三重県立美術館で開催中の「大橋歩の想像力」を観賞。
大橋歩は、日本のイラストレーション界で50年のキャリアを誇る女性画家です。旧くは、メンズクラブや平凡パンチの初期の挿絵や表紙を飾り、アンアンやクロワッサンなどのライフスタイル誌、さらに絵本や小説などにも数多く登場し、その名前を知らなくても、世代を超えてその作品は長きにわたり愛されています。
三重県出身の大橋氏の展覧会は当館で今回3回目の企画展覧となり、今回は挿絵にスポットをあてた展覧会でした。
挿絵は、絵本や小説、エッセイなどの一部で、原画が表に出ることはきわめて少ない存在です。その原画を目にすると、原画の醸し出す表情である作風や技法が、どう生かされているかが理解できます。
その想像力は、他のイラストレーターを圧倒する表現力で、水彩、クレヨン、切り絵、貼り絵、版画と多彩です。そして何より表現が変わっても、僕のイメージとして、大橋歩と言う人の浮遊的な存在感が表れていて、どの作品にも親しみを感じます。
そうした感覚は、彼女のライフスタイルから作り上げれれいるからこそ、長きにわたり多くの人々に支持されていることを感じます。
まだまだ、70半ばにしてまだまだ元気にオシャレにご活躍の大橋歩さんのますますの活躍を期待しています。