オレが唸ったラーメン一杯―ガチンコオヤジ佐野実講談社このアイテムの詳細を見る |
○恐い佐野さんの週刊誌の連載コラムが本に。辛口批評もあります。
よくカフェの隣のラーメン店が閉店。洋風居酒屋に改装することになった。
このラーメン店、デビッド伊藤の店で修行した店主が出した1号店だった。
1年あまりで3店舗を構えるにいたったが最終的に残ったのは最後にできた名古屋の1店舗となった。特色のあるラーメンだったが主人が名古屋に移ってから客足は衰えていった。
僕は今ラーメンバブルだと思っている。客も作り手もバブルに踊らされ本来の味を失っていった。
佐野さん曰く、僕がうまいと唸る店はどこも1店舗で地道に経営してみえる。
チェーンでうまいと思うラーメン店もいくつかあるが、顧客の絞込みやサイドメニューの充実、接客サービスの徹底などで生き残りかけ必死になっている。
しかし、バブルに踊らされ、自分を失った店は閉店を余儀なくされた。
そんな店の閉店の原因は味にムラがある。接客が悪い。厨房が汚い。そして一番の原因は盛り付けが雑なのだ。僕が前に述べた美的な面を完全に失っている。
僕が愛するラーメン店は、味はもちろんのこと、厨房はピカピカで、器もきれい。そして何よりも盛られた様が美しい。