【回廊】第６号 実験小説３編

【回廊】第６号の特集、実験小説の３編。

『Chemist question』
『TV show……』
『EGOISTIC IMAGINATION LAST CASE』

『Chemist question』
　小説じゃないじゃん、っていうツッコミはさておき。
　ある意味、もっとも実験的だったかも。
　女の人がかわいくて良い。

『TV show……』
　おいおい、随分とのんきな連中だな、と魚がさばかれているのを見ている魚に突っ込めばいいのかと。
　――と、書いたところで、ちょっと気付いた。
　もしかしたら魚は人間の隠喩で、テレビ番組もなにかの隠喩で、主体が魚から人間に変わったところでナニかがあって……壮大なナニかがあるのかもしれないなぁ、と思ったけど。オレは頭が悪すぎるのでよくわからんかった。

『EGOISTIC IMAGINATION LAST CASE』
　メタフィクションのメタフィクションなの？
　物語を紡ぐ人間なんてのは存在しなかった、かもしれない、っていう程度のことしかオレには分からなかった。
　物語が物語を産むっていうアイデアは面白かったけど。

　今回の実験小説、難しすぎるよ。何が言いたいのか、さっぱりわからんかった。
　まあ、バカは読むなっていうなら、仕方がないけどさ。
　でも、実験ていうからにはテーマとか目的とかを、あえて公開しても良かったんじゃないのとも思った。
　バカに「わけわからん」としか言われないなんて、なんかもったいない気がした。