先日のＤＶＤ「エル・ブリの秘密 世界一予約のとれないレストラン」の美しいドキュメンタリーの世界から、今回は、何ともコミカルでお下劣なドキュメンタリー？作品「容疑者ホアキン・フェニックス」を紹介します。
内容は、個性派ハリウッド俳優、ホアキン・フェニックスが二年間にわたって、騙し続けたドキュメンタリー映画で、故リヴァー・フェニックスの実弟で、数々のドラマや映画に出演し、アカデミー賞の常連だった彼が、突然俳優を引退し、ラッパーに転向すると言う内容。
実は、すべてが、ホアキンのフェイクで、その片棒を担ぐ相手が、これまた、ハリウッドの人気俳優、ベン・アフレックの実弟のケイシー・アフレックの初監督作品となっています。
とにかく、馬鹿馬鹿しくも壮大な嘘に、数億円の私財をつぎ込み、二年間も仕事を放棄したところに、彼の心意気を感じます。
そのクレイジーさが、嘘だとばれていても、新たな人生をラッパーとして歩もうとし、俳優ホアキンの呪縛を解けず、失意のどん底に沈んでいく様が、何とも愉快にさえ思えてきました。
こうして、ハリウッドのセレブたちを、全米を敵に回したお騒がせ男のホアキンも、俳優として復帰。はたして彼の起こした珍事件後の姿はどうなっていくか。興味が沸いてくるのは僕だけではないと思います。
