昭和64年、僅か7日間で起こり、未決となった女児誘拐事件。後編では、いよいよ64模倣事件がはじまります。
後編では元ロクヨン担当刑事だった佐藤浩市演じる広報官三上が、新たに起こったロクヨン模倣事件と関わることで、あと1年と迫ったロクヨン事件の真相に迫っていく内容です。
後編の見どころは、三上の刑事魂がふつふつと浮かび上がり、ロクヨン事件の真相が浮かび上がる過程と事件の真相に関わる永瀬正敏演じる元被害者とロクヨン模倣事件の被害者となった緒方直人演じる被害者と前編で行方不明となった吉岡秀隆演じる元ロクヨン捜査員の幸田の三人が線で結びつまでの人間描写だと思います。特に緒方直人の演技が、後編では光り、主人公の佐藤を上回るような迫力を感じました。
映画では、原作とは異なる今回のラストが加えられています。そのラストは、三上と二人の誘拐事件被害者、幸田と共に事件に関わった人々の深いも思いが映画により、新たな64ロクヨン像を生まれたことで重厚な人間ドラマが誕生したと感じました。