昨日は、オリンピック開幕、そして、夏の甲子園、高校野球もスタートと今年はスポーツの夏一色に染まそうです。
そんな中で、忘れてはいけないのは、昨日の8月6日広島・原爆の日、そして、8月9日長崎・原爆の日に8月15日終戦記念日だと思います。
とりわけ、今年はオバマ大統領が広島を訪れ、あらためて核兵器のない世界を訴えました。人類史上で、唯一の被爆国である日本が、今後もリーダシップを持って核廃絶に取り組んでいくことは、あらゆる立場の人々の共通認識だと感じています。
先日、BSの歴史番組で浜口雄幸首相が取りあげられていました。ライオン宰相として国民に愛された浜口が、国際協調を目指し、海軍軍縮会議を、時の海軍の圧力に屈せず、当時の米英と交渉の末にギリギリの妥協案を導き出したことは、戦前の戦争回避へとつながったと言われています。その浜口は、1930年に暴漢に襲われ重傷を負い、翌年に死去。その後に、陸軍が力を持ち第二次大戦へと突き進んでいきます。
浜口死すとも、先の大戦は避けがたい事態であったかもしれません。しかしながら、昭和天皇が、当時浜口に全幅の信頼を寄せていた事実を知るにつけ、少なくとも、米英との対立は避けられたかも知れません。その意味でも、明日8日の陛下お気持ち表明にも注目したいと思ってます。
誰もが望まない戦争、一瞬にして焦土化する核兵器、8月6日、8月8日、8月9日、8月15日、そして平和の祭典であるオリンピックと意義ある夏を今迎えています。