でもないが結構繁盛している感じ。右はその付近の海を撮影したもの。遠くに東京湾アクアラインの名物パーキング人口島の海ほたるが見える。しかし今回はここからさらに南下し岩井海岸方面に向かった。
そして夜が来た。寝床は盆前の山形行きでの出費がかさんだので節約を心がけ、岩井の近くには道の駅「富楽里とみやま」というのがあって、しかもここ、無料無線LANまで使えたから、私はここを寝床候補にしていた。そしてその一番端っこにささやかに、隠れるように、邪魔にならないようにテントを張った。(地図にはぎりぎりでていない。地図右上にある岩井海岸から右上に2キロ程度奥に行った所辺り。)
翌日岩井海岸に行くが、もう9月間もないというのに、結構な人が海水浴、そしてサーフィンはじめとする色んなマリーンスポーツしに来ていた。でも船外機付きミニボートは私だけで、少し注目浴びてたかも。現に隣に車置いたサーフィンの方からあれこれ聞かれた。おかげでこちらも今日あたりのクラゲの情報など頂けたのでありがたかった。聞いた所では、この辺のこの時期はクラゲはさほど多くないそうである。そのかわり、「チンクイ虫に注意。」と言われた。「え?なんですのそれ?チ・チン・食い????」と問うと、カニの幼生のプランクトンが刺すとの事である。こわいwそんなの聞かされるとドライスーツ着るか迷います。がまだまだ暑い8月なので、ドライスーツはやめて、万一落水時でもスエット等の服でその辺は平気だろうと判断した。そしてイザ出港。地図参照してもらいたいが、まず海岸から猪ノ瀬という小島に向けてボートを走らす。下がその猪ノ瀬。でもこの辺まで来ると、もう外洋とほぼ同じなのか、波が結構高くなっている。しかし今日の最大の目的地は地図北にある浮島にあった。なので進路を変針し浮島に向かう。その様子は更に下のユーチューブ動画を見てほしい。
2馬力船外機スズキDF2岩井沖.2HP outboard motor SUZUKI DF2 From Tokyo Bay south area.
この日は天気晴朗ナレド波タカシ。浮島の外洋側は小舟にはかなりきつかったので、ボート歴も浅い私は直ちに島影に待避するべく目指していました。
風は3m程度、ただ波の高さが、最上川河口で遭遇した時並で、細かい波長のうねりで、大船ならともかく、海から見たら葉っぱの如しのこのボートには、この時の最大で1M以上位あった波は、もう恐怖の対象でした。その時の動画は操船で撮る余裕なんか当時ありません。(動画時の波は分かりにくいでしょうが目視していた限りではもう少し低くて70cm程度か?) ただこのボートは空気2室構造のラフトにも耐える強度なので、転覆はあっても、よほどの裂傷無い限り、即轟沈はまずないのが心の支えです。
ちなみに下のリンク先は、画像にも薄くいえる浮島までたどり着き、波の矢面から外れた付近の動画です。波の違い比べて下さいませ。
ちなみに↑は浮島。すみません。波のせいで猛烈な船酔いになり緊急避難的に上陸させて頂きました。
2馬力船外機スズキDF2南房総.2HP outboard motor SUZUKI DF2 From Tokyo Bay south area.
浮島の外洋側は小舟にはかなりきつかったので、島影に待避後、一旦岩井袋に行きます。ここれ実は飲料水が切れてしまったので自販等で購入したかった。でここは小さな漁港見たいです。わずかな時間だけと思い、スロープに陸揚げさせて頂き、近所の船乗り関連の方に飲料水補給し次第出る旨言ったて陸に上がったのですが。そしたらここで本日初めてクラゲを目視いたしました。海岸よりは波の穏やかな湾内に、どうやら打ち寄せていたようです。そうして飲料水がないので近所のおば様にお願いしてお水別けてもらって、再出港しようとしたら、いきなり漁師が家から飛び出してきて、遠くから大声出してなんか叫んでいる。
私も緊急上陸だし、しかも他の方に上陸して平気かと聞いたし、それに別に釣りして漁場荒らしている訳でもないので、いきなり怒鳴られるいわれがないから、その漁師がこちらに向かってくるのをその場で待って何を言うのか聞こうと思った。したら「ここには入ってくるな。」といきなり言われた。漁協に入っていないから、そういうのもアリなんだろうが、飲料水切れの緊急上陸(浮島には神社のみしかなかった)を伝えたが、やはりいきなり怒鳴られるのは、こちらもカチンとくる。まあ向こう側はナマーの無いプレジャーボートや、良漁場を荒らす釣り師達に恨みがあるのかもしれないが、私の様子もろくに見ないで、マナー悪い人達といきなり同一視したのには腹がたったが、文句言っても無駄なケンカになるだけなので、私はとにかくもう湾でるから、といってこちらから引いて穏便に出て行った。
向こうは生活、こちらはリハビリの為のボート漕ぎとなると、同じ航海する権利があるにもかかわらず、おのずと漁師の方が偉いみたいな漁師の意見も2ちゃんねるあたりではたまに見る。マナー悪いプレジャー乗りがいる一方で、私だってマナー悪い漁師結構見てきてる。それに組合員や漁業権の金銭とただの交通は優先順位の関係とは別物と思うけど?
こちらはいつも釣り人や漁師を最優先に考えていつも航行しているから、だかたこそ今回は本当に怒りを覚えた。海もそうだし、さらに言えば国民の税金で作った漁港は緊急時ですら一般人使用禁止の、組合加入の漁民だけの物なのですか?そんなもの国民の税金で自分たちの職業と生活の為に作らせてるわけですか?ならば私はお断りですね。そんな身勝手な漁師ばかりならば、税金投入するのは。
とにかく帰還するべく海岸線を目指していました。したら案の定島影から比較的波が穏やかだった為(上の動画と比較すると一目瞭然)安心して、その付近をしばらくいってりきたりしていたのですが、その後上陸を目前に砂浜近くに接近する時に落差が女性平均身長並の最低でも1、5M位あったと思われる高さの波にあおられボートは、頭からその1,5M下に落下し、砕けた波にもみくちゃにされ、あえなく転覆。ここの海水浴場は良い波立つようでサーフィンの方が満潮の大波狙って夕方までかなりの方がいましたので納得の波の高さです。
私はその波にうまく乗れずボートごと波に飲まれエンジンは沈没。でもすぐに木更津ユウワさんにもって、砂と海水たっぷりエンジンに入っていたのにいき驚いたことに、見事に復活させてもらいました。寿命は短いだろうとの事。(まあ沈没後10分で引き揚げ水の洗浄もしたのがよかったのかな?それもしないですぐに持ってくるのが原則いわれましたが)。ここ本来は私の様な持ち込み修理しないそうです。無理修理してもらいました。
ちなみにGPS計測でのこの日の、この船の最大速度11キロメートル。そのGPSも防水袋に入れてたのですが、海水の侵入を許しあえなく臨終に至りました。
この日の総損害額は、海水侵入で使用不能になったもの、転覆で流れたもの含め10万以上、痛かったです。でも命あったからOKです。(転覆した場所は深さ1M程度の所ですが、もう少し水深が深かったらとか、ロープが首に絡まり、窒息ないし水死とかも十分あり得ますでしょ。)
都立高校に進学しましたが、51グループで一緒だった中央区民は台東区民の岩井海岸に該当するものが宇佐美海岸だったようです。東北新幹線もしかり。面白いですね。
また、更新を滞らせている為に返信が遅れてしまった事をお詫び申し上げます。
motoziiiii さんも台東区でしたか。私は小学校までしかいなかったので、中学校でも岩井海岸に行ってたのは知りませんでした。