昨日10日は、東京に美術展巡りに出かけてました。
今回の展覧会はプーシキン美術館展とルーヴル美術館展を観賞。時間がありましたので琳派・俵屋宗達から田中一光へ展も観賞してきました。
今回は、東京都美術館で開催中のプーシキン美術館展を。
旅するフランス風景がのサブタイトルのもと企画された展覧会。今回の東京都美術館と国立国際美術館で開催されます。珠玉のフランス絵画コレクションで知られるモスクワのプーシキン美術館。今回は17世紀から20世紀の風景が65点が展示されています。そのすべてが油彩画による名品ばかり。
中でも初来となるモネの草上の昼食。モネの草上の昼食は未完に終わったオルセー美術館も有名ですが、今回の作品は大作を描く元となった作品です。草上の昼食の全体像がわかるモネ初期の傑作です。26歳で描いた今回の作品、印象派の初期の傑作で、マネの草上の昼食や古典絵画にリスペクトされていることが詳細に解説され、絵画に対する深い認識が出来ます。
他にもモネの初期の睡蓮やルソーの代表作「馬を襲うジャガー」にセザンヌ、クールベ、ルノワール、シスレーなど名だたる芸術家の風景画が並び、どの作品も画家の特色が色濃く出ています。
個人的に目にとまった作品としては、コワニエとブラスカサットの共作による「牛のいる風景」はそれぞれが得意のモチーフとする風景と動物を描き一体化させた調和のある作品です。また、ルイジ・ロワールの「パリ環状鉄道の煙」300号近い巨大なキャンパスに白とグレー、黒、茶などの色調を抑えた風景画が雲のように流れる直線状の煙が横たわる自然の風景画とは趣が異なる壮大さを感じる風景画でした。
フランスの異なる時代と都会や田舎などの場所を感じながら、フランス風景画で楽しむ旅するアートの世界。美術ファンなら、ぜひ足を運んでほしいです。