ベン・スティラー、ナオミ・ワッツとアダム・ドライバー、アマンダ・サイフリッド共演のコメディ作品「ヤング・アダルト・ニューヨーク」を観賞。
7月から8月にかけて、単館作品に良い作品が集中していて興味をひきます。先日のシング・ストリートはバンドをベースにした青春映画として、代表作になりうる秀作でしたが、今回は、僕好みのNYを舞台に、音楽やファッション、ライフスタイルを背景に展開されるオシャレなコメディ作品です。
気持ちも若い40代の夫婦と時代解雇的な20代の夫婦。20代の夫婦の出会いで、マンネリ気味の40代の夫婦にも刺激的な生活が、しかしその後の関係に思いもしない出来事が待ち受けることに。。。
子供がいないベンスティラーとナオミワッツ演じるジョシュとコーネリアの40代夫婦は、同世代の子供中心の生活に違和感を持ち、売れない映画監督の夫に近づいてきた監督志望の20代の夫とその妻ジェイミーとダービーのレトロな生活に魅了され、刺激を受けます。
二組の夫婦の生活ぶりが、対称的でありながら40代の夫婦にとっては、通過してきた部分も多いのですが、価値観が全く違っていて面白い。ラストのどんでん返しも、本来なら20代にありがちな経験のはずで、40代の夫婦、とりわけ夫にとっては経験済で乗り越えてきたはずが。
自分も、よく感じる部分ではあるけど、僕たちが観てきた大人より、今の大人は若いと感じます。でも、裏を返せば、今の大人の幼稚さでもあります。二組の夫婦の在り様は、どちらが正しいかは理解できないけど、人生経験だけでは大人は語れないなと、この映画を観て、つくづく感じました。