2009年2月27日。午前7時頃。ロンドンのとあるホテルにて。ロンドンに来て初めての朝を迎えた。目が覚めたとき、いつもと違う見慣れない天井を見て「そうだ、今ロンドンにいるんだった。」
宿泊した「地球の歩き方」にも載っている “Georgian House Hotel” はかなり古い建物で、歩くと床がギイギイと鳴る。いかにも安ホテル。けど朝食はおいしかった。いわゆるイングリッシュ・ブレックファーストというので、薄いパンと目玉焼きとソーセージとトマトとキノコの料理と盛りだくさん。
↑イングリッシュ・ブレックファースト
初・ロンドンでの朝食に満足してチェックアウト。スーツケースを引きずってさあ出発!まずは Victoria 駅でロンドン観光のお供、地下鉄・バスのパスを買った。ロンドン市内の地下鉄・バス1週間乗り放題で30ポンド(=約4200円)。ロンドンの地下鉄はどこまで行っても片道4ポンドと高いので、すぐ元がとれる。これは旅行者にとってありがたい。
↑旅のお供 Travel Card
今回もお金は現金ではなく、トラベラーズチェックで持ってきた。使えるお店が少ないなど使い勝手は悪いけど、「もしなくしても戻ってくる」という安心感は何より。滞在中銀行で少しずつ現金にくずして使うのがいい方法だと思う。というわけで、まずはロンドンの中心、ピカデリーサーカスの銀行へ。ピカデリーサーカス周辺は白い重厚な建物が並び、赤い2階建てバスが次々通っていくいかにもロンドンらしい風景。
↑ ピカデリーサーカス
銀行で200£手に入れた。次は重いスーツケースを預けるため、今晩宿泊するユースホステルへ。最初のユースホステルはセント・ポール大聖堂の近くにある、その名も「YHAセント・ポールス」。まだ午前中だったのでチェックインはできなかったけど、荷物は預かってくれた。・・・とは言っても地下の誰でも入れるラゲージルームの隅に置いただけ。ちょっと心配。まあ盗る人いないか。
↑ ユースホステル近くから見たセント・ポール大聖堂
身軽になったところで、さあロンドン観光!まずはとりあえずビッグベンを見に行くことにしよう、と思い地下鉄に乗り込んだ。・・・けど反対方向に乗ってしまいビッグベンからどんどん遠ざかっていることに途中で気づいた(笑)。よし、タワーブリッジに行き先変更!ノープランの観光が始まった。
タワーブリッジ近くの Tower Hill 駅を出ると、目の前にロンドン塔の姿が。そしてたくさんの観光客。いい天気に恵まれてうれしい。
↑ ロンドン塔
そしてもうちょっと歩くとタワーブリッジの姿が!事前にガイドブックで姿かたちを覚えるほど見てきたタワーブリッジが目の前に。
↑ タワーブリッジ①
せっかくだからタワーブリッジを歩いて渡ってみた。
↑ タワーブリッジ②
反対側から日当たりのいいタワーブリッジを撮って満足。
↑ タワーブリッジ③
川沿いの堤防に寄りかかり、Ipod に入れた音楽を聴きながらしばしぼーっとテムズ河を眺めていたら・・・なんと跳ね橋が開き始めていることに気づいた。「地球の歩き方」によると一日に2,3回しか開かないらしい。運がいい。
↑ 跳ね橋が開き始めたタワーブリッジ
2分ほどで跳ね橋は完全に開いた。これだけの橋をこじ開けるのだから、きっと大きな船がやってくるのだろうと思ってそのまま見ていたら・・・やって来たのは高さはあるけど小さな船。なんだ、期待はずれ。
↑ 小さな船
タワーブリッジからテムズ河沿いを歩いて、ホットドッグやフィッシュ&チップスの屋台や土産物屋が並ぶヘイズギャレリアを通り過ぎてロンドン橋までやってきた。
↑ ヘイズギャレリア
ロンドン橋のバス停はたくさんの観光客でにぎやか。次々と乗客を乗せて走り出す赤い2階建てバスを見ていたら、急に乗ってみたくなってきた。でも地下鉄と違ってバスはどこに行くのかがわかりにくい。なので、「よし、適当に乗ってみよう!」と比較的すいているバスの2階に乗り込んだ。(ノープランすぎ)
途中で一番前の席が空いたので、座ってみた。2階からの景色は結構迫力がある。
↑ 2階建てバスの2階最前列から見たロンドン市街①
ヨーロッパらしい建築物が連なり、大都市らしく人通りが多く騒がしい街をバスは走っていった。歩く人々は白人、黒人、アジア系、トルコ系などなど様々。まさに世界中からやってきた人たちがここで暮らしているような感じがした。
↑ 2階建てバスの2階最前列から見たロンドン市街②
バスは Liverpool Street というところで停車した。とりあえずユースホステルのあるセント・ポールに戻ってラゲージルームに預けた荷物を部屋に移動させることにした。
地下鉄でセント・ポールに戻るともう昼過ぎ。セント・ポール大聖堂の周りはビジネスマンや旅行者であふれかえっていて、たくさんの人が周辺のベンチや大聖堂前の階段に座り込んで昼食を食べていた。
↑ 昼過ぎのセント・ポール大聖堂
僕も近くのカフェでトマトとチキンのサンドイッチを買い、ベンチに座って昼食。周りの人がやっていることをすぐ真似したくなってしまうなあ笑。
昼食の後はユースホステルへ。ユースホステルに宿泊するのは今回が初めて。5人部屋らしい。部屋のドアを開けるときは、どんな人がいるんだろう?とちょっとドキドキする。でもまだ昼過ぎなので、誰も部屋にはいなかった。
セント・ポールのユースホステルは一人ひとつのベッドとロッカーが与えられ、シャワーやトイレは共同で部屋の外。にしても、ここの2段ベッドは写真のようにクロスしていて特殊だった。初めてだったので「こんなものなのか」と思ったけど、後で泊まったいくつかのユースホステルでは見かけないタイプだった。
↑ セント・ポールユースホステルの2段ベッド
さあ、午後はどこに行こう?とりあえずビッグベンを見てみたい!テムズ川沿いを歩いてビッグベンまで行ってみることにした。
川沿いの歩道は広くて歩きやすい。テムズ河の景色もすばらしい。ジョギングする地元の人たちが次々と僕を追い抜いていった。歩道沿いにたくさんあるベンチでは、一人で本を読む人や談笑を楽しむ人たちなど、皆思い思いの午後のひと時を過ごしていた。好きな音楽を聴きながらの散策が気持ちよかった。
↑ テムズ川沿いの歩道
そしてビッグベンまでやってきた。あーロンドンに来たんだな、という感じ。
↑ ビッグベン①
ぐるっと周って反対側の広場からも眺めてみた。
↑ ビックベン②
気に入ったのは正面の夕日に映えるビッグベン。あたりはたくさんの観光客でにぎやかで、赤い2階建てバスが次々通っていく。ここで、ビッグベンと赤い2階建てバスの「いかにもロンドン!」な写真の撮影にトライ。何枚も何枚も撮って納得いく出来が下の写真。
↑ ビッグベンと赤い2階建てバス
そんなことをしていたら時刻は夕方4時過ぎ。次の日はいよいよ念願のプレミアリーグ、チェルシー戦。楽しみすぎる。ならばスタジアムに下見に行ってみよう!と決めた。
ビッグベンがある West Minster から地下鉄を20分ほど乗ると、チェルシーの本拠地スタンフォードブリッジがある Fulham Broadway に到着。(チェルシーなのに駅名はフルハムなのか)駅周辺はレンガでできた歴史がありそうな家々が並んでいる。そして住宅街の一角にスタンフォードブリッジが建っていた。スタジアムに見えない。
↑ スタンフォードブリッジ
ショッピングモール(イオンとか)のようなスタジアム。近くには翌日のカード、チェルシー vs ウィガンを知らせる看板が。Sold Out の響きが気持ちいい!
↑ 看板
スタジアム内にはチェルシーメガストアなるものが。ここは品揃えがすごい!レプリカユニフォームやジャージ、スカーフ、Tシャツはもちろん、チェルシーのロゴが入った文房具やらマグカップやらバスタオルやらお菓子やらジグソーパズルやらスリッパやら歯磨きのブラシやら・・・生活用品全部そろいそう(笑)。
↑ チェルシーメガストア
ここでスカーフなどを購入。旅はまだまだこれから。大きなお土産を買うのはまだまだ早い、と自分に言い聞かせて暴走を抑えた(笑)。
↑スカーフ
チェルシーメガストアでうろうろしているうちに、日が暮れ始めてきた。そろそろ夕食の時間。ピカデリーサーカスまで行けばいろいろあるだろう、とまた地下鉄に乗り込んだ。バスの方が外の景色を楽しめていいけど、何しろどこに行くのかがよくわからない。それに比べてロンドンの地下鉄は本数が多く、3分も待てばやってくるのですごく便利。外の景色は殺風景だけど。
ピカデリーサーカスはいつも大勢の人々でにぎやか。レストランもたくさん。地図も見ずぶらぶら歩いていたら、中華街に入った。・・・で、ロンドン初日の夕食は中華料理(笑)。
↑ ロンドンの中華街
バイキング形式で11£(=1540円)の店に入った。人気がある店で、店内は満席だった。昼サンドイッチだけで歩きまわったから腹ペコ。焼きそばやチャーハンや酢豚や春巻きなど、たくさん取った。日本で食べる中華料理とはちょっと違う味だったけど、結構おいしかった。満腹で店を出た。
↑ 夜のセント・ポール大聖堂
ユースホステルに戻った。部屋にはまだ誰もいなかったけど、共同シャワーを浴びて部屋に戻ると、二人の外国人(日本人ではないということ)が談笑していた。まずははじめまして~とあいさつ。2人はオランダから何かのバンドのライブを見にロンドンに来たらしい。日本から来たと言うと、「俺の人生の大半は、日本が作ったプレステに費やしたよ!」と笑って話してくれた。彼らはまもなくライブに出かけていった。
2段ベッドの上に座り込んで一人日記を書いていたら、今度は大柄なおじさんが部屋にやってきた。ユースホステルっておじさんも泊まるのか。デンマークで教師をしているらしい。陽気な人で、「この前は中国を2ヶ月旅したよ」と話してくれた。いいなあ、そんな人生を送ってみたいなあ。
11時過ぎに消灯。一日中歩き回って疲れたのか、あっという間に眠りに着いた。
~この日使ったお金~(1ポンド=140円)
・ バス・地下鉄1週間パス 30.2ポンド
・ 昼食のサンドイッチ 3ポンド
・ ヘイズギャレリアで飲んだオレンジジュース 0.65ポンド
・ チェルシーグッズ 17ポンド
・ 夕食の中華料理 11ポンド
・ホテル2泊分 50ポンド
計116ポンド
まだまだつづくー。
「ヨーロッパ・フットボール三昧の旅」(2009年2月26日~3月12日)
1日目 : 「いざ、ロンドンへ!」
2日目 : 「まずはロンドン観光!」
3日目前 : 「大英博物館見学してからスタンフォードブリッジへ」
3日目後 : 「チェルシー vs ウィガン観戦!」
4日目 : 「ウエストハム・ユナイテッド vs マンチェスター・シティ観戦!」
5日目 : 「ひたすらロンドン観光!」
6日目前 : 「ビートルズストーリー」
6日目後 : 「リバプール vs サンダーランド観戦!」
7日目前 : 「マシューストリートとポートベリーマーケット」
7日目後 : 「トットナム vs ミドルスブラ観戦!」
8日目 : 「スタンフォードブリッジとロンドン塔」
9日目 : 「旅も後半、ロンドンからローマへ」
10日目 : 「ローマ街歩きとローマ vs ウディネーゼ観戦」
11日目 : 「ナポリ戦見られず・・・夕方のナポリ散歩と絶品ピザ」
12日目 : 「ポンペイとスパッカ・ナポリとナポリの夜景」
13日目 : 「カプリ島とアマルフィ海岸とポジターノ」
14日目前 : 「ローマ最後の観光とお土産探し、そしてオリンピコへ出発!」
14日目後 : 「ローマ vs アーセナル観戦!」
15日目 : 「ついに迎えてしまった帰国の日」