2007年9月28日 ミノーリ→アマルフィ→サレルノ→ローマ
7時頃に起きた。深夜から早朝にかけて大雨が降ったようで、大きな雨風の音で何度か起きた覚えがある。この日はミノーリにさよならして最終滞在地、ローマに移動する日だった。ミノーリのホテルでの豪華な朝食に満足し、サレルノまでのバスの時刻を確認すると、アマルフィ発のバスが10時にミノーリに来ることがわかった。それまでミノーリを散策することにした。
ミノーリは街の端から端まで約300mほどの小さい街で、船着場があってそこから眺める景色は最高だった。早朝の大雨のせいか、この日も船は運休だった。
←船着場からの景色
海岸沿いには南国らしい木が立っていた。地元の人も朝の散歩でぶらぶら歩いていて、穏やかな街だった。

街の端まで行くと、そこからは歩道がなくなり、海岸沿いの狭い一本道になった。交通量は結構多いのでそれ以上歩くのは危ないと思った。実際、おそらく「歩くのは危ない」と書かれた掲示板が設置されていた。
下は街の端のちょっと高いところから撮った写真。ここから奥の崖までがミノーリ。やっぱ小さい。

ホテルに戻り、チェックアウトして、バス停に向かった。すでに4,5人がバス停で並んでいた。あまりにも閑散としていたので本当にバスが来るのか不安だったので一安心。バスを待つおばさんの鼻がやたら高かったのを覚えている。さすがイタリア。
10時をちょっと過ぎてバスがやってきた。しかし!!運転手が両手で×マークを示してなんと素通り!!思わず「おーい!!」と叫んでしまった。一緒に待っていた人も「オゥ!」とか言っていた。バスは超満員でこれ以上乗れないようだった。どうやらアマルフィで満員になってしまったらしい。船が運休だからバスに人が集中したんだろう。次のバスは10時45分。仕方なく待つことにした。
待っていると、前々日にホテルの場所を案内してくれたおじいさんにまた会った!そのおじいさんが僕らに気づいて、またおそらくイタリア語でどんどんしゃべりかけてきた。英語も通じないようで、僕が「わかんないよー」とジェスチャーをしても、お構いなしにしゃべってきた。困った。おじいさんは僕の手をつかんで山の方を指差して、次に地面を指差した。僕も同じように指差して「向こうの方からここに来たの?」と日本語で(笑)聞くと、おじいさんはうんうんとうなずいた。さらに両手の指を7本立てるので、70歳だと言いたいのかなあ、と思い、僕が2本立てるとまたうんうんとうなずいてくれた。どうやら通じているらしい。他にもいろいろ身振り手振りで僕に何かを伝えようとしてくれたけど、どうも理解できず、次は僕から”I’m from Japan”と言ってみると、通じたか通じてないかはわからなかったけど、おじいさんはミノーリ生まれでずっとミノーリに住んでいる、というようなことを僕に言ったようだった。
おじいさんと話していると、またバスがやってきた。ようやくこれでサレルノに行けるーと思いきや、またバスは素通り!また満員。これじゃあいつまでたってもバスに乗れない。とは言ってもバスしか手段はないし、今日中にローマに行けるんだろうか、行けなかったらホテルの予約だけ残って一日分の宿泊料取られるーと思った。おじいさんはそんな僕らを見て何かを言ってどこかに行ってしまった。
そこで、逆方向のバスに乗ってアマルフィに行って乗り換えることにした。遠回りだけどその方が早いと判断した。逆側のバスが来るのを待っていると、車が僕らの前で止まった。運転していたのはあのおじいさんだった。まさか乗せてくれるのか!?とも思ったけど、席は運転席と助手席だけで、後ろは荷台になっている小さい車だったので無理だと思った。おじいさんもそのつもりはなかったらしく、近くにいたおじいさんの知人と談笑してまた行ってしまった。
11時半頃、アマルフィ行きのバスが来た。荷物をバスのトランクを開けて押し込み、なんとか乗ることができた。約20分後、また美しいアマルフィの街並みが目に飛び込んできた。まさかまた見られるとは思ってなかったよ。

アマルフィのバス停で降りるとやっぱりたくさんの人。前日と同じように船が運休したせいでバスを待つ人であふれかえっていた。僕らが呆然としていると、あるバスの運転手が「どこに行くの?」と話しかけてきた。「サレルノ!」というと、「このバスはサレルノ行きだよ」と教えてくれた。そのバスはまだ行き先が表示されていなかったのですいていた。ラッキーだった。行き先が表示されるとバスはすぐに満員になった。
バスがアマルフィを出発して、またミノーリに戻ってきた。すると今度はちゃんとミノーリに停車した笑。無理やり人を押し込み、運転席の真横に乗客が立っている状態でバスは走り出した。いったい何のためにアマルフィまで行ったんだ、と思った。でもまあ座れたからいいか、とも思った。
バスの窓から眺めるアマルフィ海岸は絶景。向こうの方まで、崖のような海岸線が続いていた。

アマルフィを出て約50分後、サレルノに到着した。時刻はすでに1時を回っていた。ずいぶん予定が狂ってしまった。ローマまでの切符を買って、1時44分の電車に乗り込んだ。

困ったことに座席の上の荷物を置くスペースが小さく、僕らのスーツケースは収まらなかった。車両と車両の間にある、大きい荷物を置くスペースもすでにいっぱいで置くことができなかった。仕方なく、車両の端の通路に並べることにした。けれどこのまま放置して席に移動すると盗られるかもしれない、と思ったので、2:2で分かれて見張り番をすることにした。ローマまでの2時間半を2で割って1時間15分ずつ見張った。見張っている最中は、車窓からの景色を見ていた。何もない平地が広がっていた。土地が有り余っているように感じた。途中、もう一人に見張ってもらって、食堂車に行ってみた。カウンターがあったのでカプチーノを注文した。ぜんぜん泡立ってなくてカプチーノらしくなかったけど、これまでの疲れが癒されておいしかった。
4時15分ごろ、やっとローマ、テルミニ駅に到着した。昼前についてローマ観光する予定だったが、ちょっと厳しくなってしまった。まだ昼食も食べていなかったのでハラペコだった。時間が中途半端なので、マクドで単品を一つ食べることにした。食べたのはマックチキンのようなやつ。1.9€だから300円ぐらい。やっぱり高いなー。ビッグマックセットは6.5€だったから1000円超え。高い!
食べ終わると、次は予約したホテルを探すことにした。予約したのはテルミニ駅から歩いて10分ぐらいのホテルで、地図を見ながら探したけどなかなか見つからない。本当は地図で示された場所とちょっとずれていて、やっとの思いで見つけたら、お化け屋敷のように薄暗く、小汚い入り口だった。さすが、安ホテル、ここはちょっと覚悟がいりそうだな、と思った。それでも中は意外にきれいで、フロントの人もフレンドリーで、ローマの地図をくれた。部屋もきれいで、満足。ベッドに座ってほっと一息。一時はどうなるかと思ったけど、無事ローマに来れてよかった、と思った。時刻は5時半ぐらいになっていた。
夕食を食べる場所を決めることにした。「歩き方」から探して、テルミニ駅近くのオステリア・ダ・ルチアーノというレストランに行くことにした。
駅の南西側は路面電車も通っていて、古い建物のひとつにレストランはあった。このレストランには日本語のメニューも用意されていた。僕らが注文した10€のコースは、パスタから一つ、肉料理から一つ、果物から一つを選ぶことができて、僕は、ミートソースヌードル、トマトソースの肉料理、オレンジを選んだ。

ヌードルは太いパスタのことでミートソースの味もよく、肉料理もやわらかくてソースがしみこんでいておいしかった。オレンジは丸ごと一個とナイフを出されて、普段果物をむいたりしないので苦労した笑。ここのレストランも値段も手ごろだし(とは言っても2000円弱)大満足だった。
ホテルに戻ってこの日も終わり。結局この日は移動に一日中使ってしまった。次の日はいよいよローマ-インテル戦!!わくわくしながら寝たのをよく覚えている。
つづくーーーーーー
7時頃に起きた。深夜から早朝にかけて大雨が降ったようで、大きな雨風の音で何度か起きた覚えがある。この日はミノーリにさよならして最終滞在地、ローマに移動する日だった。ミノーリのホテルでの豪華な朝食に満足し、サレルノまでのバスの時刻を確認すると、アマルフィ発のバスが10時にミノーリに来ることがわかった。それまでミノーリを散策することにした。
ミノーリは街の端から端まで約300mほどの小さい街で、船着場があってそこから眺める景色は最高だった。早朝の大雨のせいか、この日も船は運休だった。

海岸沿いには南国らしい木が立っていた。地元の人も朝の散歩でぶらぶら歩いていて、穏やかな街だった。

街の端まで行くと、そこからは歩道がなくなり、海岸沿いの狭い一本道になった。交通量は結構多いのでそれ以上歩くのは危ないと思った。実際、おそらく「歩くのは危ない」と書かれた掲示板が設置されていた。
下は街の端のちょっと高いところから撮った写真。ここから奥の崖までがミノーリ。やっぱ小さい。

ホテルに戻り、チェックアウトして、バス停に向かった。すでに4,5人がバス停で並んでいた。あまりにも閑散としていたので本当にバスが来るのか不安だったので一安心。バスを待つおばさんの鼻がやたら高かったのを覚えている。さすがイタリア。
10時をちょっと過ぎてバスがやってきた。しかし!!運転手が両手で×マークを示してなんと素通り!!思わず「おーい!!」と叫んでしまった。一緒に待っていた人も「オゥ!」とか言っていた。バスは超満員でこれ以上乗れないようだった。どうやらアマルフィで満員になってしまったらしい。船が運休だからバスに人が集中したんだろう。次のバスは10時45分。仕方なく待つことにした。
待っていると、前々日にホテルの場所を案内してくれたおじいさんにまた会った!そのおじいさんが僕らに気づいて、またおそらくイタリア語でどんどんしゃべりかけてきた。英語も通じないようで、僕が「わかんないよー」とジェスチャーをしても、お構いなしにしゃべってきた。困った。おじいさんは僕の手をつかんで山の方を指差して、次に地面を指差した。僕も同じように指差して「向こうの方からここに来たの?」と日本語で(笑)聞くと、おじいさんはうんうんとうなずいた。さらに両手の指を7本立てるので、70歳だと言いたいのかなあ、と思い、僕が2本立てるとまたうんうんとうなずいてくれた。どうやら通じているらしい。他にもいろいろ身振り手振りで僕に何かを伝えようとしてくれたけど、どうも理解できず、次は僕から”I’m from Japan”と言ってみると、通じたか通じてないかはわからなかったけど、おじいさんはミノーリ生まれでずっとミノーリに住んでいる、というようなことを僕に言ったようだった。
おじいさんと話していると、またバスがやってきた。ようやくこれでサレルノに行けるーと思いきや、またバスは素通り!また満員。これじゃあいつまでたってもバスに乗れない。とは言ってもバスしか手段はないし、今日中にローマに行けるんだろうか、行けなかったらホテルの予約だけ残って一日分の宿泊料取られるーと思った。おじいさんはそんな僕らを見て何かを言ってどこかに行ってしまった。
そこで、逆方向のバスに乗ってアマルフィに行って乗り換えることにした。遠回りだけどその方が早いと判断した。逆側のバスが来るのを待っていると、車が僕らの前で止まった。運転していたのはあのおじいさんだった。まさか乗せてくれるのか!?とも思ったけど、席は運転席と助手席だけで、後ろは荷台になっている小さい車だったので無理だと思った。おじいさんもそのつもりはなかったらしく、近くにいたおじいさんの知人と談笑してまた行ってしまった。
11時半頃、アマルフィ行きのバスが来た。荷物をバスのトランクを開けて押し込み、なんとか乗ることができた。約20分後、また美しいアマルフィの街並みが目に飛び込んできた。まさかまた見られるとは思ってなかったよ。

アマルフィのバス停で降りるとやっぱりたくさんの人。前日と同じように船が運休したせいでバスを待つ人であふれかえっていた。僕らが呆然としていると、あるバスの運転手が「どこに行くの?」と話しかけてきた。「サレルノ!」というと、「このバスはサレルノ行きだよ」と教えてくれた。そのバスはまだ行き先が表示されていなかったのですいていた。ラッキーだった。行き先が表示されるとバスはすぐに満員になった。
バスがアマルフィを出発して、またミノーリに戻ってきた。すると今度はちゃんとミノーリに停車した笑。無理やり人を押し込み、運転席の真横に乗客が立っている状態でバスは走り出した。いったい何のためにアマルフィまで行ったんだ、と思った。でもまあ座れたからいいか、とも思った。
バスの窓から眺めるアマルフィ海岸は絶景。向こうの方まで、崖のような海岸線が続いていた。

アマルフィを出て約50分後、サレルノに到着した。時刻はすでに1時を回っていた。ずいぶん予定が狂ってしまった。ローマまでの切符を買って、1時44分の電車に乗り込んだ。

困ったことに座席の上の荷物を置くスペースが小さく、僕らのスーツケースは収まらなかった。車両と車両の間にある、大きい荷物を置くスペースもすでにいっぱいで置くことができなかった。仕方なく、車両の端の通路に並べることにした。けれどこのまま放置して席に移動すると盗られるかもしれない、と思ったので、2:2で分かれて見張り番をすることにした。ローマまでの2時間半を2で割って1時間15分ずつ見張った。見張っている最中は、車窓からの景色を見ていた。何もない平地が広がっていた。土地が有り余っているように感じた。途中、もう一人に見張ってもらって、食堂車に行ってみた。カウンターがあったのでカプチーノを注文した。ぜんぜん泡立ってなくてカプチーノらしくなかったけど、これまでの疲れが癒されておいしかった。
4時15分ごろ、やっとローマ、テルミニ駅に到着した。昼前についてローマ観光する予定だったが、ちょっと厳しくなってしまった。まだ昼食も食べていなかったのでハラペコだった。時間が中途半端なので、マクドで単品を一つ食べることにした。食べたのはマックチキンのようなやつ。1.9€だから300円ぐらい。やっぱり高いなー。ビッグマックセットは6.5€だったから1000円超え。高い!
食べ終わると、次は予約したホテルを探すことにした。予約したのはテルミニ駅から歩いて10分ぐらいのホテルで、地図を見ながら探したけどなかなか見つからない。本当は地図で示された場所とちょっとずれていて、やっとの思いで見つけたら、お化け屋敷のように薄暗く、小汚い入り口だった。さすが、安ホテル、ここはちょっと覚悟がいりそうだな、と思った。それでも中は意外にきれいで、フロントの人もフレンドリーで、ローマの地図をくれた。部屋もきれいで、満足。ベッドに座ってほっと一息。一時はどうなるかと思ったけど、無事ローマに来れてよかった、と思った。時刻は5時半ぐらいになっていた。
夕食を食べる場所を決めることにした。「歩き方」から探して、テルミニ駅近くのオステリア・ダ・ルチアーノというレストランに行くことにした。
駅の南西側は路面電車も通っていて、古い建物のひとつにレストランはあった。このレストランには日本語のメニューも用意されていた。僕らが注文した10€のコースは、パスタから一つ、肉料理から一つ、果物から一つを選ぶことができて、僕は、ミートソースヌードル、トマトソースの肉料理、オレンジを選んだ。


ヌードルは太いパスタのことでミートソースの味もよく、肉料理もやわらかくてソースがしみこんでいておいしかった。オレンジは丸ごと一個とナイフを出されて、普段果物をむいたりしないので苦労した笑。ここのレストランも値段も手ごろだし(とは言っても2000円弱)大満足だった。
ホテルに戻ってこの日も終わり。結局この日は移動に一日中使ってしまった。次の日はいよいよローマ-インテル戦!!わくわくしながら寝たのをよく覚えている。
つづくーーーーーー
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