昨日3日文化の日に漫画家であり11ひきのねこの生みの親、馬場のぼる展を観てきました。今回の展覧会は「まるごと馬場のぼる描いたつくった、楽しんだニャゴ!」と題して馬場のぼる先生の魅力がまるごと詰まった展覧会です。
午後3時に到着すると、いつもとは違う賑わいで入場待ちのご家族連れが10数組入口で待機、館内に入るとすごい賑わいで混雑してました。ちなみに、文化の日の入場無料かと思いきや通常通り入場料金を払って観覧されてます。
今回の展覧会の中心は、1967年の第1作誕生からシリーズ全6作のロングセラー絵本「11ひきのねこ」の原画や版下、アニメセルがなどの並ぶ展示室。絵本の世界を辿りながら足を運ぶ展覧会は、ここ刈谷市美術館の特色でもあります。絵本を通して親子のふれあいを大切に育んでいる美術館に敬意を表します。
次の展示室では、馬場のぼるの生い立ちから漫画家へのルーツとなる資料や作品、制作ノートなどがあり、戦中、戦後の歴史が克明に記されています。予科練生だった馬場のぼるが、除隊後幼少期に親しんだ漫画の世界に転身し、手塚治虫、福井栄一と共に児童漫画界の三羽カラスと呼ばれた歴史が垣間見れる展示は、漫画ファンにも楽しめる内容です。
2階の展示室では、児童漫画から大人漫画と幅広い活躍の作品がずらりと並びます。なかでも漫画家の絵本の会の仲間たちと旅の道中を俳句や川柳をモチーフに描いた作品は必見です。他にも仲間たちの描いた馬場のぼると題してやなせたかし、長新太、手塚治虫など戦後漫画の先駆者たちの作品は馬場の人柄と求心力を感します。
刈谷市美術館での巡回展を最後に終了となる本展、残り二日となりましたがせひ鑑賞してみてください。