自分では 精一杯してるつもり
でも 動かないものばかりで
揺らめく陽炎に憧れ 目で追う
触れないと知っていても
その人なりが果たすべき使命に
ただひたむきであれ と 諭すのに
静に 静かに 夢はささくれ
とどかぬ 祈りに 胸が暴れる
ただただ 自分の身の丈を知らされ
わずかばかりの譲れぬ誇りに
ただ正直であれ と 願うのに
静かに 密かに 嘘を重ね
淀んだ 時流れに 自由を奪われ
ただただ自分の身の丈を知らされ
それでも心は 手を伸ばし続ける
ミスターチルドレン『蒼』より
☆*゜ ゜゜*☆*゜ ゜゜*☆*゜ ゜゜*☆*゜ ゜゜* ☆*゜ ゜゜*☆
自己 という厄介な人物 を 持て余すかのよう感情を
言葉の随所に 散りばめた
人の 本当の(弱い)心を 美しく 歌いあげている...と 思います。
誰もが 一度は陥るであろう 心の迷路のような 不遇な思い。。
特に 経験値の少ない、 しかし 一方で多感な思春期の頃には
内に秘めたる 自己の尊厳=自尊心 と 現実の評価 との矛盾に
苦しむ出来事が多いかもしれない。。
そんな理不尽な思いを 何度か繰り返しながら
人は 自分を育てて行くものではないか・・と 私は思います。
「子育て」 という言葉が際立っていて
あたかも 思惑的に 「仕立て上げる」 かのようだけれども...
じつは 「子育ち」= 育ち という言葉が示しているように
子供は・・・、
人は・・、
自ら育つもの という考え方が相応しいようです。
「お母さんなんて 嫌いだ~」 ・・と
何かにつけて 母の気性と反りが合わない
幼くわがままな妹である私に 姉はよく、
そんな 理想的なことばかり求めていても
辛くなるのは あなた自身なのよ
嫌いだって言っても
あなたのお母さんは 他にはいないのだから。。
と 私を嗜めたものでした^^;
その時には 理解できなかったけれども...
理想は理想としても 「現実」 を見失ってはいけないよ
まずは 自分の置かれた環境や 状況、
また、相手のことばかり愚痴る以前に
自分自身の在り方を見つめなさい
といった思いを 折に触れて 私に諭してくれたのだろうと思います。
三人姉兄妹の末娘だったので
姉からも 兄からも いろいろなことを示唆されました。
また、祖父母のいる家庭で
特に祖母からは 人の心のあり方というものを
その行動で 学んだような気がしています。
けれどもいま...
身の回りに、 まるで この歌のように
自分の身の振る舞い方に 最良の方法が見出せずに
好かれ と思ってとった行動のすべてが 周囲の人と噛み合わずに
自ら
縺れ(もつれ)を引き起こしていることにも気づけないでいるひとの姿に
改めて 育ち という言葉を 重ねてしまうのです。。
一朝一夕には 育つものでもなく
その人の年齢からしても...
自分を育てる機会は 多々あったろうかと思われるのに
残念...というか 人の虚しさを 感じてしまいます^^;
プライド・・・自尊心て 厄介ですね^^;
☆*゜ ゜゜*私は 高潔ということばが好きです ☆*゜ ゜゜*☆