もっともあぶないってか。

　信じられないほど、方向音痴です。
　十回行けば、さすがに覚えますが(それでも十回)、初めての場所に入って、帰るとき、もと来た方向とは逆方向に、必ず、行ってしまいます。
　私の方向音痴ぶりをよく分かっている方は、何も触れずに、サッともと来た道をゆくのですが、初めて二人で歩いて、それもそんなに溶け込んでいない方だと、本当に引かれます。
　しょうがないじゃないですか!だって分からなくなるんだもん!!と、逆切れしたくなりますが、自分でも、おかしいんじゃないかと思うくらいです。
　そのくせ、誰もわからない道では先頭を切りたがるという、最悪なおばさん。
　あぶない、あぶない、あぶない。

真打登場。

　同居人がいます。
　暮らし始めて早三年、つらつらやっています。
　同居人は、その辺にいる普通の男の子です。ミステリーと、三国志と、ゲームをこよなく愛する、ごく普通の男の子です。
　彼が、これだけはゆずれないもの。それは、赤が好きだという事です。
　昨日、洗濯物を干して、買い物から帰るとき、ふと、ウチのベランダを見上げました。
「赤っ」
　見事な赤い洗濯物のコントラスト。昼間は人通りが多いので、結構目立ちます。
　こんな同居人、時々登場させたいと思います。