65オヤジのスタイルブック

映画「別離」

本年度アカデミー賞外国語作品賞を受賞した映画「別離」を鑑賞しました。

近年、注目されているイラン映画界。今回の作品も、その評価にふさわしい作品でした。

ただし、この映画を理解するためには、イランの社会情勢や文化、宗教などを理解したうえで観賞したほうがよいと思います。

内容は、娘のためにイランから出国することを決意した妻と、アルツハイマー病の父の介護のために、国内にとどまろうとする夫。

両者の意見が食い違うなか、離婚調停がうまくいかず別居することに。娘は、父と一緒に家残ることを決め、夫は父の介護のためにヘルパーを雇うことに、ヘルパーの女性は、失業中で、問題のある夫を持ち、幼い娘と連れて働くことに。さらに彼女は妊娠4ヶ月の不安定な体です。

そんななか、体調不良のなか、やむなくアルツハイマーの父を残し外出をしてしまいます。そこに夫があらわれ、激高して彼女を押し倒してしまいます。

ヘルパーの女性は、雇い主に押し倒されたこと原因で流産したと主張。殺人罪で訴えることに。彼女の流産をきっかけに、両者の家族が争うことになります。

係争中の中で、少しずつ露呈していく小さな嘘。それぞれの家族を守るために付いたはずの嘘が、思いもしない結末へと向かって行き、ラストでは、予想だにしない結末を迎えます。

そしてこの映画の別離の意味をそれぞれが考えることになる、稀にみる深い思いをはせる作品でした。


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「【映画・ドラマ・演劇】」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事