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65オヤジのスタイルブック

キスリング展

先日、松坂屋美術館で開催中のキスリング展へ。
日本では15年ぶりの回顧展となるそうだ。その全貌は、ジュネーブのプティ・パレ美術館のコレクションを中心に約60点の大作が紹介されている。

エコールドパリの画家のなかでもその色彩の鮮やかさは群を抜いている。
不思議なのは、赤やオレンジ、緑などを用い、ゴーギャンのような色使いながら、ゴーギャンに感じる太陽の日差しのような輝きを彼の作品のなかに感じない。

鮮やかさのなかにある不思議な静けさや冷たさを感じる。
また、キスリングの人物の瞳は誰かを見つめることなく、物思いにふけり、虚脱感を感じる。
誰もが経験する、ふと何も考えずただぼ~とした時間をキスリングのモデルたちに感じた。

画家は、モデルの瞳に何を見出していたのだろうか。ひょとすると、何も見出さないことが、彼の表現だったかのよう思える。

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