近代建築撮影日記

日本全国の近代建築を
大判カメラ、一眼レフ、デジカメなどで
撮影した写真で紹介していきます

名古屋の近代建築 その7(千種区)

2010-02-17 19:05:37 | 中部
名古屋の7回目、千種区の近代建築です。
2009/12/7は千種区を訪問していませんので、今回は過去撮影写真で紹介します。

※画像をクリックすると大きい画像でご覧いただけます。


名古屋市東山植物園温室前館
(名古屋市建築課/S11/鉄骨・ガラス張り/重要文化財)

(カメラ;Nikon new FM2・2007/4/30撮影)
東洋一の水晶宮といわれた大温室です。
新宿御苑の温室も建て変わり、国内現存唯一の戦前大温室でしょう。
全景写真でないのは、入場料をケチって敷地外から撮影したためです。重文なので再度きっちりと撮影しなければなりませんね。

※表題写真は名古屋市東山植物園温室前館の戦前絵葉書です。


旧愛知県測候所
(不詳/T12/RC1/文化財指定なし)

(カメラ;Nikon new FM2・1999/3/22撮影)

再訪してみると、化粧直しされ白亜に輝いていました。

(カメラ;Nikon new FM2・2007/4/30撮影)
戦前の測候所は比較的現存率が高いようで、水戸、横浜、松山、広島など全国10箇所くらいは実見したと思います。


旧制愛知中学校本館
(佐藤三郎/S3/RC2/登録文化財・名古屋市都市景観重要建築物等)


(カメラ;Nikon new FM2・1999/3/22撮影)
旧制中学校の校舎は全国に現存しています。
当ブログでも、松本、土浦、栃木、佐倉、松山(埼玉県)、高知と数多く紹介しています。


旧昭和塾堂
(愛知県営繕課/S4/RC2/文化財指定なし)

(カメラ;Nikon new FM2・2007/4/30撮影)
ネットで調べていると、黒川己喜・尾鍋邦彦・酒井勝・安達武郎と設計者の名前が4人も出てきます。担当した県営繕課の技師と思われます。
昭和初期から大正にかけて、青年会(青年団)の活動が各地で盛んとなったことから、愛知県がその教化の中心となる精神修養の場として建設したものです。現在は大学の学舎として利用されています。

右翼側面と裏面

(カメラ;Nikon new FM2・2007/4/30撮影)
裏から見ると3階建てのように見えますが、地下部分が地上に見えているためです。
屋根は入母屋造りで軒下も和風になっています。


旧昭和塾堂付属体育館
(愛知県営繕課?/S6/木1/文化財指定なし)

(カメラ;Nikon new FM2・1999/3/22撮影)
体育館としては小さい建物です。現在は武道場として
使われています


旧東山配水塔
(成瀬薫/S5/RC/名古屋市都市景観重要建築物等)

(カメラ;Nikon new FM2・2007/4/30撮影)


旧東山配水場流量計室
(不詳/T3/煉瓦/文化財指定なし)

(カメラ;Nikon new FM2・2007/4/30撮影)


鍋屋上野浄水場 第1ポンプ室
(名古屋市水道部/T3/煉瓦/名古屋市都市景観重要建築物等)

(カメラ;Nikon new FM2・2007/4/30撮影)
上述の東山配水場に水を送るためのポンプ室です。


鍋屋上野浄水場 第2ポンプ室
(名古屋市水道部/S9/RC3/文化財指定なし)

(カメラ;Nikon new FM2・2007/4/30撮影)
鍋屋上野浄水場は立ち入り禁止です。許可を得れば敷地内で撮影できるのかもしれませんが、敷地外から撮影した写真です。


タイガー商会
(不詳/不詳/不詳/文化財指定なし)

(カメラ;Nikon new FM2・2007/4/30撮影)
建築の詳細は全く不明ですが外見から見て、S10~30頃、RCもしくは木造モルタル造りでしょうか。
調べてみると、このタイガー商会は「地球ゴマ」の登録商標を持ち、製造販売を行っているとのことです。


次回は名古屋の8回目です。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
温室の設計者 (charlie)
2010-02-18 00:25:00
手元の「愛知県の近代化遺産」によると、一円俊郎となっている。瀬口哲夫は近代建築ガイドブック東海北陸編なども手がけている名古屋市立大学の先生。
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瀬口哲夫氏 (a-ly)
2010-02-18 19:48:49
あるサイトの説明文の最後に「設計は名古屋市建築課」とあり、すぐ後に(瀬口哲夫)とあったので、名古屋市建築課の瀬口哲夫だと思いました。

実は、文章を書いた人の名前が記してあったのですね。
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