カウカウタイム

日本で働くいち美容師がハワイでヘアメイクアップアーティストになるまでの日々の記録 2008〜2012

映画館デビュー

2009-06-28 | 〜2011迄のハワイ生活記録
ハワイの中で、行った事無いところというのは結構沢山ある物で
考えてみれば映画館もその一つだった

仕事が終わって学校に行こうとしていた時
珍しく社長から映画に誘われた

日本に帰ったら絶対見ようと思っていた「おくりびと」を見に行くというので
二つ返事で学校をさぼってついていく事にした



カハラモールの中にあるシアターは
以前よく行っていたソレイユの映画館に似ている

まあ、映画館なんて作りはどれも同じだと思うけど

日本の映画というだけあって
来ているのはほとんどが日系のおじいさん、おばさんだった(内容も身近な物なのかはあえてふれないが

吹き替えではなく英語字幕なので、字幕について来れない隣のおじいさんは
しょっちゅうおばあさんに通訳してもらっていた

英語字幕で見る日本映画も、なかなか面白い
味のある俳優さん達ばかりが出ていたので、彼らの声を英語で吹き替えてしまうと
この映画は全く別の物になってしまう

日本的な情緒や素朴な物言いが全て壊されてしまう気がする


以前アメリカ人が、日本語に吹き替えられた洋画を見て
あまりに違うのもになっていてビックリしたと言うけど
ちょっと目は疲れても、映画はその国の言語で見るのが一番いい

ただモッくんが
「このタコまだ生きてるよ!」と言った時の字幕が
「Yeahの一言だったのはちょっと笑ったけど・・・


ストーリーにはあえて詳しくはふれないけれど
要は納棺師(棺に遺体を納める人)のお話しだった

人に触る、と言う意味では事は私も彼らも同じ職業なのだ
(生きてる、死んでるは別として)

私は多分人生で一番幸せな瞬間を作る仕事をしていると思っている

仕上がったお嫁さんを鏡越しに見る時
これから色んな出来事があると思うけど、幸せになってほしいなと思う


本物の納棺師さんは、何を思うんだろうか
どちらにせよ、尊い技術職だなあと感心しながら映画を見た


いつか、私が棺に入るとき そばにいるのは誰だろう

願わくば、もう自分を深く知る人があまりいないぐらいの方がいい
どれだけ長生きするつもりなんだという突っ込みも聞こえてきそうだけど・・・



見る前はもっとシリアスで暗い映画だと勝手に思っていたら
日本映画らしいシニカルな笑いが随所にちりばめられていて
色んなメッセージのある作品だった

さすが大きな賞をもらうだけのことはあるなあ、と

ストーリーが分かりやすかったのも受賞要因のひとつではないかと思う
オススメの映画です




英語のタイトルは「DEPARTURES」
上手いことつけるなあ、と社長が感心していた



ランキング参加してみました。よろしかったらポチっとお願いします

にほんブログ村 海外生活ブログ ハワイ情報へ
Mahalo