ジャッキー・チェンとハリウッド俳優が共演のスペクタルアクション大作「ドラゴン・ブレイド」を観賞
今年4月で62歳になるジャッキー・チェン。彼が制作、制作総指揮、アクション監督さらに主題歌を手掛け本作。一言でいえばジャッキーの最高作となるに違いないと思ってます。この意見に異を唱える人はいると思いますが、作品としてのクオリティーにおいて間違いなく、ジャッキーファンでなくとも納得のいく出来栄えだと思います。
中国史上最高額の80億の製作費に制作日数7年の期間を要し、シルクロードを舞台に繰り広げられる歴史活劇は、紀元前50世紀の前漢時代に、ローマ帝国の落ち武者がいたという史実に基づき創作されています。
物語は、シルクロードで36の部族が領土争いをしていた前漢時代。その地域の紛争解決と警備を担っていた西域警備隊長・フォ・アン(ジャッキー・チェン)と陰謀により執政官の末息子と共に流浪の旅を続けるローマ帝国の将軍ルシアス(ジョン・キューザック)との出会いと友情、ルシアス軍壊滅を目論む長男ティベリウス(エイドリアン・ブロディ)との部族を巻き込んだ壮絶な戦いを描いています。
フォ・アンもまた、陰謀により部下と共に囚人として城壁の修復の労働に追いやられます。そこからルシアスとの対立、友情が武闘と音楽により壮大に展開。レミゼラブルを彷彿とするミュージカル風な仕上がりに感動を覚えました。
クライマックスのローマ軍と中国連合軍の戦いは、様々なアクションと奇想天外な戦術で息を吞むシーンの連続でした。
今回の鑑賞では、数人の鑑賞者。話題作がロングランヒットを続ける中で、本作が公開となったのは不運としか言えません。しかし、ドラゴンブレイドは、観る者を魅了する大作だと思います。スペクタル活劇をぜひ劇場で観てほしいです。