これはドウシシャという大阪の会社がサンスイブランドでリリースしている安価なコンポ、SMC-300BTです。安価というのはいくらかというと、アマゾンで2万円ちょいです。
たった2万円ちょいで、すんばらしい音を聴かせてくれるんです。
かつてオーディオをかじっていた時の散財はなんだったんだと落ち込んでしまうくらい、いいです。
さすがサンスイとは言いません。もうブランドだけですから。でも、サンスイブランドを汚していないことは明らかです。
アンプは真空管とデジタルのハイブリッド。スピーカーは単品をいろいろ試した経験からすると、うそでしょ?というくらい軽くて頼りないもの。
スイッチオンすると10秒間のカウントダウンが始まります。10秒間待たないと次の動作に移れないんです。
10秒間で真空管が温まるとも思えませんが、いい音を聴くための儀式と思えば、待てなくもないです(笑)。
そして、唯一安っぽさを感じさせる(リモコンも安っぽいけど)、せっかちなCDトレイに藤井風のCDを載せてローディングして、しばらくすると、深いベースラインが響いてきました。思わず口元が緩んでしまいます。こんなに軽いスピーカーで、こんな音が出せるんですね!
クラシックもいろいろ聴いてみました。ドボルザークの新世界、グリークやチャイコフスキーのピアノ協奏曲などの壮大な楽曲も、音場広く迫力のある音を聴かせてくれます。
今のところ、BASSは+1、TREBLEは少し多めに+2~3くらいが個人的には気持ちよく聴けます。エージングが進めば、また変わってくると思います。
個人的に宝物を探し当てた気分のこのコンポ、価格コムのミニコンポ部門で第2位です。すでに多くの人が体験済みのようです。