The Way We Were

誰しも通り抜けてきた
切なくも愛おしい時代
My Adolescence

プライド

2012-03-08 | 2012年

         自分では 精一杯してるつもり

         でも 動かないものばかりで

         揺らめく陽炎に憧れ 目で追う

         触れないと知っていても

 

         その人なりが果たすべき使命に

         ただひたむきであれ と 諭すのに

    

         静に 静かに 夢はささくれ

         とどかぬ 祈りに 胸が暴れる

         ただただ 自分の身の丈を知らされ

    

         わずかばかりの譲れぬ誇りに

         ただ正直であれ と 願うのに

 

         静かに 密かに 嘘を重ね

         淀んだ 時流れに 自由を奪われ

         ただただ自分の身の丈を知らされ

         それでも心は 手を伸ばし続ける

 

 ミスターチルドレン『蒼』より       

 

☆*゜ ゜゜*☆*゜ ゜゜*☆*゜ ゜゜*☆*゜ ゜゜* ☆*゜ ゜゜*☆

 

       自己 という厄介な人物 を 持て余すかのよう感情を

       言葉の随所に 散りばめた

       人の 本当の(弱い)心を 美しく 歌いあげている...と 思います。

 

       誰もが 一度は陥るであろう 心の迷路のような 不遇な思い。。

       特に 経験値の少ない、 しかし 一方で多感な思春期の頃には

       内に秘めたる 自己の尊厳=自尊心 と 現実の評価 との矛盾に

       苦しむ出来事が多いかもしれない。。

 

       そんな理不尽な思いを 何度か繰り返しながら

       人は 自分を育てて行くものではないか・・と 私は思います。

 

       「子育て」 という言葉が際立っていて

       あたかも 思惑的に 「仕立て上げる」 かのようだけれども...

       じつは 「子育ち」= 育ち という言葉が示しているように

       子供は・・・、

       人は・・、

       自ら育つもの という考え方が相応しいようです。

 

       「お母さんなんて 嫌いだ~」  ・・と

        何かにつけて 母の気性と反りが合わない

        幼くわがままな妹である私に 姉はよく、

           そんな 理想的なことばかり求めていても

           辛くなるのは あなた自身なのよ

           嫌いだって言っても

           あなたのお母さんは 他にはいないのだから。。

        と 私を嗜めたものでした^^;

 

       その時には 理解できなかったけれども...

           理想は理想としても 「現実」 を見失ってはいけないよ

           まずは 自分の置かれた環境や 状況、

           また、相手のことばかり愚痴る以前に

           自分自身の在り方を見つめなさい

       といった思いを 折に触れて 私に諭してくれたのだろうと思います。

 

       三人姉兄妹の末娘だったので

       姉からも 兄からも いろいろなことを示唆されました。

       また、祖父母のいる家庭で

       特に祖母からは 人の心のあり方というものを

       その行動で 学んだような気がしています。

      

       けれどもいま...

       身の回りに、 まるで この歌のように

       自分の身の振る舞い方に 最良の方法が見出せずに

       好かれ と思ってとった行動のすべてが 周囲の人と噛み合わずに

       自ら

       縺れ(もつれ)を引き起こしていることにも気づけないでいるひとの姿に

       改めて 育ち という言葉を 重ねてしまうのです。。

 

       一朝一夕には 育つものでもなく

       その人の年齢からしても...

       自分を育てる機会は 多々あったろうかと思われるのに

       残念...というか 人の虚しさを 感じてしまいます^^;

 

       プライド・・・自尊心て 厄介ですね^^;

 

 

☆*゜ ゜゜*私は 高潔ということばが好きです ☆*゜ ゜゜*☆

 

 

 


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こころの問題

2012-02-24 | 2012年

 

山路を登りながら、こう考えた。

 智ちに働けばが立つ。

させば流される。

意地を通とおせば窮屈だ。

とかくに人の世は住みにくい。

 

 

夏目漱石 『草枕』 の 冒頭文です。。。

人 というものは 本当に厄介な生き物 

つくづくと 思い至る今日この頃。。。

 

これは 人の存する空間=宇宙を意味するマーク

中国哲学に基づく概念が根底にあって

自己を中心とした環境(=宇宙)は

矛盾する物事が 流動的に調和を取りあい

同時に

自分自身の中(=感情)にも

常に 矛盾があって

それらは 互いに影響しあいながらも

調和を取って一つのもの(=人格)である

といった意味を表現しています。

 

『丸く収まる』 という 言葉があるように

『調和=円』 を意味しているので

一人ひとりが このことを理解して

心がけが保たれているならば

夏目漱石が 嘆いたような

『角がたつ』 といった ギスギスとした人間関係は

私たちの日常から削減されるのではないでしょうか。。。

 

けれども 現実は

些細なことで 身近な人との 『感情のもつれ合い』 という状況は

茶飯事に起こってくる。。。

そういう類のいざこざの要因として もっとも厄介なのが

『自尊心』 であり、最終的には 双方が拘るのは

プライド の問題になっていたりする。。。。

いざ! 渦中の人と成ったならば

無我夢中になって 自分の正当性を 主張しようとする。。。

時に・・・、無意識なのか 意図してなのか

小さな 嘘=詭弁 を放ったりもする。。。。

 

プライド・・って 個人の価値観に作用されるものであり、

ある意味 『どうぞ ご自由に!』 というレベルのものでもあるからこそ、

自分のプライドを主張する前に、

他人を尊重することを優先する やさしさがあって然るべきではないか と 私は思う。。。

 

思春期・・・と言われる時代から

次第に 自分を取り巻く環境 や 自分自身の中に

矛盾するものを感じ始めて 様々な感情が沸き起こってくる。。。

 

いづれ 社会に解き放たれたならば、

あり得ないような理不尽な状況に追いやられたり

荒波に翻弄されそうな 自分 というものを 思い知らされたりもするだろう。。。

 

けれども 独りで 絶えたり 戦ったりする必要は無い。。。。

人は皆 平等なスペース(=自己という雄大な宇宙)を確保している。。。

それは 尊厳 という 言葉の下に 生きる権利として保障されているのと同時に

分を弁える と言う 自制 を 強いられるところもある。。。。

 

結局のところ

ここに至る。。。

 

相反する ものを 融合する=バランスを保つ力 こそが

人のこころを 育む上で 重要なのではないか・・・ と 思う この頃です。。。。

 

 

 

 

 


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