新年初のシネマ観賞作品は、ロッキー新章とも言うべき作品「クリード チャンプを継ぐ男」です。
僕たち世代にとって、あしたのジョーと並びボクシングの魅力を教えてくれた「ロッキー」は大切な存在だと思います。個人的には1作目のアポロとの死闘、4作目のアポロの死に追いやったドラゴとの死闘が強く印象に残っています。スタローン主演としてのシリーズは6作で完結しています。
今回の作品は新しい作品として生まれたスピンオフ的な作品です。内容は、アポロには隠し子としての息子が存在していたと言う設定。
母を亡くし少年院にいたクリードを正妻がひきとり、エリートとして育て不自由ない生活を送っていた彼が、ボクサーとしての父アポロの存在を断ち切ることが出来ず、自己流でボクシングの腕を磨き、ライバルであったロッキーの元へ弟子入りし、二人のチャンプを血を継いでいく内容です。
監督は、フルートベル駅で注目を浴びたライアン・クーグラー。同作で注目は浴びたマイケル・B・ジョーダンが主演を務めています。
スタローンのトレーナーとしての、ジョーダンのボクサーとしての肉体と演技は、一作目の感動を再び蘇らせてく、さらに、現在のボクシングの在り様を仔細に表現した新鮮さも併せ持っていました。そこには、たんなるオマージュだけではない新章の名にふさわしい作品に仕上がっています。
スタローン成功の旅立ちとなったロッキー。本作は、真にロッキーを旅の帰結点とした作品だと一ファンしても真摯に思える作品です。