植物好事魔多し

植物を育てる、とある趣味家の備忘録兼管理ノートです。

"不快な"ニガウリ Momordica cardiospermoides

2016-09-18 10:00:00 | Cucurbitaceae ウリ科
Momordica cardiospermoidesはウリ科の蔓植物。
PlantZAfricaによれば、英名はbitter gourd、すなわちニガウリ。
とはいえ、同じMomordica、ツルレイシ属ではあるものの、日本のゴーヤMomordica charantia var. pavelとは別種。


なかなか不名誉ながら、PlantZAfricaの説明にあるように、foetid smell、"不快な臭い"がある。
この不快臭の形容は難しいが、独特な青臭さがある。
個人的には眠り布袋Gerrardanthus macrorhizusの臭いと双璧をなす。


Flora of Zimbabweによれば、森林、木々のある草原に自生。
PlantZAfricaによれば排水のよい砂地、砂壌土を好むらしい。
従って、排水よく、ある程度の遮光も必要と思われる。



種子は輸入品で、採種地はVendaとのこと。
2016年6月19日播種。
特に予措はなし。
写真には5月7日のラベルが写っているが、この時はうまく発芽できなかった。

発芽の様子(2016年7月1日撮影)。



葉はあまりウリ科らしくない。
比べると全く異なるが、何となくセリやミツバに似ている。


我が家のジャングルの一角で、写真では何が何だかわからないものの、順調に蔓を伸ばしている。

ツガルミセバヤ

2016-09-17 14:00:00 | Crassulaceae ベンケイソウ科
ツガルミセバヤはベンケイソウ科の多年草。
青森、秋田の両県の一部に分布。
一度は自生地を訪ねてみたい。



これは「桃花ツガルミセバヤ」としていただいた株。



これはツガルミセバヤとして入手した株。

写真ではわかりにくいものの、「桃花ツガルミセバヤ」よりやや赤みが強い花色。
基本的には白色花のはずで、これも「桃花ツガルミセバヤ」なのか、何か別の血統が流れているのか。
なかなか国産ベンケイソウ科は資料が得にくく、よくわからない。



葉は変異が起こりやすいらしく、同じ株でも互生、対生が混じる。
互生タイプ
対生タイプ

Zehneria scabra

2016-09-12 10:00:00 | Cucurbitaceae ウリ科
草姿(葉と花)。

葉。

果実。


Zehneria scabraはウリ科の蔓植物。
Flora of Zimbabweによれば、森林やその周縁に自生、分布域は熱帯アフリカ、南アフリカ、アラビア、インド、ジャワ、フィリピン。

昨年2015年4月30日に購入した種子を播種。
非常に発芽、生育がよかったものの、寒さのためか冬越しがうまくいかず、残ったのはこの株のみ。
春先に植え替えた際、きちんと塊根ができていた。
地下性の塊根らしい。
果実は可食らしいが、なかなか勇気が出ず、味を確かめられていない。


森で育つというだけあり、やや日焼けし易い印象。
また水切れも好まない。
何も知らなければ地上部はほぼ普通のウリであり、野菜用の培養土でもよいかもしれない。

今年の栽培の結果から、一株でも結実することがわかった。
また、昨年、今年と観察した結果、比較的幼果の落果が多い。
受粉に関連するのか、水切れ等生理的なものか、それ以外に起因するのかは定かではない。

季節はずれのセッコク

2016-09-11 16:00:00 | Orchidaceae ラン科
何やら甘い香りがすると思ったら、セッコクDendrobium moniliformeが咲いていた。




本来は春頃が花期。
もちろんきちんと春にも咲いていた。
春に比べると咲き方はかなり控え目。

検索してみるとどうやら割とあることのようだ。
そういえば昨年も秋頃咲いていた記憶がある。


蒼角殿 Bowiea volubilis

2016-09-08 06:00:00 | ! Liliaceae ユリ科
蒼角殿Bowiea volubilis
2016年7月12日播種。
英名はClimbing onion、直訳すると"登るタマネギ"。
タマネギのような球根から、多肉質(とまでいかないかもしれないが)の蔓をもじゃもじゃと伸ばす。
APGⅢでキジカクシ科(APGⅡ体系でヒヤシンス科、クロンキスト体系でユリ科)。


PlantZAfricaによれば南アフリカ東部の東ケープからリンポポに分布し、さらにジンバブエ、ザンビア、タンザニア、ウガンダ、ケニアに分布。
モザンビーク、マラウイ、アンゴラでも記録があるらしい。
地図をみるとわかるが、アフリカの南部と東部に広く分布しているのがわかる。
目の炎症、皮膚病、不妊、分娩促進など薬用として多用されており、減少しているらしい。


種子は国内で入手したもの。
黒色で光沢があり、ゴマよりやや大きい程度。




播種後1週間ほどで発芽し始め、20日ほどでほぼすべて発芽した。




すでに少し球根になってきている。