2009年3月8日、午前7時ごろ。ローマ、テルミニ駅近くの、とあるホテルの一室にて。一人旅11日目、セリエA、ナポリ vs ラツィオ観戦の朝を迎えた。まずはローマからナポリへ鉄道で移動。治安が悪いとうわさのナポリへ、この日も元気に出発!
↑ ローマ、テルミニ駅西側の安ホテルが並ぶ街角
テルミニ駅でトラブル無くローマ→ナポリの切符購入。18ユーロ(=約2500円)。イタリアは食事の物価は高いけど、乗り物の物価は安いよなあ。
↑ テルミニ駅を出発!
車中でわいわいがやがや騒ぐ陽気なイタリア人に囲まれながら、2時間ほどでナポリに到着。さて、まずは宿泊するユースホステル「ベッラ・カプリ」へ行くため、バスの切符を買おう。
駅の売店に行くと、24時間有効の券(3ユーロ)と土日に使える券(2.6ユーロ)があり、この日は日曜日だったので、「ちょっとお得な休日用を買おう!」と安易に土日券を購入。これが翌日とんでもないトラブルを招くことに・・・。詳しくは翌日の日記で・・・。
駅を一歩出ると、雲ひとつ見当たらない快晴でうれしかった。ナポリの中央駅前はバスターミナルになっていて、その周辺にはブランド品の偽モノのバッグやらサングラスやらその他アクセサリーを売る露店が広がっていた。「いかにもヨ-ロッパの街並みだなあ」なローマとは一味違う雰囲気。
↑ ナポリの中央駅前のバスターミナル
さっそくバスに乗って、ユースホステルがある港近くへ。
↑ 港近くに建っている古城
港近くで、どの建物がユースホステルなのかがわからず地図を見て立ち止まっていたら、突然どこからかがイタリア語で何か話しかけてくるおじいさん出現。
道を教えてくれるのかなあ?と思ってユースホステルの名前「ベッラ・カプリ!」と言ってみたら、そのおじいさんはとても親切で、ベッラ・カプリの建物の入り口まで案内してくれた。ありがとう、おじいさん!
で、さようならしようとしたら・・・おじいさん、僕の腕をつかんで手を出してチップ要求。なにーー!?最初からそれが目的か!?
仕方ないので1ユーロ渡したら、イタリア語はわからないけど「これだけ?もっと出せよ」のような口調、表情になって、結局計1.8ユーロ渡したら満足されて去っていった。やっぱイタリア恐いわ。
ベッラ・カプリにチェックインして荷物を置き、さっそくスタジアムへ。ナポリの中央駅に戻ると、ナポリサポーターと思われる人たちがちらほら。その人たちが乗る電車に乗り込んで、無事スタジアム近くの駅に到着。駅からスタジアムへの道沿いには、ナポリのチームカラーの青いグッズを売る露店がいくつか出ていた。
↑ スタジアム近くの露店
↑ これがナポリのスタジアム!
さっそく当日券売り場へ。スタッフに「チケットください」と言うと、なんと “No.” の一言。なんで!?まさか全席完売!?ナポリのスタジアムは8万人収容で売り切れることはまずないとの情報だったのに!
ところがよくよく聞いてみると、売り切れたのではなく、チケット販売は試合の3時間前にもう終わったらしい。なぜだ!?
そんなはずはない、と別のチケット売り場へ。しかし返事はやはり「チケット販売はもう終わった。」 そんなあ。
こんなところまでやってきてここで引き下がれるか!スタジアムの周りの警備員に「チケットを買う手段はないか?」と聞いてみるも、“No idea.” とのこと。複数の警備員に「この試合見るために日本からやってきたん来たんだぞ!」「何か試合を見る手段はないのか?」と聞いてみたけど、みんな苦笑いで「もうチケットは買えないよ。手段はないよ。」との返事。そんなあ。
ならば、とダフ屋からチケットを買おうかとも思ったけれど、入場ゲートでは地元の人でさえチケットと身分証明書が厳しくチェックされているようだった。ナポリはシーズン初めに起きたファンの暴動によって、アウェイ全試合観戦禁止の厳しい処分が下され、その影響か入場チェックは厳しいようだった。
うーん、ダフ屋から買っても身分証明書提示で名義が違ったら入れないだろうなあ、と判断してダフ屋の利用はやめ。この後も1時間ほど何人かの警備員に「なんか試合を見る方法はないのか?」と聞き続けたけど、結局方法は見つからず。仕方ないので、帰ることに。スタジアムへ向かう大勢の人たちの流れに逆らうように、駅へ歩くのは悲しかったなあ。
↑ へこみながらガラーンとした電車で撮った一枚
そして、ナポリの中央駅まで戻ってきた。時刻は3時過ぎ。昼食まだなので腹ペコ。「こうなったら、ナポリのうまいピザを食べよう!」としばし「地球の歩き方」でピザ屋検索。まもなく日曜日でも営業しているピザ屋「トレアノン」を発見。いざ、「トレアノン」へ!
20分ほど歩いて「トレアノン」到着。しかし!なんと昼の営業時間は3時半までで、次の営業再開は夜7時とのことだった。よく見たら「地球の歩き方」にもそう書いてあった。「今日はいったい何やってんだー。」
仕方ないのでまたユースホステルがある港近くへ行くことに。ナポリは交通量がものすごく多く、クラクションの音が絶えずブーブーとどこからか聞こえてくる。そして、道にゴミが多い。そんな騒がしいナポリの街を腹ペコで歩いていった。
↑ 交通量の多いナポリ
すると、港近くでピザを切り売りしている店を発見!たくさんあるピザの中から、オーソドックスなマルゲリータをチョイス。港のフェリー乗り場のベンチに座って食べた。けれど、ピザはあまり熱くなくて、感想はもっとうまいピザを食べたい!だった。
フェリー乗り場からは、対岸のヴェスーヴィオ山が見えて、すばらしい景色。
↑ 対岸のヴェスーヴィオ山
海岸沿いの道路は交通量が多く、歩道を散歩する人々も多い。景色がすばらしいから、いい散歩道になっているみたい。というわけで、夕方のナポリを散歩して楽しむことに。
↑ 海岸沿いの歩道を散歩
フェリー乗り場から歩いて約20分、海上に建っている城「卵城」に到着。
↑ 卵城の門
↑ 海の上に建っている卵城
卵城から見るナポリの街並みも絵になる景色だなあ。
↑ 卵城から見たナポリの街並み
遠くにヴェスーヴィオ山が見える散歩道へ。好きな音楽を聴きながら、すばらしい景色を眺めながらの散歩は、一人旅の醍醐味だと思うなあ。
↑ 遠くにヴェスーヴィオ山
途中、散歩道からヴェスーヴィオ山がきれいに撮れた。
↑ 散歩の途中で撮ったヴェスーヴィオ山。絶景!
とにかく交通量が多いので、横断歩道はもはや機能していないようだった。
↑ 渡るタイミングが無い横断歩道
↑ 歩道の反対側の道路沿いは駐車場になっている
だんだん日が暮れてきて、また「腹減った~。うまいピザが食べたい!」そして、さっき行って入れなかったピザ屋「トレアノン」にもう一回行ってみることにした。
↑ 日が暮れてきた
今度こそ開いている「トレアノン」へ入り、またマルゲリータを注文。まもなく、巨大なピザがやってきた。
↑ 「トレアノン」のピザ!
これはうまい!かなりうまい!パン生地にトマトソースとチーズをのっけて焼いただけのはずなのにほんとにうまい!ナポリ伝統の味か。冷めないうちに一気に完食。大満足。
スタジアムを目の前にして入場できないという悔しさを味わった一日だったけど、夕食のピザのうまさで全てが吹っ飛んだような気がした。
↑ 夜のナポリ市街
ユースホステルに戻り、相部屋のブラジル人2人と「はじめまして。」のあいさつ。翌日は、散歩しながらよく眺めたヴェスーヴィオ山の噴火で廃墟となった街、ポンペイに行ってみよう!と決めた。
(11日目終了)
~この日使ったお金(1ユーロ=約140円)~
・ ローマ→ナポリの移動 18ユーロ
・ ユースホステル3泊分 48ユーロ
・ バス土日券 2.6ユーロ
・ 昼食切り売りピザ 1.5ユーロ
・ フェリー乗り場で飲んだコーラ 1.7ユーロ
・ おじいさんへのチップ 1.8ユーロ
・ 夕食ピザとコーラ 1.7ユーロ
計83ユーロ
「ヨーロッパ・フットボール三昧の旅」(2009年2月26日~3月12日)
1日目 : 「いざ、ロンドンへ!」
2日目 : 「まずはロンドン観光!」
3日目前 : 「大英博物館見学してからスタンフォードブリッジへ」
3日目後 : 「チェルシー vs ウィガン観戦!」
4日目 : 「ウエストハム・ユナイテッド vs マンチェスター・シティ観戦!」
5日目 : 「ひたすらロンドン観光!」
6日目前 : 「ビートルズストーリー」
6日目後 : 「リバプール vs サンダーランド観戦!」
7日目前 : 「マシューストリートとポートベリーマーケット」
7日目後 : 「トットナム vs ミドルスブラ観戦!」
8日目 : 「スタンフォードブリッジとロンドン塔」
9日目 : 「旅も後半、ロンドンからローマへ」
10日目 : 「ローマ街歩きとローマ vs ウディネーゼ観戦」
11日目 : 「ナポリ戦見られず・・・夕方のナポリ散歩と絶品ピザ」
12日目 : 「ポンペイとスパッカ・ナポリとナポリの夜景」
13日目 : 「カプリ島とアマルフィ海岸とポジターノ」
14日目前 : 「ローマ最後の観光とお土産探し、そしてオリンピコへ出発!」
14日目後 : 「ローマ vs アーセナル観戦!」
15日目 : 「ついに迎えてしまった帰国の日」
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