休日は、東海地方の美術館に出かけることが多いですが、今回は日本画と雅の世界を中心に観賞してきました。
名都美術館で開催中の「遥かなる悠久の大地 平山郁夫展」は現代日本画の巨匠の故・平山郁夫先生が旅したシルクロードの地を中心に構成された氏の功績がうかがえる展覧会となっています。
その作品は、平山郁夫シルクロード美術館の所蔵作品に加えて名都美術館の所蔵作品はもとより、名だたる個人美術館所蔵作品が並び、まさにシルクロードの絵画旅の趣です。
平山先生は、シルクロードの研究やユネスコへの協力支援など、その画業と共に生涯をかけて尽力されました。また、広島で被災し白血病を患い苦労された時期もあり、悠久の大地が革命や戦争により傷つけられる中でその苦難の歴史を絵画の世界に深く投影されているように感じます。ぜひ、優美で深い色彩の中に輝く平山郁夫の世界を堪能してみてください。
館内から観る石庭もここの特徴のひとつ。