生たまご ゆでたまごのキン肉マン青春録 価格:¥ 1,680(税込) 発売日:2009-06-19 |
『キン肉マン』の作者・ゆでたまごの自伝で、デビュー前から現在に至るまでを二人が語るというものなんだけど。
これはホントに面白かった!
オレ的に特に興味深かったのは、王位争奪編で連載を休止したときのエピソードや、『キン肉マン』終了後の暗黒時代のことが語られていたこと。
売れっ子マンガ家(ってか、当時はマンガの枠を超えてたけど)の激務と、その後の売れなくなったときのギャップのすさまじさが強烈。
生々しいというか、ドロドロとした感情が漂ってくるカンジがたまらん。
んで、こういうのがあったからこそ『マッスル・リターンズ』を経て『キン肉マン2世』へ至る、奇跡の逆転ファイターぶりが、ちょっと感動しちゃったりする。
『キン肉マン』への評判とか、『マッスル・リターンズ』が重版を重ねた状況、『キン肉マン2世』がヒットした現状とか。
読者やアニメファンの反応として、ゆでたまごの二人が語っているんだけど、それがことごとくオレ自身の反応と合致してるってのが、なんだかおもしろかった。
「あ~、オレもこう思ってたよ」と思ったり、「ゆでたまごは、こう受け止めてたんだ」とか、まるで自分のことのように感じられたw
そういう意味では、連載当時のジャンプ黄金期の状況なんかも語られているので、当時の読者だった人には、懐かしさはひとしおなんじゃないだろうか。
『キン肉マン』ファンはもちろん、当時のマンガにはまってた世代にも(キン肉マンを通して過去を懐かしむっていう意味で)かなりオススメできる一冊かと。
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