久しぶりにメナード美術館に。今回は開館25周年記念「コレクション名作展Ⅰ」を観賞しました。
内外の名品を広いジャンルで収集するコレクション。日本画、日本洋画、彫刻/工芸に当館と縁の深い洋画家の島田章三・鮎子夫妻の特集展示と多岐にわたる内容の濃い展覧会でした。
特に目を惹いたのは、現代日本画壇を代表する日本の美しい花と風景が描かれた四曲1隻の屏風絵、鮮やかでいて落ち着きのある岩絵具の質感が鮮やかな作品が魅力的です。
工芸作品では、舟越桂の代表作「月に降る森」が登場。青を基調にした魅惑的なミューゼが月に光る幻想的な森を想像させます。
そして、今回の特集展示では、島田夫妻の作品が対比的に展示され、似通った具象画が夫妻の人間的な共通性を感じさせます。ただし、その色彩は、章三先生に深みのあるシックさに鮎子夫人の透明感のあるパステルトーンと異なりながらも、作品が仲良く並ぶと美しいハーモニーを奏でているように感じました。
夫妻がコレクションされた、ルネ・ラリックの香水瓶の数々も作品に彩を添えているようでした。
コレクション展Ⅰは、2月17日まで。ぜひ、次回のⅡともに名品の数々に触れてみてはどうでしょうか。