英国王のスピーチのトム・フーパー監督による豪華俳優陣による映画での新しいミュージカル「レ・ミゼラブル」を観賞。
日本でも長きに渡って再演された人気ミュージカルの実写版は、日本での初演を観た経験のある僕にとっても魅力ある2時間半でした。
フランス革命後のフランスを舞台にヴィクトル・ユゴーの名作「レ・ミゼラブル」は、パンを盗んだ罪で投獄されたバルジャンが仮釈放中に逃亡。彼を執拗に追いかける警官ジャベルーの影に怯えながらも、民衆のために尽くしていく姿を描いたもの。
バルジャン演じるヒュー・ジャックマンに、ジャベールにはラッセル・クロウ、バルジャンに愛娘を託すファンテーヌにアン・ハサウエイなどの名優が、従来の後録りでなく演技と同時に生声で歌う、舞台を髣髴とさせる演出が見事でした。
そして、何よりも映画の持つリアリティーが19世紀フランスの激動の時代へと誘い歌の強さと共にスクリーンの中に呑まれていき時間を忘れるほどの感動を呼びました。