チョン・ユミとコン・ユ共演で韓国で130万部のベストセラー小説の映画化作品「82年生まれ、キム・ジヨン」を鑑賞
今回の作品は、小説と共に女性に共感を得た作品として韓国でのヒットから日本でも公開直後に絶賛されている映画です。僕の周りの人たちも奥様が観たい作品として注目されています。
物語は、コン・ユ演じる夫のデヒョンが妻ジヨンに度々起こる他人の人格が現れる異変を精神科医に相談する場面から始まります。その相談内容が幼子を抱えたジヨンの子育て生活から彼女の過去と現在を繰り返しながら進んでいきます。ヒューマンドラマの主人公を演じることが多いコン・ユの暖かな眼差し、常に一点を見つめ、心の内を出すことにためらうジヨン演じるチョン・ユミの深い眼差し。二人の眼の先を追うように、二人の一挙手一投足から目が離せません。また、ジヨンに影響を与えた女性たちの彼女への慈愛も、ドラマの大切な視点のように感じます。
子育て中の妻が抱える様々な問題が徐々に明らかになり、それが要因となって現れる人格、その人格が彼女の心の内の叫びとなり、夫やジヨンの母や家族の支えとなって立ち直っていく再生のドラマが詳細に描かれていることで共感を呼んでいることが家族を作り上げていくことが出来なかった僕の心にも突き刺さりました。
今回の映画は、国を越えて家族の在り方や夫婦の在り方を見つめ直せるいい機会を与えてくれる作品ではないかと思います。