古川美術館で開催中の「交わる縁・小山硬と玉屋庄兵衛展」は日本画家とからくり人形師と異なる競演です。
小山硬氏は、東京藝術大学卒業後、愛知県立芸術大学の教官を長きにわたって務め日本美術院同人として活躍中です。
玉屋庄兵衛氏は、七代目の三男として生まれ、兄である八代目が病に倒れた後に九代目を襲名。からくり人形師として修元修復はもとより愛知万博での愛知舘の唐子指南車や半田の山車からくりの創作を手掛けられ日本を代表するからくり人形師です。
二人の関係は、小山氏が九代目の庄兵衛氏を訪ねたことから親交が始まり、からくり人形を題材にした作品を生み出しています。院展などに出品されています。
今回の展覧会は、そうした日本画の作品とそのモチーフになったからくり人形が並列した形となってまさに交わって縁を深く感じる展覧会となっています。
また小山作品の代表的なモチーフである動物や富士山などの屏風絵が併設されています。改めて小山作品の雄大さを感じました。