65オヤジのスタイルブック

男が見るべきセクハラ映画

スタンドアップ 特別版

ワーナー・ホーム・ビデオ

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○法廷が知られたくない事実を暴露される過酷な場であることを実感する。
そして、巨大な力に立ち向かう女性の強さと美しさに感動する。

思わず涙してしまった。
鉱山で働く女性がセクシャルハラスメントを受け、会社を訴える映画だが、今DVDでも発売されている。

これは、横暴な男たちが襟を正して見るべき作品だ。
常々、男は群れをなすと自制心やプライドなどなくなるものと思っていた。

炭鉱の頑強な男たちが、自分たちの職場を守るためなら群れをなして女たちに嫌がらせを繰り返す。
炭鉱で働く父親でさえ、過去のしがらみから黙殺を続ける。

同僚の女たちも、職を失うことを恐れ口をつぐんでしまう。
組合と会社、巨大な組織の力におびえ、ひとり立ち向かおうとする女を孤独に追い込んでしまう。

だが、最後に彼女を支えたのは、炭鉱で働く父を支えた彼女の母親。
そして、炭鉱のセクハラに屈せず女性組合幹部になった彼女の同僚。
かつては、町の英雄だった弁護士。

集団でセクハラが行われた事実を証明するためには同僚の三人の供述を得なければならない。
そして、供述を阻止するために企業から雇われたのが女性弁護士だった。
企業に有利な状況を作るために、あえて女性の弁護士を選んだのだ。

後半に繰り広げられる、彼女を守る友人弁護士と女性弁護士の法廷闘争。
次々に繰り出される歪曲された過去に、立ち向かう彼女の真実の叫びに、心を揺り動かされていく。

セクハラをテーマにした事実に基づいた法廷闘争の映画だが、一人の女性の勇気ある叫びから、家族愛を取り戻し、友情を育んでいくヒューマン映画でもある。

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