先日ユニークな美術展に出かけました。三重県立美術館で開催中の「三沢厚彦ANIMALS2013IN三重」で、美術館が動物園に変身した展覧会です。
三沢厚彦さんは、1960年京都生まれ。2000年よりくすのきを素材とした等身大の動物の制作を始め注目を浴びている彫刻家です。彫刻界における最高賞のひとつ平櫛田中賞を2001年受賞されていることでも、その才能は高く評価されています。
今回の展覧会は、その作品の全貌がつぶさに鑑賞でき、実物大の動物たちが、会場全体に所狭しと登場します。彼が描く、動物はリアルかつユニークで彩色された木肌にいのちが宿り、動物たちのユーモラスな姿が来園者を優しく迎えてくれます。
すべての動物たちが、個々の動物の特徴をデフォルメしたかのように作られ、ギョロっとした眼が人間らしくあり、どこか夢の中に登場してくるような優しさを感じました。
夏休みのこの時期、親子連れで「美術館の中の動物園」を体験してみるのも面白いかと思います。
なお、今回の美術展は8月10日より開催される「あいちトリエンナーレ2013」の並行企画事業でチケット提示で入場料の相互割引があります。