65オヤジのスタイルブック

映画 この世界の片隅に

キネマ旬報ベスト1に輝き、監督賞も受賞したアニメ映画「この世界の片隅に」を観賞

 

現在も「君の名は」がロングランヒットを続け、宮崎アニメやディズニーなど、今や映画業界には欠かさない存在となっているアニメ作品。個人的には、君の名はブームに乗りきれず、アニメ作品には、少し距離を置いている僕ですが、この作品は、機会があれば映画館で観たいと思っていたのが、今回の「この世界の片隅に」です。

作品はこうの史代の原作を片渕須直監督が徹底した現取材をもとに緻密に再現した作品で、今注目を集めているクラウドファンディングにより資金を集め、3,374名のサポーターにより実現し、今も上映館を増やしながら今も続いています。

物語は、戦前から戦中の広島県呉市が舞台。18歳で突然縁談が持ち上がった、絵がうまいすずの新婚生活が淡々と描かれ、そこに戦争へと向かい広島の原爆投下から終戦を迎える主人公の心の機微が描かれています。

すずの声役には、のん(旧能年玲奈)が、主人公の性格にピタリとはまる雰囲気が声から伝わってきます。また、主題歌や挿入歌を担当したコトリンゴさんの柔らかな歌声も作品の郷愁と哀愁を持つ映像に寄り添っているようで心地よさも感じます。

戦争中であっても、変わらない日常の中に忍び寄る危険や恐怖が、普通の生活をする人々に及ぼす影響が静かに伝わる独特な世界観をもった作品だと感じ、これからも、機会あるごとに様々な形や場所で上映してほしい珠玉の名作だと確信します。


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「【映画・ドラマ・演劇】」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事