ライアン・ゴズリング、エマ・ストーン主演のミュージカル映画「ラ・ラ・ランド」を観賞
アカデミー賞での話題を独り占めにした作品に加え、久々のオリジナル脚本でのミュージカル映画、そして、映画通の間では評価が高かった「セッション」の監督という話題には事欠かない今回の作品とあって興味深く観賞しました。
ミュージカル作品としては、有名なミュージカル作品のオマージュ的な作品で、過去の記憶の断片が蘇るようなシーンが随所で感じられます。
内容的には、エマ・ストーン演じる女優志望と女とライアン・ゴズリング演じるジャズを愛するピアニストの出会いと別れを描いたもの。
長回しのダンスシーンに、LAを舞台に原色使いのカラフルな映像。空想と現実が交錯するファンタジックなシーンなど。ミュージカルの楽しさをシンプルに表現したことでミュージカル映画初心者にも伝わりやすい作品です。
主演の二人はオスカー候補にノミネートされ、エマ・ストーンが見事オスカーを手に入れましたが、この作品でのパーフェクトな演技に納得できます。ライアン・ゴズリングは、努力は認める者のの、エマの出来が素晴らしすぎて脇役に回ってしまった感じがしました。遅咲きではあるけれど、主演の経験値を積めば、オスカー獲得は目の前だと思います。今後の彼の主演作に期待して待ちましょう。
そして、多彩な才能を発揮するデミアン・チャゼル監督。どんなジャンル、手法で挑んでくるか次回作が待ち遠しくなる作品でもありました。