前日の夜はプロ野球の開幕とサッカー日本代表のハリルジャパンの初陣が重なったことで、野球とサッカーが好きな僕は、インターネットラジオでプロ野球を聞きながら、テレビでハリルジャパンのチュニジアとの親善試合を観ました。
愛するドラゴンズは、二日連続でタイガースにサヨナラ負けを屈し、ハリルジャパンでは、愛するグランパスの川又、永井がスターティングメンバーで出場。随所で特性を活かしてましたが、決め手を欠く戦いぶりに苦々しい思いを持ちました。
ハリルのサッカーは、かつてのオシムのサッカーに似た個人的には好きなスタイルで、スピーディかつ縦への動きが強いアグレッシブなサッカーで、日本人の持つ運動量を生かしたサッカーだなと感じました。その動きが如実に出たのが後半の本田、香川、岡崎の中心メンバーの起用。また右サイドにおいても、ケガが完治していない状態での内田と酒井の違いは明らかでした。また、前監督のアギーレで頭角を現した武藤でさえも、まだ戦術への理解は不足しているように感じました。
ディフェンス陣においては、高い位置でプレスをかけるザックジャパンでの経験が生かされて上々の出来であったと感じました。今後の課題は、カウンターでの裏のスペースを狙われた時の対処方法ですが、徹底した規律を重んじるハリルなら、そうした部分も修正できるのはと感じました。
今の日本代表の常連選手は、戦術に対する意識と順応性において他の代表候補メンバーと比べ一日の長を感じました。
短期間で結果を出さなければならない現在、アジア予選を戦う代表メンバーが決定した時、いかにハリルの思想を選手が早く理解することにつながると思います。
こうした事態になって思うのは、サッカーにおける選手の頭脳の大切さが問われていると思います。