映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回は、水谷豊主演の「HOME 愛しの座敷わらし」です。
東京から岩手の山奥に引っ越してきた家族が、福の神といわれる座敷わらしと出会うことで、家族の絆を取り戻す物語です。
食品メーカーの開発に携わっていた父親が左遷に会い、長女はいじめにあった過去を持ち、祖母は、初期の痴呆を患っている。
そんな中、長男の小学生は、田舎生活になじみに、次第に地元の小学生と友情を育んでいきます。田舎暮らしになじめない安田成美の演じる母親の孤軍奮闘ぶりと実直で優しい水谷豊演じる父親の家族の絆を深めようと試行錯誤を繰り返す様が、なんともユーモラスであたたかさがあふれています。
長男の座敷わらしとの友情も民話の世界に入り込み、ファンタジックな世界を漂わせてゆったりとした気分になりました。
昔から言い伝えられたことが現実の世界に現れた時、想像ができない奇跡を生み出していく。あながちすべてが、恐ろしいことではなく、むしろ幸せなことも多く存在する。そんなことを教えてくれと同時に、信じることで良い方向へと導かれることもあるのだなと感じました。