2013年カンヌ映画祭で、是枝裕和監督の「そして父になる」が審査員賞を受賞しました。
パルムドール、大賞に次ぐ名誉な審査員賞の受賞は、日本映画、とりわけ社会派映画に対する質の良さを証明するもので今後の社会問題をテーマにした監督の励みにもあなると思います。
反面エンターテーメント作品の評価はまだまだだと思いましたが、ヨーロッパとりわけカンヌにおいては、今回のパルムドールが、同性愛者の女性を主人公にした作品で、社会派作品優位な映画祭であることは事実で、その中で「わらのたて」コンペティション部門にノミネートされたことだけでも、日本映画全体の評価が高い結果だと思いたいです。
カンヌ、ベネチア、モントリオールなど世界的な映画祭が欧米にあり、その映画祭が上質な映画のマーケットとなっている今、日本も、そうした世界的な映画祭のひとつが将来生れることを一映画ファンとして願うものです。