山つつじ

○院展院友作家・今井武久の山つつじ

この時期、藤とならび美しい花を咲かせているのがつつじの花。
今日も道すがら、庭先や街路樹の脇などに植えられた赤やピンクのつつじが花を咲かしていた。

かつては、近所のお寺の前でつつじ祭りが開かれ、手塩にかけた鉢植えのつつじが展示されていた。残念ながら今はない。
改めてみると透明感のある花びらがみずみずしくて美しい。花びらの香りと甘い蜜が懐かしく、幼き頃花びらをとって蜜を吸っていたことを思い出した。

今日も造園業を営むお客様が見えて山つつじの花の掛軸をご購入いただいたが、山つつじの花はつつじの中でももっとも美しい花だそうでこうしたお話を伺うと花に対する興味も増してくる。

花の美しい姿を永遠のものとして描くことも、美の愛着のなかにあると思うと仕事に対する誇りも増してくる。これかも美を伝えたい。