映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回は、キネマ旬報ベストテン外国映画9位の「インヒアレント・ヴァイス」です。
ドラッグとセックスの退廃した1970年代をのロスを舞台にヒッピー探偵ドッグが活躍する作品で、原作は、僕は知らないのですが、天才現代作家でノベール賞の候補の常連、トマス・ピンチョン。監督はマグノリアのトーマス・アンダーソン。ドッグ役には、特異なキャラクターには定評のあるホアキン・フェニックスが、脇を固める個性豊かなキャラクタは、一度は観たことがあるだろう実力派俳優が顔を揃えています。
物語は、元カノからの依頼で、彼女が愛人になった不動産王の妻と恋人の悪巧みを暴く依頼を受けたものの、自分が殺人犯の汚名をかけられるは、元カノと不動産王は行方をくらますは、警察組織のおとり捜査に巻き込められるは、二重三重の展開とドラッグにセックス、カルト教団と思考回路不能状態の展開の中で、摩訶不思議な世界にどっぷりつかってしまうトリップ感たっぷりの作品です。
たぶん、支持が多いのも、1970年代の風俗や音楽が今の時代にマッチしているだからかなと思ってます。とにかくハッピーにおバカな気分で楽しんでもらいたいです。