9月29日(後半) ローマ vs インテル 観戦 (ローマオリンピコ)
テルミニ駅前からローマオリンピコへ向かうバスの中では、ローマのマフラーやジャージを身につけるローマサポらしい人をたくさん見かけた。セリエA観戦は今回の旅で一番楽しみにしていた。バスからローマオリンピコが見えたときはかなり興奮した。
試合開始2時間前にローマオリンピコに到着した。スタジアムへ向かって歩いていると、たくさんのローマグッズを売る露店を発見!ユニフォームやタオル、マフラー、手袋などなど山のように積まれていて、僕には宝の山に見えた笑。思わず足を止めてじっくりグッズを眺めてしまった。結局自分用にトッティのユニフォーム10€、ローマのマフラー10€、友達の土産物としてトッティとデロッシのユニフォームを1着ずつ買った。他にもキーホルダーやステッカーなど買おうかなーと思ったものがいろいろあったけど、なんとか暴走を抑えた。
スタジアムに入るときは、パスポートの提示を求められた。係員に渡すと、チケットに記載された僕の名前とパスポートの名前が一致しているかどうか厳重にチェックしていた。もしチケットとれなかったらダフ屋から買おうと思っていたけど、ダフ屋から買ったチケットでは入場できそうになかった。
パスポート検査が終わると今度は手荷物検査。このあたりセリエAは厳重である。ペットボトルも持ち込み不可らしく、友達がつかまっていた。僕は知らずにかばんの下の方に入れていたので係員が気づかなかったようでそのまま入れた。つかまった友達を待っていると、警備員の人が「コンニチハー」とあいさつしてくれた。「こんにちはー。」
入場ゲートではマッチプログラムを売る売り子がいた。記念に購入。1€。チケットの番号を見て入場ゲートを確認し、ついにローマオリンピコのピッチ全体を見渡すことができた。西京極よりも位置が高くて見やすい!
僕らが入ったときはまだ人がまばらだったけど時間が立つに連れ、どんどん客席が埋まっていった。
突然、場内のあちこちからいきなり「ブーーー!!!」とブーイングが鳴り響いた。何事かと思って見渡すとどうもローマサポとインテルサポが互いにブーイングをやりあってるよう。この独特の雰囲気は日本では味わえないよなー。
キックオフ直前になると、メインスタンドには少し空席が目立つものの、両ゴール裏、バックスタンドはほぼ満員になった。見た感じインテルサポはゴール裏横の一部だけで、ローマサポが比率9:1ぐらいで占めていた。
インテルサポとローマサポの間にはしっかり1ブロック分空けられていた。左がインテルで右がローマ。警備員もたくさんついてこの一番危ないゾーンは厳重チェックのようだった。
そして両チームのスタメンの発表が始まった。
まずはインテル。インテルサポが「インテル!インテル!インテル!」とコールすれば場内が大ブーイングにつつまれる。DJもテンション低めでサラリとインテルのスタメンを読み上げていった。それにしてもすごいメンバー。サネッティ、サムエル、カンビアッソ、フィーゴ、イブラヒモビッチ・・・。
そしてローマの番。場内が大盛り上がりに!一人ずつの選手の名前がコールされ、ローマサポが「ウォー!!」と叫ぶ。
←「マンシーニ!!」「ウォ~!!」
そして最後にDJが「フランチェスコ~」とコールすると、約5万人が「トッティー!!!」
しびれた。鳥肌が立った。僕らも合わせて「とってぃー!」と叫んだ。雰囲気が最高!その後観客が全員立ち上がり、ローマのタオルマフラーを掲げて「ローマの歌」を歌った。周りの人たちは大声で歌っていた。「ローマー ローマー ローマーーー!!」みたいな曲で、歌い終わると場内は拍手とローマコールで大騒ぎになった。
そして午後6時、いよいよキックオフ。ローマ-インテル戦が始まった。
印象に残っているのは、パスがおもしろいように簡単に通っていくこと。しかも攻撃のテンポがすごく速い。うまいな~と思わず唸ってしまうプレーの続出で、やっぱり違うと感じた。すごくおもしろかった。
周りも熱狂的なファンばかり。ローマが攻め始めると、座っていられずみんな中腰になり、シュートをはずすと”Oh・・・!!”と落胆する。雰囲気が最高。
0-0のまま進んでいた試合に衝撃のシーンが!
前半30分、インテルのセザルにキーパーの頭を越えるループシュートを打たれ、ゴール前にいたジュリがなんとハンドで止めてしまった!届かない、と思って思わず手が出てしまったんだろう。もちろんレッド。一発退場。僕らの周りのローマサポはみな「オウ、ジュリー・・・」とか言って、頭を抱え込んでいる人もいた。
PKを蹴るのはイブラヒモビッチ。場内がこの日一番の大ブーイングに包まれる。僕も「とめろー!!」と絶叫した。それでもイブラは冷静に決めて0-1。インテルサポが大喜びし、警備員を振り切って、ローマサポにちょっかいを出そうと、暴れ出した。こえ~。するといきなり「ドン!!!!」と何かが爆発する音がした。どうやらインテルサポを静止させるための威嚇らしかった。
先制点を許し、しかも一人少なくなってしまったローマは苦戦必至の状況になってしまった。
0-1のまま前半終了。ハーフタイムで「敗戦濃厚やなー」と友達と話した。周りも苦笑いしてる人が多かった。
それでも後半始まってすぐ、ペロッタがゴール前で相手のミスパスからボールを奪い、ゴール左隅に流し込んで同点!!”Yeah!!!!”という大歓声が鳴り響き、場内総立ちになってみんなで喜んだ。最高だった。
1-1ならまだわからん!もしかしたら、いけるんじゃないか?と思わせてくれたのもつかの間。数分後、インテルが攻め込み、キーパーがはじいたこぼれ玉をクレスポがダイレクトで入れて1-2。相手のゴールが入ってもローマサポは無反応だった。
←点を決めて喜び合うインテル
一点差ならまだまだ!と思ったけど、また数分後、クルスに低くおさえたロングシュートを見事に決められて1-3。このゴールが一番すごかった。シュートは強烈だった。
やっぱりちょっと厳しいなーと思っていたら、またまた数分後、コーナーキックからイバン・コルドバに頭で決められて1-4。敗戦濃厚でたくさんのローマサポが帰り始めてしまった。最も熱心なゴール裏のローマサポもあきらめたのか、なぜかインテルコールが起こっていた。
後半30分過ぎにはトッティ交代。この日はいいとこなしだった。それでもトッティに対しては、ローマサポは温かく拍手で送り出していた。やっぱりトッティはローマサポにとって特別な存在で、地元に愛されているのがよくわかった。
なんとか記念に思い出のゴールを!と願ったけど通じず、何回か惜しいシーンは演出してくれたもののこのまま試合終了。1-4と思わぬ大差でローマは敗れました。
試合のハイライト(You Tube)
それでもレベルはすごく高いし場内の盛り上がる雰囲気も最高で、とてもいい思い出になった。また観戦したい!今度は勝つところを見たい!
ローマサポは試合が終わると早々と帰路につき、インテルサポだけが場内に残って勝利の応援歌?を歌っていた。僕らも少し余韻にひたって、喜び合うインテルサポをうらやましく思いながら帰ることにした。
帰りのバスは当たり前だけど超満員。スリが多発しそうでちょっと恐かった。
駅まで戻ってきてホテルに向かって歩いていると、ローマのマフラーをしていたせいか、屋外のテーブルで食事中の人に”ROMA Lose”と言われた。振り返ると、太った大柄の恐そうな黒人だったので何も言い返せず去った。
これで今回の旅の一大イベントも終了。次の日はヴァチカン宮殿に行く予定だった。
つづくーーーーー
テルミニ駅前からローマオリンピコへ向かうバスの中では、ローマのマフラーやジャージを身につけるローマサポらしい人をたくさん見かけた。セリエA観戦は今回の旅で一番楽しみにしていた。バスからローマオリンピコが見えたときはかなり興奮した。
試合開始2時間前にローマオリンピコに到着した。スタジアムへ向かって歩いていると、たくさんのローマグッズを売る露店を発見!ユニフォームやタオル、マフラー、手袋などなど山のように積まれていて、僕には宝の山に見えた笑。思わず足を止めてじっくりグッズを眺めてしまった。結局自分用にトッティのユニフォーム10€、ローマのマフラー10€、友達の土産物としてトッティとデロッシのユニフォームを1着ずつ買った。他にもキーホルダーやステッカーなど買おうかなーと思ったものがいろいろあったけど、なんとか暴走を抑えた。
スタジアムに入るときは、パスポートの提示を求められた。係員に渡すと、チケットに記載された僕の名前とパスポートの名前が一致しているかどうか厳重にチェックしていた。もしチケットとれなかったらダフ屋から買おうと思っていたけど、ダフ屋から買ったチケットでは入場できそうになかった。
パスポート検査が終わると今度は手荷物検査。このあたりセリエAは厳重である。ペットボトルも持ち込み不可らしく、友達がつかまっていた。僕は知らずにかばんの下の方に入れていたので係員が気づかなかったようでそのまま入れた。つかまった友達を待っていると、警備員の人が「コンニチハー」とあいさつしてくれた。「こんにちはー。」
入場ゲートではマッチプログラムを売る売り子がいた。記念に購入。1€。チケットの番号を見て入場ゲートを確認し、ついにローマオリンピコのピッチ全体を見渡すことができた。西京極よりも位置が高くて見やすい!
僕らが入ったときはまだ人がまばらだったけど時間が立つに連れ、どんどん客席が埋まっていった。
突然、場内のあちこちからいきなり「ブーーー!!!」とブーイングが鳴り響いた。何事かと思って見渡すとどうもローマサポとインテルサポが互いにブーイングをやりあってるよう。この独特の雰囲気は日本では味わえないよなー。
キックオフ直前になると、メインスタンドには少し空席が目立つものの、両ゴール裏、バックスタンドはほぼ満員になった。見た感じインテルサポはゴール裏横の一部だけで、ローマサポが比率9:1ぐらいで占めていた。
インテルサポとローマサポの間にはしっかり1ブロック分空けられていた。左がインテルで右がローマ。警備員もたくさんついてこの一番危ないゾーンは厳重チェックのようだった。
そして両チームのスタメンの発表が始まった。
まずはインテル。インテルサポが「インテル!インテル!インテル!」とコールすれば場内が大ブーイングにつつまれる。DJもテンション低めでサラリとインテルのスタメンを読み上げていった。それにしてもすごいメンバー。サネッティ、サムエル、カンビアッソ、フィーゴ、イブラヒモビッチ・・・。
そしてローマの番。場内が大盛り上がりに!一人ずつの選手の名前がコールされ、ローマサポが「ウォー!!」と叫ぶ。
←「マンシーニ!!」「ウォ~!!」
そして最後にDJが「フランチェスコ~」とコールすると、約5万人が「トッティー!!!」
しびれた。鳥肌が立った。僕らも合わせて「とってぃー!」と叫んだ。雰囲気が最高!その後観客が全員立ち上がり、ローマのタオルマフラーを掲げて「ローマの歌」を歌った。周りの人たちは大声で歌っていた。「ローマー ローマー ローマーーー!!」みたいな曲で、歌い終わると場内は拍手とローマコールで大騒ぎになった。
そして午後6時、いよいよキックオフ。ローマ-インテル戦が始まった。
印象に残っているのは、パスがおもしろいように簡単に通っていくこと。しかも攻撃のテンポがすごく速い。うまいな~と思わず唸ってしまうプレーの続出で、やっぱり違うと感じた。すごくおもしろかった。
周りも熱狂的なファンばかり。ローマが攻め始めると、座っていられずみんな中腰になり、シュートをはずすと”Oh・・・!!”と落胆する。雰囲気が最高。
0-0のまま進んでいた試合に衝撃のシーンが!
前半30分、インテルのセザルにキーパーの頭を越えるループシュートを打たれ、ゴール前にいたジュリがなんとハンドで止めてしまった!届かない、と思って思わず手が出てしまったんだろう。もちろんレッド。一発退場。僕らの周りのローマサポはみな「オウ、ジュリー・・・」とか言って、頭を抱え込んでいる人もいた。
PKを蹴るのはイブラヒモビッチ。場内がこの日一番の大ブーイングに包まれる。僕も「とめろー!!」と絶叫した。それでもイブラは冷静に決めて0-1。インテルサポが大喜びし、警備員を振り切って、ローマサポにちょっかいを出そうと、暴れ出した。こえ~。するといきなり「ドン!!!!」と何かが爆発する音がした。どうやらインテルサポを静止させるための威嚇らしかった。
先制点を許し、しかも一人少なくなってしまったローマは苦戦必至の状況になってしまった。
0-1のまま前半終了。ハーフタイムで「敗戦濃厚やなー」と友達と話した。周りも苦笑いしてる人が多かった。
それでも後半始まってすぐ、ペロッタがゴール前で相手のミスパスからボールを奪い、ゴール左隅に流し込んで同点!!”Yeah!!!!”という大歓声が鳴り響き、場内総立ちになってみんなで喜んだ。最高だった。
1-1ならまだわからん!もしかしたら、いけるんじゃないか?と思わせてくれたのもつかの間。数分後、インテルが攻め込み、キーパーがはじいたこぼれ玉をクレスポがダイレクトで入れて1-2。相手のゴールが入ってもローマサポは無反応だった。
←点を決めて喜び合うインテル
一点差ならまだまだ!と思ったけど、また数分後、クルスに低くおさえたロングシュートを見事に決められて1-3。このゴールが一番すごかった。シュートは強烈だった。
やっぱりちょっと厳しいなーと思っていたら、またまた数分後、コーナーキックからイバン・コルドバに頭で決められて1-4。敗戦濃厚でたくさんのローマサポが帰り始めてしまった。最も熱心なゴール裏のローマサポもあきらめたのか、なぜかインテルコールが起こっていた。
後半30分過ぎにはトッティ交代。この日はいいとこなしだった。それでもトッティに対しては、ローマサポは温かく拍手で送り出していた。やっぱりトッティはローマサポにとって特別な存在で、地元に愛されているのがよくわかった。
なんとか記念に思い出のゴールを!と願ったけど通じず、何回か惜しいシーンは演出してくれたもののこのまま試合終了。1-4と思わぬ大差でローマは敗れました。
試合のハイライト(You Tube)
それでもレベルはすごく高いし場内の盛り上がる雰囲気も最高で、とてもいい思い出になった。また観戦したい!今度は勝つところを見たい!
ローマサポは試合が終わると早々と帰路につき、インテルサポだけが場内に残って勝利の応援歌?を歌っていた。僕らも少し余韻にひたって、喜び合うインテルサポをうらやましく思いながら帰ることにした。
帰りのバスは当たり前だけど超満員。スリが多発しそうでちょっと恐かった。
駅まで戻ってきてホテルに向かって歩いていると、ローマのマフラーをしていたせいか、屋外のテーブルで食事中の人に”ROMA Lose”と言われた。振り返ると、太った大柄の恐そうな黒人だったので何も言い返せず去った。
これで今回の旅の一大イベントも終了。次の日はヴァチカン宮殿に行く予定だった。
つづくーーーーー
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