【ワシントン共同】トランプ米大統領は１６日、米西部ニューメキシコ州アラモゴード近郊の「トリニティ・サイト」で人類史上初の核実験を行ってから７５年を迎えたのに合わせて声明を発表し、この実験を「素晴らしい偉業だ」とたたえた。
トランプ氏は声明で、１９４５年７月１６日に実施された史上初の核実験に関し「第２次大戦の終結を促し、世界の安定、科学の革新、経済的繁栄の時代を切り開いた」と称賛。「核抑止力は米国や同盟国に大きな利益をもたらした」と指摘した。
米国の安全保障上の利益を守るための核戦力の近代化は「攻撃を抑止し将来世代の平和を維持するために役立つ」と強調した。
その核実験で核の威力はわかったが、実際に人体への被害はどのくらいなのか知りたかったんですよね。
直後の広島・長崎への原爆投下でそれらに関する膨大な実験結果を得ることが出来た。
それを偉業と言ってるのでは？
そして、その被害を目の当たりにした世界の国々に対し、アメリカの恐ろしさを知らしめることが出来た。
それこそが『抑止力』だということですよね。
世界の警察を気取るアメリカにとっては、確かに『素晴らしい偉業』なんでしょうが、被爆したヒロシマ・ナガサキにとってはこの世の地獄でしかない。
被害を受けた一人一人に、平和で幸せに暮らす権利があり、その一人一人に大切な家族がいた。
それを一瞬のうちに奪ってしまった原爆や戦争を、心ある人なら決して『素晴らしい偉業』とは表現しないだろう。
日本もそうだが、アメリカにも人の痛みを痛みと感じない、自己の利益のことしか考えない頭のおかしな連中がいて、そういう奴らに持ち上げられて国のトップに居座り続けているバカが、まるで世界を手に入れたように傲慢な言動を繰り返している。
不愉快でしかない。
被爆国である日本は、その大量虐殺を自画自賛する加害者に、いつまでへーコラしなくてはいけないのか。
慰安婦問題や南京大虐殺、沖縄戦での日本兵の悪行などを『自虐的思想』と非難する奴らが大声張り上げているが、どっちかと言えば、このアメリカの横暴さに対して卑屈にもダンマリを続ける態度こそが本当の意味で『自虐的思想』ではないのか？