宮部みゆき原作を映画化した作品「ソロモンの偽証 前篇・事件」を観賞。
監督は八日目の蝉や孤高のメスの成島出で2部作からなる作品を前篇と後篇にわけ公開するもので、現在公開中の作品は前篇です。
バブル崩壊直前の時代の中学で冬休み直前、中学2年生の男子生徒が学校で謎の死を遂げるところから事件が始まります。自殺と断定された死因が、同級生による殺害事件との告白状が届くことで、同級生の死の真相を明らかにしようとする女生徒の学校内裁判を起こす過程が描かれています。
主人公の藤野涼子は今回の作品の役名でデビューを果たし、純粋無垢で秘めた正義感を漂わせた演技で難しい役柄を見事に演じています。また彼女をサポートする前田航基は兄弟漫才「まえだまえだ」の兄。目立たないけれど、陰で支える中学生のキャラクターが板につき共感を持ちました。
他にも事件の鍵を握る特異なキャラクターの中学生が存在し、名優たちを相手に好演。後篇での裁判シーンでの演技にも期待大です。