第26回になるサラリーマン川柳の大賞が発表されました。
大賞はマッチ売りの老女さんの「いい夫婦 今じゃどうでも いい夫婦」
シンプルな中にウイットに富む作品だと思います。また、長い人生ののなかでは、悲喜こもごもな川柳でもあります。でも、ある意味、今じゃどうでもと言える関係は、いい夫婦なのかなと、バツイチの僕にとっては、深い句です。
今回の入選作には、facebookの「いいね」をもじった作品が多数あり、いいねの言葉の中に様々な感情が含まれているなと感じました。心の寂しさをSNSの世界で埋めているような、過去にはない、今の時代を感じます。
やくみつる氏の特別賞3題には、僕も共感を持ちました。
なかでも、一般投票で2位を獲得し、やくさんの特別賞も受賞している。
吟華さんの「電話口 何様ですか?と 聞く新人」
言葉を知らない新人に上司が怒りを超えてあきれる様が見て取れ、その後に、今の若者に強く言えない上司の悲哀をも感じました。
他にも、なるほどと、楽しめる川柳ばかりで、大衆文化の質の高さを感じます。五七五の文字に託された日本独自の言葉文化をこれからも語りつなげてほしいものです。
サラリーマンのみなさん!頑張ってください!